記憶は雪のように舞い降りて…
- カテゴリ:小説/詩
- 2013/02/24 12:50:13
記憶は雪のように…
はらりとやさしくほんのり冷たく舞い降りて
私は束の間、タイムスリップをした
あなたはいつだって沢山の友達に囲まれてた
私は声も掛けれずにそんなあなたを遠くから見つめてた
目印のついた学生鞄は無造作に教室に放置されたまま
あなたの声だけがいつもどこかから聞こえてた
昇降口の一角に他の誰かの鞄と紛れていても
あなたの鞄だけは一目で見つけたよ
せめて「さよなら」ってひとこと言いたくて
帰り際に偶然居合わせた振りをした
本当は空が薄紫に染まる前からあなたを待ってた
今日は言えるかな…
今日こそは言おう…
門を出ればあなたと離れ離れになる時間と空間
佇む私にタイムリミットを急かす
今日も言えなかった…「さよなら」
いつしか時は流れて卒業式の季節の中にいた
あなたは私とは違う未来の扉を開けた
私もあなたとは違う未来の扉を開けた
自分の中の少しの強さと新しい未来を信じて
すぐには取り出せないように
少し無理矢理…切なさを思い出に押し込めた
まだ春遠い、根雪が軒下に残る頃、
あなたと懐かしい故郷を…後にした
今年も『卒業式』という人生の旅立ちの季節です。
あなたの心にはどんなドラマがありますか?
オリジナルソング『みっつめの卒業式』を作りました。
よかったら聴いて下さい。(*^,^*)
曲、聴いて下さってありがとうございます。
感想を頂けて、とても嬉しいです。
まだ始めたばかりで、これから作りたい曲も沢山あります。
今後ともお付き合い下さいね。^^
いちい様らしくしみじみとした優しい曲で御座います
青春時代、それほど目立った強烈な思い出もないけれど、
時が過ぎると様々なことがやんわりと思い出されますね。
コメントありがとうございます。(^^)
P.S.私は全然スゴイ人ではありません。
普通のアマチュアミュージシャン、一般人ですよ。
たまたま、ネットのおかげで水を得た魚になりつつあります。^^
この時期に思い出しますよね・・・。