true love #5
- カテゴリ:自作小説
- 2013/02/20 18:10:24
✿主な登場人物✿
・森咲莉華…この物語の主人公。美人のカリスマモデル。本当の恋がわからない。
・河野真也…まさに学校の王子のイケメン、完璧。莉華と同じ学校。
・桃宮菜々美…莉華の親友で幼馴染。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…莉華と菜々美の幼馴染。イケメンと近所で有名。莉華が好き。
第五章 『交差する恋心』
「えっ……好きっ……って…」
敦は戸惑う私に近づいてきてアゴに触れ、クイッとあげて・・・
唇をゆっくり・・・ゆっくり・・・近づいてくる・・・。
やだっ・・・どうしようっ・・・どうしようっ・・・。
私は目をギュッと閉じた━━━━━━・・・・・・。
どうすればいいかわからなくなったから・・・。
すると━━━━━・・・・・・。
「何してるの…?」
菜々美の今まで聞いたことのないような声が聞こえた━━━━・・・・。
すごく背筋がゾクッとした・・・・。
キスはしなかったが・・・菜々美の声が聞こえなかったらしてるところだった・・・。
「なっ…なにしてるって言われてもっ…」
「・・・・・・・・・・キスだよ、わからない?」
と、敦は真剣な顔をして言った。
冗談ではなさそうだが、いつも冷静な敦がこんなこと言うとは・・・。
てかストレートすぎるでしょ・・・・(汗)
「……ストレートなのね」
菜々美はつらそうな顔を浮かべる・・・・。
”ストレートなのね”って…そりゃそうなるよねㆀ
でもなんでつらそうな顔してるんだろうっ・・・・・・・?
「莉華は敦の事好きなの…?」
「へっ・・・・・・、好きっていうか・・・」
「ハッキリ答えてよ!!!」
菜々美が初めて声を私に荒げた━━━━━・・・・・。
もしかしたら・・・菜々美は・・・敦の事をっ・・・・・
「菜々美っ・・・・」
「敦っ・・・これ以上言わないで・・・。 あの話も忘れるからっ・・・・」
私はとにかくこの場から離れたかった━━━━・・・・。
あんな仲が良かった3人の交差する感情で・・・修羅場なんかみたくないよ・・・。
私は全力で走った・・・逃げたいためだけじゃなく、敦の”あの行動”を忘れるために・・・。
敦の顔が近づいたとき・・・温かい息がかかってドキドキした・・・。
敦ってあんなに手でかかった・・・?敦ってあんなに鼻高かった・・・?
もう色々考え込んじゃってわからないっ━━━━・・・・。
「おーーーい、森咲~~!」
向こうのほうから聞こえてくる声・・・この声は・・・真也君・・・?
「真也君・・・・」
「よおっ、どうした?そんな息荒くして。 なんかあったか?・・・・ってうわっ!」
ギュッ・・・・・・・・・・・・・。
「ど・・・どどどどど・・・・どうしたんだよっ・・・!?///////////」
私は真也君に抱きついた・・・。
お願い・・・いまだけ・・・いまだけだから・・・
「今だけだから・・・・。」
私に時間をください・・・。
「・・・・森咲」
真也君は優しそうに私の名前をつぶやいた後、
そっと、包み込むようにたくましい両手で私を温かく、力強く抱きしめてくれた。
・・・・・・・なんでだろ・・・無言なのに・・・すごく優しさを感じる・・・。
真也君の胸の中…すごくドキドキする…。
でもさっき敦に顔を近づけられたときと同じ感情だ…。
もう私にはわからなくなってきた………。
コスモス畑での撮影…敦浮かべてても絶対いい表情撮れた。
私・・・・もしかして敦と真也君の事・・・好きなの・・・?
true love。 そんな物・・・・私の心にはないのだろうか・・・・?
※実話ではありません(続く)
2つの恋心に気付いた莉華は次回どんな行動にでるのか・・・?
お楽しみに!