雨がくれた贈り物 #31
- カテゴリ:自作小説
- 2013/01/24 18:21:10
✿主な登場人物✿
・山中 美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150cm。主人公
・山中 竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島 美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森 真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。
・福田 秋…美咲と同じバスケ部。 頼りになる副キャプテン。
・ケミィ・マリー…モデル。 すごく怪しい…。
・山中 咲…美人な竜斗の姉。 竜斗とは雰囲気が違うが、似ている。
・高月 莉那…美人で足が長く、背も170cmを少し超えるくらい。人気読者モデル。
第三十一章 『”愛”に心を動かされた男』
「…美優、別れたって…」
別れたと聞いて、驚き、戸惑いを隠せない美咲。
「そのままの意味だよ…。 別れたの。昨日。」
と、一粒の涙をこぼした後、冷静につぶやいた。
「昨日っ!?」
「うん…昨日…。」
「そうだったんだ…」
「さっ!早く行こう!もう未練なんてないしっ!!」
と、美咲の手をひっぱった。
そして、教室に戻っていった......
-授業終了後-
「えー、では皆さん。 明日は全校集会があります。 遅刻しないでくださいね!」
「「「はーい」」」
「じゃあ、皆さん!また明日~」
皆ゾロゾロと帰っていく.....
「美咲!今日カラオケ行かないっ?カラオケー!」
美咲に駆け寄っていた。
・・・が、あきらか無理矢理笑顔を作ってるのだ。
「いいよっ!美優のストレス発散にもなるし、あんな男忘れましょー!」
といって、肩を組み合って門を出た。
そこで待っていたのは
「よう、美優。 ちょっと話があるんだ」
竜斗だった。
「何?話って…意味わからないんだけど。」
と、睨んでつぶやいた美咲。
「美咲待って。 …で?何?話って・・・」
「…2人きりになって話したい。」
「何がよ!さっきも秋とラブラブだったじゃないの!」
美咲が取り乱したかのように叫んだ。
「俺はそんなつもりで秋と話してたんじゃねーよ!」
「じゃあ何の話してたのよ!!!」
「やめてっ!!!」
2人のケンカにあきれ、大声で叫んだ美優。
叫ぶと、ピタリと止まった2人のケンカ...........
「っ…ごめん、美優っ…私っ…ついっ…」
「ううん。 ごめん、美咲。 私竜斗と話すわ。」
「あっ、うん。わかった・・・」
と、つぶやいた後、竜斗を睨んだ美咲。
「なっ…なんだよ…」
竜斗を睨んだまま
「全部アンタのせいだからね。」
と、つぶやいて家に帰っていった。
「んなもんわかってるっつーの・・・・。」
と、つぶやき、美優の手をつかんで
「来てくれ」
美優の手を引っ張っていった。
-数十分後-
「さっ、入ってくれ」
着いた場所は竜斗の家だった。
「え、咲さんは・・・?」
「大丈夫だ。 今日は姉ちゃんいねーんだ」
と、美優の手を入口へ引っ張った。
「…お邪魔します。」
靴を脱いだ。
そして、竜斗についていった。
「今日はリビングで話そう。 俺の部屋は散らかってるから」
といって、ソファにクッションを並べて
「さっ、座れ。 今ジュース入れるから」
といわれた美優はおとなしく座った。
そして、ジュースを持ってきて・・・・・
「……さ、いちご・オレしかないけど飲め。」
と、テーブルの上に差し出した。
「ありがとう、竜斗君・・・。 ・・・で話って・・・」
「ああ、その…だな…。 もう一度考え直してくれないかなって…」
「ごめんなさい、それは無理。」
即答の美優。
そんな美優の手を握って
「もうお前だけって決めたんだよ…。 本当に…決めたんだよ…」
握り締める力はだんだん強くなる。
「痛い!離してっ!」
勢いよく、竜斗の握り締める手を振り払った。
「っ・・・・! 美優っ・・・・」
「あなたが決めたなら私も決めたの!もうより戻さないって・・・」
「秋が原因なんだろっ!?」
「原因はすべてあなたよ!!!」
・・・・・と美優が叫ぶと、竜斗は黙ってしまった。
「ああ、ごめん、今のは言いすぎた…。 でも…事実でしょ?」
「オレは確かに昔は…お前と出会うまでは…浮気もした、何股もしたよ。
でも…お前と会って本当の愛に気付けたんだよ!」
「もう信じられないの!!!」
美優は涙を流した。
「福田さんの涙見てわかった…。 ”ああ、きっと私もこうやって飽きたら捨てられるんだ”
って…。 だったら捨てられる前に…未練の塊になる前に別れてやろうって…
そう思ったの、もう決めたの!」
「美優…オレは…お前を捨てない。むしろ捨てられるのが怖いくらいだ。」
「嘘いわないでよ!いっぱい女いるくせに! もう・・・近づかないで・・・」
と、美優はカバンをとって家から出て行った。
「美優・・・・・!」
竜斗が大きくよんでも振り向いてもくれない美優。
竜斗はようやく気付けた。
”これが本当の愛なんだ” と。
この気付けた気持ちをどのように動かすかは竜斗次第なのだ・・・・・
※実話ではありません(続くよ)
美優ちゃんと、竜斗君の光景が見えました‼
素晴らしいですね☆
美咲ちゃん、すごい怒ってたけど大丈夫なのでしょうか?
不安です;;