鬼を名乗りて②
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- 2013/02/01 20:43:43
節分シーズンになると聞ける話
鬼を名乗りてシリーズ第二回は、坂東太郎こと鬼義重 佐竹義重です。
佐竹氏は、関東、常陸の国の戦国武将です。
北は伊達、南は北条に挟まれた危険地帯でありながら
双方の進軍を何度も退けた名将。
そんな彼も昔は鬼なんて呼ばれてませんでした。
幼い頃は聡明で、十歳頃には父に代わって実際の政務を行っていたという
まさに神童だったのです。
そんな彼が鬼と呼ばれようとは…。
そもそも鬼という呼称は武将に付くものです。
当主でこのあだ名が付いているのは彼だけでしょう。
それもそのはず鬼と呼ばれるものは戦場でのめまぐるしい活躍があってのこと
当主がそんなことをする例はあまりありません。
そんな無茶はレオンくらいなものです。
晩年秀吉は
もしも兵五千を率いる信長公と兵二万の氏郷のどちらかと戦をするなら
ワシは氏郷の方を選ぶ
氏郷の軍は先鋒を百人も倒せばその中に氏郷自身がまじっているからだ
対して信長公は軍を全滅させても一人生き残っておられるだろう
と言ったといわれてますが
当主が先陣を切って鬼のような活躍をするというのは、ひどく稀な例と言えます。
オニヨシさんの伝説
その1:七人瞬殺伝説
北条の大軍が押し寄せてきた時のことです。
圧倒的不利な状況で萎縮してしまった兵士たち
そんな中オニヨシさんの激が飛びます
「敵は大軍だが恐れることはない。北条なんて弱いから俺に従えば勝てる!」
と言い放ち敵軍に単騎で突っ込んでいきます。
当主なのだから彼がやられたらそこで終わり…。
しかしそのままぐんぐん進むと、とうとう北条の先陣と衝突します。
その瞬間、敵武将7人を一息で斬り殺し、振り向きざま
「ねw 簡単でしょ?」
と言ってのけたといいます。
この様子を見ていた両軍の者はひどく驚き
「やべーよw あそこに鬼がいるよww」
以後彼は、鬼と呼ばれたり坂東太郎(関東最強の男って意味)と呼ばれるようになります。
このほかにも伊達との戦いでは橋の上であんまりにも人を殺しまくるので
その橋には人取橋と名前が付くなど武勇による逸話は枚挙に暇がありません。
その2:さまようよろい伝説
ある時オニヨシさんは、そろそろ俺も肖像画の一つも描いておくかと思い立ちます。
絵師を呼んだところで、甲冑を着込み さあ描いてくれ
ここまではまあ良くある話ですね。
ところが…絵師が鬼の迫力にびびってしまったのか…。
出来上がった肖像画には顔が描かれていないではありませんか!
絵師が鬼の迫力にびびってしまったのか…。
それとも単に書き忘れたのか…。
どちらにせよ、現存する彼の肖像画は
何故か甲冑しかかかれていない、さまようよろい状態なのです。
その3:戦国一の用心深さと暑がり伝説
戦国武将が一番無防備な瞬間それは寝ている瞬間です。
それゆえ彼らは、深い眠りに落ちないように工夫をします。
佐竹義重は就寝時、敷き布団を使わず、いつも薄い布を板張りの床に敷いて寝ていましたが
これは、深く寝入るのを防ぐためではなく
単に暑がりだったからです。
さらに尋常ならざる用心深さだったようで
布団の位置を毎日夜中に変える。
衝立を迷路のように幾重にも立てどこに寝ているのかわからないようにするという
本人になにかあっても家臣がたどり着けないじゃないか!
という念の入りよう
ある時、館の見張り番をしていた兵士が急に具合が悪くなったため
オニヨシさんに薬をください!と言いに行くと
真横の戸から刀がにゅっと現れて、その先に薬が引っ掛けてあるではないですか!
てっきり奥で寝ていたとおもった兵士は
そこにいたんかい! と突っ込みたかったに違いありません。
このように鬼とは言えかなり用心深い人物なのでした。
その4:秋田美人とハタハタ伝説
鬼と言えどよる年波には勝てず
息子に家督を譲ってからは多少大人しくなったオニヨシさん
ところが、天下分け目の決戦で一悶着起こします。
佐竹家は関が原の合戦に参戦、息子が意気揚々と西軍に付くと言い出します。
これにはさすがにオニヨシさんも激怒。
「おいやめろ! 西が負けるから東に付いとけ!」
と、この辺の目の確かさはさすがなのですが、親子で揉めてる間に関が原は終了。
どっちつかずと思われた佐竹家は、秋田にお引越しとなりました。
この際オニヨシさんを慕う人たちも一緒にお引越し
その中には、美人もたくさん居たそうで
これが秋田美人の祖となったと言う話もあります。
さらに、人だけでは終わらないのがオニヨシさんの凄い所
秋田名物のハタハタ
実はオニヨシさんが居た時は常陸で取れていたのです。
しかしオニヨシさんのお引越しに伴い、一緒に秋田に付いていき
それ以後常陸ではハタハタは取れなくなり秋田で取れるようになったとか
魚にまで慕われるオニヨシさんwさすがですw
その5:年を取っても暑がり伝説
さていくら暑がりとはいってもいい年だし
何より秋田の寒さは別次元!
さすがに常陸の時のままでは体調を崩す!
とおもった息子
オニヨシさんに布団と寝巻きを贈ったのでした。
息子の気遣いにオニヨシさん大喜び!
早速その夜、布団を敷いて寝てみました。
しかし次の日、布団を届けに来た使者にこう漏らします。
「息子の優しさが嬉しくて、昨日は布団を敷いて寝巻きを着てみたんだが……。
どうにも暑くて眠れん!
結局いつもどおり掛け布団一枚で寝てしまったわい
おっと、このことは息子には内緒にしておいてくれよ」
やはり、オニヨシさんの暑がりは並みではなかったのです!
これを聞いた息子も
「老体になっても相変わらず…」と苦笑い。
戦国一の暑がり男オニヨシさんは、北国でもやっぱり薄着でしたとさ。
おまけ:戦国一の萌え系? ツインテール伝説
ツインテールとはウルトラマンの怪獣が元だと思われる。
が、何故か現代においては、可愛い女の子の髪型の一つになっている。
それを随分と昔に取り入れていたオニヨシさん!
彼の兜を見ると確かにツインテール……。
いや、良く見るとコレは羽飾りでは……。
興味を持たれた貴方に
鬼を名乗りて第一回:オニコジさん編
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=226561&aid=36776454
オニヨシさん…
惚れてまうやろぉおおwww(*≧m≦*)キャ〰イ♡