Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


true love #1

✿主な登場人物✿
・森咲莉華…この物語の主人公。美人のカリスマモデル。本当の恋がわからない。
・河野真也…まさに学校の王子のイケメン、完璧。莉華と同じ学校。
・桃宮菜々美…莉華の親友で幼馴染。スポーツ万能でバッサリ言う。
・村田敦…莉華と菜々美の幼馴染。イケメンと近所で有名。莉華が好き。

本当の恋なんてわからない。

私のとこに来る男の子達……告白されたとき私が必ず言う一言。

”私のどこが好きなの?”

コレを言うと皆男は固まる。・・・・そして返ってくる答えがいつも

”……顔、かな?”

・・・・・・いい加減この答えに私はあきた。

もう男なんていらない、意味がわからない。


第一章 『本当の恋』

「んー…おっ、あった」

私、森咲莉華(15)は今日で高校生です。
かわいい茶色いブレザー、かわいいチェックのスカート、かわいいカバンに・・・
皆とけしてかぶることのない私がつくったキーホルダー・・・・。

私は皆とかぶることが大嫌いだ。

「おーい!莉華ー!」

「あ、菜々美ー、こっちこっち!」

この子は私の幼馴染の桃宮菜々美(15)。
可愛らしい顔して、バッサリ切るように言う怖い子。
でもこの子は私の唯一の理解者でもあり、唯一の私がオソロでもいいと認める子。

しっかし朝から元気だなぁ…。

「菜々美、同じクラスだったよ。」

「マジっ!?キャー!やったぁぁぁぁぁあ!」

菜々美は私に勢いよく抱きついてきた。
本当に嬉しかったらこれやるクセは変わんないなぁ~…(汗)

「ねえねえ、アレって…森咲莉華!?」

ん…?私のほうを見てヒソヒソ話してる…?

「そーそ、今年モデルいるっていってた!チョーかわいい!」

まあ、悪口には見えないし…とりあえず手をふっとくか。

私は手をヒラヒラと振った。
すると女の子達は両手を合わせて

「「キャ~~~~!//////////」」

と言った。

「何々~?また莉華を狙ってる獣~?」

ふてくされながら私が手をふった方向をのぞくように見る菜々美。

私はニコッと笑って

「獣なんて違うよ、私のほう見てヒソヒソ言ってたから手振っただけ。」

「なぁ~んだぁ~!もぉ~!ビックリしたー!」

「はははっ、菜々美ってば本当に大げさなんだから~」


ドンっ!!!!


イタッ!!!!!!!!

誰かが私の肩にぶつかった・・・・しかも・・・謝らないとは・・・

許せない・・・・(怒)

「ちょっと待ちなさいよ!アンタッ・・・・」

男が振り返った瞬間…チョーイケメンでビックリした…。

でも、ぶつかったのとは話は別だ。

「アンタぶつかったくせに何のうのうとっ・・・・」ギュ

ん……?何かつかまれたような……?
なんか息苦しいっ…息吸えないっ…
ゆっくり下を見ると

・・・・・・・・・・・・・・鼻をつままれていた。

「何すんのよ!!」

と、私が叫ぶと男は笑い出した。

「何がおかしいの!?」

「いやぁ~、わりぃ、わりぃ、鼻つまんでるから声変だったから」

私をバカにしたように言う・・・・

コイツ・・・なめてる・・・。

「なんですってぇ!?」

「まあまあ、莉華もその辺にしとけ。」

「あっ…敦っ…邪魔しないで!!コイツがっ!」

「はいはい、あとで話聞いてやるから。」

敦は私の頭をポンポンとなでた。
いつもこんな風にしてすませるんだから・・・・。

でも今回はおさまらんっ!!

「謝ってよ!ねえ!オイこら待てー!」

男は帰っていってしまった・・・・。

「クッ…屈辱…だわ…」

今回はだいぶ侮辱されたわ…。
ここまでの屈辱初めてだわ…。

ん…?下に何か落ちてる…?
……てかサイフっぽい?

