Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


バレンタインだから何っ!? 【2月限定小説】

何よ皆 バレンタイン バレンタイン って・・・・。

そんなにバレンタインが好きならっ・・・・・・・・・・・・・・

「バレンタインと結婚してろぉぉぉぉぉぉぉおお!」

大声で叫んだ私、安藤真美(16)高校2年生というのに彼氏ナシ、好きな人ナシ。
脈ありの男0(ゼロ)・・・・。もうバレンタインは私にとったら死の日と同じなのです・・・。

「うおー、また叫んでんのかー?(汗)」

コイツは城野雅也(17)一個上でうちの学年に人気のウザイヤツ。
私とずっと育ってきたのに先先いってズルイ・・・(激怒)

「……雅也、あんただってたまには叫んだら?」

「おれはいいー。オマエみたいに暇じゃねぇーし。」

プチッ

「ハァッ!?誰が暇ってぇ!?ええ!?」

「ねえねえ、見てあれ、またやってるわー」
「ほんっとう雅也君かわいそー。」

うっ・・・・・。
言い返せない・・・。

「・・・・おれが可哀想?悪いけどオレ、同情嫌いだからー。」

「ヒッ・・・」

雅也・・・・。

「行こう、送るわ。」

「うんっ・・・」

なんか初めてみた・・・雅也がかばってくれるところ・・・。
なんか・・・新鮮だからか・・・かっこよく見えちゃった。

「ありがとう、雅也っ。」

「おう、じゃーな。」

ポンポン、と最後に頭をなでた。

・・・・・・・ヤバイ、なんか今日の雅也・・・好き・・・になったかも・・・。

あ!勘違いしないでね!今日の!雅也だからね!?
明日の雅也は嫌いだから!!!(←理解不能)

「ただいまぁ~・・・」

「あっ、コラッ!制服脱いでから寝転びなさい!」

「ぶぅー、うるさいなぁー・・・・」

って・・・ん?カレンダーになんかマルされてるなぁ、めずらしい。

「・・・・・・・・・・・・・・え゙」

14日に赤丸・・・・。

「ママァ!?ママまでバレンタインに染まるの!?ヒドイよ!」

「ははっ、おねぇ~ちゃんってばあせりすぎ~!ママがなんでバレンタインにマルするのー?お姉ちゃんって本当におもしろ~い」

「・・・・・・べっ・・・紅っ・・・」

デタ・・・ウザい妹・・・・。

「明日はぁっ、翼君とぉ~竜君とぉ~、あっ、あと本命の周太君にもあげなきゃぁ」

ク・・・出た・・・モテモテアピール。

「そーなんだー、紅はいいねー、はははー(棒読み)」

「でっしょ~?」

「でもそんな態度じゃ誰も好きになってくれないよ?お・ま・せ・さ・ん!」

私はデコピンした。

「うっ・・・ママァァァァァア!おねぇぇぇぇぇえちゃんがぁぁぁぁあ!!!」

「コラッ!あっ、真美!」

ガチャ・・・・。

「もぉ・・・あのクソ妹・・・」

男にあげるくらい私にだってできるし!
そうだ・・・雅也にあげよう・・・ヘッヘッヘ・・・見てろよ~・・・。


-バレンタイン当日-

・・・・・・・・・・とまあ、必死に作ったけど・・・。

まあ、見た目より愛情だよねっ?ねっ?(←愛情さえあるか怪しい・・・)

「あっ、まさ・・・・」

・・・・・・・・ん?・・・・・もしやあれはチョコもらってる・・・!?

「・・・・・・そっか、雅也モテるんだった・・・。」

そうだ、最初からハードル高かった・・・そうだそうだ・・・。

もう本当に・・・本当に・・・なんでもっと早く気付かなかったんだろう・・・。

私今すごく胸くるしい・・・本当に・・・本当に・・・・雅也が・・・

「雅也が好き・・・」

「あれ?今日は叫ばないの?」

「・・・・・・・・・・・え?」

まっ・・・・まさやぁぁぁぁああ!?

「まっ、今までの叫びより一番心に響いたけどね。」

ニッと笑って私を見た雅也・・・。

「でっ、でも女の人にチョコ貰ってたし・・・・」

「あれいとこだし・・・」

「え゙・・・・?い・・・とこ・・・?」

「あーあ、オマエのさっきの言葉はっきり聞こえなかったなー」

「なっ!?//////////////////」

雅也・・・まさか私にもう一度言えと!?

「聞こえなかったから先にオレが言うね」

「へっ・・・・」

「安藤真美、オレはあなたが好きです。・・・・付き合ってくれませんか?」

ああ、もう最高だ・・・

「はっ・・・はいっ・・・」

バレンタインってこんなにいいものなんだ・・・・!

バレンタインデーに感謝だわっ!


その頃の紅

「翼君!?竜君!?周太君!?なんでもらってくれないのー!?」

チョコの見た目が悪すぎてもらってもらえなかったとさ。


※実話ではありません。

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2013/02/19 03:58


面白かったです☆



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