Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


雨からの贈り物 #35

✿主な登場人物✿
・山中 美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150cm。主人公
・山中 竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島 美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森 真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。
・福田 秋…美咲と同じバスケ部。 頼りになる副キャプテン。
・ケミィ・マリー…モデル。 すごく怪しい…。
・山中 咲…美人な竜斗の姉。 竜斗とは雰囲気が違うが、似ている。


第三十五章 『ケミィの正体』

「…やっぱケミィちゃんだよねぇ?」

遠くからだが、目を細めながら確かめる。

「なんか怪しい雰囲気…これも美優のためだ!!」

と、ヤジウマ本能が働いたのか、美優のためと口実をつくって

ケミィと竜斗の話を盗み聞きしにいった。

2人の話を小さな木に隠れながら聞く・・・・・・。

「…取引のことだが」

「おっ、もう準備できたの?」

「ああ、コレ・・・・」

竜斗はなんやら茶色くて、分厚い封筒を渡した。

「・・・・!まさか・・・お金・・・!?」

美咲は息をのんだ・・・。

ケミィはその茶封筒をニヤリと笑って

「どうも、コレで契約成立ね」

「これで美優を解放してくれるんだよな?」

「さあ?それはどーでしょー?」

クスリと笑う。

「・・・・!話と違う!!!」

「じゃあ、またねっ」

ケミィはネコのようにすばしっこく帰っていった・・・。

竜斗はその場に脱力した。そして美咲は

「嘘でしょ…今の…”取引”…?」

唖然としていた。

そして、パッと美咲が時計を見ると

「ヤバッ!もう8時じゃん!」

急いで待ち合わせ場所へ向かった。

そして、すぐに待ち合わせ場所についたが、さきに美優が待っていた。

「美咲!?なんでそっちから来てんの…?」

「ゲッ・・・美優・・・」

美優を見た瞬間頭に”あの話”が頭によぎった美咲・・・。

頭によぎった瞬間、美咲は頭を必死に左右にふって

(違うっ!違うっ!まだ決まったワケじゃないっ!)

と、心のなかの自分と葛藤していたのだった・・・。

そんな美咲を見て

「・・・・何してんの?」

少し引き気味の美優。

「美優、違うの、あのね、これはね・・・」

説明したくてもできない美咲・・・。

”美優のなんやらの件で取引してたよ~☆


・・・・・・・などいえるはずがない。

「なんもない!!!行こうっ!!!」

いつもと違う少しへんな美咲をみて首をかしげながら

「変な美咲ぁ~・・・」

と、つぶやいて学校へ向かった・・・。


-学校に到着-

「ハァ・・・」

深いため息をついた美咲。

「どうしたの?大丈夫?」

「ヒッ・・・!あっ、大丈夫よ~・・・・」

何も知らない純粋な美優を見て心ぐるしくなる美咲。

グッと拳を握り締めて

(あの話はいってはダメ…耐えろ…耐えるんだ…!!)

と、自分に言い聞かせた。

そして、数分後・・・2人は教室に到着した。

教室に入ると、いつもと変わらないケミィと竜斗を見た美咲は

(のうのうと過ごしやがって…あの2人…人の気もしらないでぇぇぇ・・・)

美咲の周りに邪念がわく・・・・。

「ねぇ、やっぱ今日の美咲おかしいよ?」

心配そうにたずねる。

「ヘッ!?いや・・・あははは!焼肉の食いすぎっ!?ハハハッ!!」

ごまかしながら笑う美咲。

美優は首をかしげて

「やっぱ変・・・」

と、つぶやきながら席に座った。

そして、チャイムがなった・・・と同時に先生が入ってきた。

「はーい皆さん、おはようございますっ」

「「「「おはよーございまーすっ」」」」

「いいお返事ねっ、じゃあ今日もバリバリいきましょうね!」

と、先生が笑顔で出席をとりはじめた。

すると、ケミィがいきなり スッ と手を挙げた。

「…ケミィちゃん?どうしたの…?」

「この中に女ったらしがいます。」

真剣な表情で言った。

教室がザワめく・・・当たり前のことだ。

「…どういうこと?何が言いたいの…?」

先生が眉間にシワを寄せながら問いかける。

ケミィは顔色一つ変えずに

「そのままの意味ですよ、先生。この教室には女ったらしがいます。
こんな教室で授業してたら息がつまります、いますぐ追い出してください。」

と、本当に真剣な真顔で言うのだ。

そんな真剣な表情に先生も吸い込まれたのか・・・・

「誰か言いなさい…」

と、急におかしな質問をしだした。

「・・・・!?先生おかしいんじゃないの!?女ったらしなんてこの教室には・・・・」

竜斗のほうをそっと見て

「アイツしかいないじゃない・・・」

と、小声でつぶやいた。

だが、ケミィはおかまいなく・・・というかこの時が来るとまってたかのように

ニヤリと笑って

「山中 竜斗君です」

と言った。

教室はザワめく・・・皆知ってることだが、今言うことか?と。

それと同時に竜斗は皆の知ってる通り”美優と付き合いだして真面目になった”

と、思っている。もちろん皆もビックリしてるが、一番ビックリしてるのは本人だ。

「・・・・・・!?」

ビックリするのは当然だが、竜斗には特別な理由があった。

その真実は、すべて”取引”にあったのだった。


※実話ではありません(続く)

アバター
2013/02/13 16:22

んー

すごく続き気になります
アバター
2013/02/13 00:57



あぁ、美咲ちゃん...
今は、美咲ちゃんだけが頼りですね...涙



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