Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


true love #3

✿主な登場人物✿
・森咲莉華…この物語の主人公。美人のカリスマモデル。本当の恋がわからない。
・河野真也…まさに学校の王子のイケメン、完璧。莉華と同じ学校。
・桃宮菜々美…莉華の親友で幼馴染。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…莉華と菜々美の幼馴染。イケメンと近所で有名。莉華が好き。

第三章 『true love…?』

「ふわぁ・・・・」

あー、眠い…。
車で撮影場所まで行くときは本当に眠い....

「あら?トップモデルの森咲莉華ちゃん、今日は気合入ってないのな?」

「え?いえ…ちょっと眠くって…」

昨日恋について考えてたら寝れなかった・・・
アイツ(真也)のせいで・・・。

「ふぅーん?まあ、いいけどね。あまり無理しないでね?あ、そろそろ着くよ。」

「はぁい」

編集さんの塚原さんに気を使わせるなんて…。

私もまだまだだね、こりゃ。

「莉華ちゃーん、メイクするからコッチ来て~」

「はい、今行きますっー」

私はメイクさんの前のイスに座った。

メイクさんは準備万端で、メイクもうまいから見てると勉強になるっ♪

「あら?莉華ちゃん…今日元気なさそうね?」

「へっ!?顔に出てますか!?」

「ええ、まあ。・・・・顔はごまかせない物よね~フフフッ」

イヤ・・・・”フフフッ”って言われても・・・・。

「じゃあ、メイクするわね~」

そして数分後

「はい、終わり」

「わー、ありがとうございますっ!」

「まだまだ春はこれからだから今日は春メイクよっ」

確かに薄いピンクを使った色のメイクっぽいなぁ。

さすがメイクの佐野さんっ!アコガレるっ!

「莉華ちゃーん!そろそろ着替えよっかー?」

「はーい!」

春ってことはガーリー系だよねっ、どんなんだろぉ~

・・・・・・そして数分後

「わぁっ、かわいい!」

薄ピンクの花柄模様のワンピースにさし色として白がはいっている。
頭はカンカン防止に黒いドット柄のリボンがついている。
ネックレスはクローバーの赤色の小さな春を感じるネックレス。

今日はすごく楽しい撮影になりそう!!!

「よしっ、気分上がったみたいね、じゃああそこでポーズとってー?」

んっ・・・・?花畑っ・・・・!?

「わー!すごい!花畑だ!!!」

ピンク色のコスモスが広がっている。

「特別おかりできたのよ、最高の笑顔を見せてね?」

「ハイッ!」

「じゃあ、撮りまーす」

-パシャパシャパシャパシャ-

フラッシュが飛び交う。

「花に語りかけるようにポーズをとってー」

-パシャパシャパシャパシャパシャ-

花に語りかける!?

「うーん、違うわねー・・・」

ああ、塚原さん(編集さん)が眉間にシワよせてるーーーー!(汗)

どうしよ、花に語りかけるったって~・・・

「すみません、カメラさん、少し莉華ちゃんと話させてください」

「はい、わかりましたー。」

「あっ・・・佐野さんっ・・・」

「こっちきて、いい事教えてあげる」

佐野さんは優しそうに微笑んで手招きしている・・・。

私はすぐに駆け寄った。

「あなたが語りかけるとしたら相手は誰?」

「そーですね…、人間…とか猫…とかですかね?」

「でしょ?でもそれってつまり声をあげるものって事よね?」

あっ・・・・確かに・・・・

「でも花は話さない、声を出さないから語りかけれない、違う?」

「そ・・・うです・・・」

「だったら、花を好きな人にたとえてみたらどうかしら?」

えっ・・・・・・”好きな人”・・・・?

「そうすれば、きっといい笑顔つくれるんじゃないかしら?」

「はいっ・・・やってみますっ・・・!」

よしっ、わかんないけど…やってみよう…。

「すいませーん!始めてください!」

次こそ!次こそ!

「いくよ~」

好きな人・・・好きな人・・・・。

「よお、森咲」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「おっ、いいねー!!!!チョーいいよ!!!」

-パシャパシャパシャパシャ-

「はい、終わり!すごくよかったね!」

「わっ・・・わたし・・・」

できたって喜びよりも・・・なんでアイツが頭に出てきたんだっていうほうが

大きいんですけど!!!!!

「莉華ちゃん、お疲れ様、よかったわ。」

「佐野さん!」

「あなた、今好きな人思い浮かべてたでしょ?」

認めたくないけど・・・・。

「そ・・・うです・・・。」

「花に語りかけるとき、花が教えてくれる真実の愛.......。いいわよねぇ。」

「へぇっ!?/////////////」

「顔赤いわよ?フフッ。・・・・・・true love。っていう映画が昔あったわね~・・・」

true love・・・・?それって・・・・

「真実の愛って意味よ。花が教えてくれる本当の愛ってお話だったのよ。」

「・・・・・・・・はぁ。」

佐野さんはつまり・・・私のtrue loveの相手は・・・・

「あなたが頭に浮かんだその相手が本当の愛の相手なのかもね」

佐野さんはフフッと微笑んで車へ戻った・・・・。

真実の愛・・・そんなの・・・信じない。

私は恋なんてしない、男なんていらない・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・そう思ってたのに。


※実話ではありません(続くよ)


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2013/02/27 20:13


佐野さん、言いますね〜ww



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