雨がくれた贈り物 #32
- カテゴリ:自作小説
- 2013/02/02 21:20:35
✿主な登場人物✿
・山中 美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150cm。主人公
・山中 竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島 美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森 真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。
・福田 秋…美咲と同じバスケ部。 頼りになる副キャプテン。
・ケミィ・マリー…モデル。 すごく怪しい…。
・山中 咲…美人な竜斗の姉。 竜斗とは雰囲気が違うが、似ている。
・高月 莉那…美人で足が長く、背も170cmを少し超えるくらい。人気読者モデル。
第三十二章 『』
翌日.......
「おはよぉ~…」
朝、美優が部屋から出てきた。
「あら、おはよう。 だいぶ疲れてるみたいだけど大丈夫?」
「大丈夫、心配させてごめん。」
といって、準備を整えた。
「よしっと、じゃあ行ってくるね!」
と、玄関のドアを開けた瞬間・・・・・・・・・
「よぉ・・・・、美優」
竜斗が自転車に乗って待っていた。
「竜斗君・・・・」
「ほら、カバン渡せ」
と、手を差し伸べる。
美優はそんな竜斗を無視して、素通りしていった。
竜斗はめげずに美優を追っていった。
「美優っ!待てって!話聞けよ!」
「ほんっとうに懲りない人なんだね!もう終わったんだよ!?もうほっといて!」
「おれは終わったなんて思ってない。」
と、腕をつかんだ。
「・・・・・さわんないで!」
手を振り払った。
「あっ・・・ごめんなさい・・・。」
「美優・・・本当にごめん・・・でもオレ今回は・・・・!」
「いつも言ってたんじゃないの? ”今回は”って。」
美優がそういうと、竜斗はピタリと動きが止まった。
「・・・・さよなら」
美優は学校へ向かっていった。
竜斗をそこへおいて・・・・・・・・・・・・・・・・・・
-そして学校へ到着-
「あっ、美優ー!」
朝練だった美咲が美優に駆け寄ってきた。
「美咲っ・・・・」
「アイツと話したんでしょ・・・?どうだったの・・・?」
不安そうにたずねてきた。
「別になんとも…。 もう…終わったんだし…」
と、悲しそうにつぶやいた。
それに気付いた美咲は
「……大丈夫?」
と、不安そうにたずねた。
心配させていると気付いた美優は必死に笑顔を作って
「大丈夫!もう終わったっていってんじゃん! ほらっ、昨日美咲言ってたじゃん。
あんな男忘れよーって!今日カラオケでストレス発散しましょー!」
と、笑い、必死にこぼれそうな涙をこらえた。
「そーだねっ!カラッオケ!カッラオケェ!」
美優のテンションを下げないように、美優を元気づけるようにと
美咲も必死に笑顔で語りかけた。
そんな2人を遠くから見つめる人がいた。
「フフッ、大チャ~ンスッ」
その者はニヤリと怪しげな笑顔を作っていた・・・・・・
※実話ではありません(続く)