「…河野…真也…?」

ハッ…そうか…アイツの名前かっ…!

「河野真也…見てなさいよぉ~…」

絶対復讐してやる!!!

「うーん、今回燃えてるね、莉華。」

「うん、かなり腹立ってるみたいだな。」


-そして教室移動-

ハァ・・・入学式早々あんなことあったらさすがに落ち込むわね・・・。

「莉華、アタシの前だよ。」

「あっ、うん、ありがとー。」

そうだそうだ、今日は入学式…気を取り直そうっ!
復讐はそれからよっ…。

トントン

「ん?」

「怖いオーラ出てるよっ!(小声)」

「へっ…ああ、ごめんっ…。」

わー、チョー恥ずかしい…。

────────────────ガラッ。

「よーし、じゃあ、入学式始めるぞー、廊下に並べ~」

「「「「ハーイ」」」」

よかった、後ろが菜々美でっ。
本当にラッキーだわ、”朝のアレ以外はね…”

トントン

「ん?」

「また怖いオーラ出てる!(小声)」

「へっ…!?/////////////」

やっば、チョー恥ずかしいっ!!

「ねえねえ、あの桃宮って言う子、莉華さんと仲いいのかなー?」

「うーん、見た感じぽいけど~…。なんていうか…」

「ん?」

「…”釣りあわないよねー”」

「アッハハハ、確かに、桃宮さんまあまあだけど莉華さんは完璧美人だもんね!」

「・・・・・・・・・・・。」

・・・・・・・?菜々美どうしたんだろ…様子おかしいな…。


-講堂に到着-


「────────えー、では、1年生代表、前へ」

1年代表って事は首席入学だったって事だよね…?
私はおしくも取れなくて2位だったけど…1位誰なんだろ…。

「ハイ」

まあ、どーせガリベンみたいな子なんだろーけど?(←妬み)

「では、首席入学の”河野真也君”お願いします」

──────────・・・・は?
ちょっ、教頭先生、今なんていいました…?
”河野真也”って言いました…?

「綺麗なサクラも舞い・・・・・」

えぇぇぇぇぇぇぇえぇ!?嘘嘘嘘!!私アイツに負けたの!?
あのチャラ男(←決め付け)に負けたっていうのー!?
私の勉強時間返せこの野郎!!アンタ絶対勉強してないでしょ!?(←決めry)

トントン

「あぁっ!?」

「ヒッ…いや…邪悪なオーラが駄々漏れだよ…?」

「いいの!」

(あー、そうとうきてるな・・・)

河野真也…許さん!!(激怒)


-下校時間-

「よぉ、森咲莉華。」

えっ…なんで名前っ…いやいや、つかなんで…なんで…

「何で待ち伏せしてんの?」

「ははっ、チョーこえぇ~顔するな。」

「普段この顔なんですー!」

「まあまあ、怒るなって、ほれ、サイフ返せ。」

あっ、そうだった…コイツのサイフ持ってるんだった…。

あっ、そうだ・・・。

「いいよ~、はいっ」

「おっ、素直じゃん、どーも・・・・」
ひょい

「・・・・・・え?」

「どうだ!取れないでしょー!?」


ここまでサイフをあげれば取れないは・・・・

「よっ」パシッ

・・・・・・・ず。

「バーカ、オマエより身長高いってのー。」

「なっ・・・」

「じゃあな、オチビちゃんっ」

「なっ!?////////////////」

ってなんで私顔赤くなってんの!?

あんなムカツク顔(あっかんべー)されたのに!!

てかその前に

「私は162cmだっつーの!!!!」

くそっ…こんな屈辱初めてだ…。

でも…こんな気持ちも初めてだ…。

まさか…恋じゃないよね…?


※実話ではありません(続く)



アバター
2013/02/18 19:42


aichaさんの新しい小説読みました☆
面白いですね!!
次回、楽しみにしています♡



月別アーカイブ

2019

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.