Nicotto Town


たすくすくすのお部屋


バレンタイン

小学生の頃。
私の部屋のベランダと、裏のおうちの住んでいる友達の部屋はちょうど向かい同士。
私がベランダに出て、彼女が窓から顔を出し、よくオシャベリしたものです。
友達の事、勉強の事、そして私が小2の頃からずっと好きだった男の子のこと・・・。
(今にして思えば、マンガに出てきそうなシュチュエーションですねww)

で、小6のバレンタインデーの少し前
窓から顔を出した彼女がいいました。

『ごめん、私もあの子のこと好きになっっちゃった。一緒に頑張ろう♪』

三人兄弟の末っ子の彼女の満面の笑顔に返す言葉も無く、
同じく三人兄弟の長女の私は
『・・・うん、そうだね』
と返すのみ。長女は末っ子に弱いのです。

彼女は大好きな彼の為に街まで行って、オシャレなチョコを買ってきていました。
小6にしてはなかなかのフンパツぶり。恋に時間は関係ないんですよね。

そして当日

二人してその子の家の近くまで行くも、彼は友達と家の前で遊びの真っ最中。

『え~、どうしよう。これじゃ渡せない。』
困ったように彼女が言いました。
『ねえお願い、呼んで来て』

無邪気な末っ子のお願いを、長女の私が断れるはずなどありません。
男の子達の中に行き、お目当ての子を呼び出し
彼女は『これ、チョコレート』
と、一生懸命にチョコを渡しました。

驚く男の子に
『・・・じゃあ、これも・・・』
頑張って作ったはずのハートクッキーを
ついでのように渡すことしかできませんでした。

それっきりなので、二人して振られたわけですが、
イジをはらずに、もっと心をこめて
ちゃんと渡せば良かったかなと、ふと思います。

アバター
2013/02/12 08:42
長女は頑張ったんですね(;;)




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