雨がくれた贈り物 #30
- カテゴリ:自作小説
- 2013/01/22 14:09:27
✿主な登場人物✿
・山中 美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150cm。主人公
・山中 竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島 美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森 真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。
・福田 秋…美咲と同じバスケ部。 頼りになる副キャプテン。
・ケミィ・マリー…モデル。 すごく怪しい…。
・山中 咲…美人な竜斗の姉。 竜斗とは雰囲気が違うが、似ている。
・高月 莉那…美人で足が長く、背も170cmを少し超えるくらい。人気読者モデル。
第三十章 『運命の雨が汚れてしまった』
あの別れの日から一日がたった......
美優は教室にいた。
「…………」
「美優…?大丈夫…?」
と、美咲が心配そうに問いかける。
「えっ?ああ、大丈夫だよ~」
と、無理して笑顔を作った。
そんな美優をジーッと見つめて
「大丈夫じゃないでしょっ?何かあったんでしょ?」
と、言って美優の手を握って
「何でも言い合うって約束したの忘れたの?」
と、言ってくれた。
そんな美咲はまるで女神様のような優しさを持った目をしていた。
「美咲…うんっ…うんっ…。 じゃあ今日うちきて…」
「わかった!絶対行く!」
”家に来て” といわれた美咲は
”あ、ほかの人には聞かれたくないんだな…”
と、察し、それ以上聞かなかったのだった。
そして、音楽の時間.....
この時間は音楽室に移動する時間だ。
「美優、行こう。」
「うんっ!あっ………」
美優は立ち止まった。
「ん?」
美優の視線をたどっていくと.....
そこに映ってたのは竜斗と秋。
「秋ってば何やってんのよ・・・!」
秋のもとへ駆けつけにいこうとする美咲の腕をグッと後ろに引っ張って
「もういいんだって…。 早く行かなきゃ麻莉先生に怒られちゃうよ」
と、美咲の手を引っ張っていった。
-音楽室到着-
「じゃあ今日は授業じゃなくて少しお話をしましょうか」
と、麻莉先生が言った。
麻莉先生は頭もよく、なんでも知っているで有名な先生だった。
美人で明るいめのチョコレートのような髪色に、胸の少し下らへんまである長い髪。
もちろん、マドンナ先生として扱われている。
「皆は愛の事をなんと説明しますか?」
と、不思議なことを質問した。
「そうねぇ…。 秋さん、”愛はなんですか”と聞かれたらなんと答えますか?」
「……………私は」
皆の視線が秋にいく......
秋と竜斗の事はもちろん、皆知っている.....
秋はゆっくりと口をひらき.....
「私は、愛はただただ憎しみを産むものだと思います。」
と、怖い顔を浮かべた。
そんな秋を見つめ、そっとほほえみながら
「そうね、その考え方もありね。 でもそれは少し違うかな?」
といって、黒板に”愛”という言葉を書いた。
「愛というのは中に”心”という字が入ってるでしょ?これは愛を解説する鍵になるの!
愛とはつまり”心”。 愛は憎しみを産むというのも間違ってないけど、でもその前に
憎しみを産まれるのはなぜか?それは”心”があるから。そして心があるからこそ
愛というものが産まれる。 愛=憎しみという考えじゃなくて愛=心と考えましょう」
キーンコーンカーンコーン
「あらっ、チャイム鳴ってしまったわねっ。 じゃあ今日の授業はこれで終わり」
と、微笑んだ。
この話をした後、教室の中で何かが変わった......
「さっきの話すごかったねー…。 愛は心か~・・・」
「うん、私もちょっと心動かされちゃった…」
美優も分かれた後ずっと 愛=憎しみ という考え方をしてしまっていた。
だからこそ、心を動かされたのだ。
「秋もあれで少し考え方変れたらいいんだけどね…」
と、つぶやいた。
すると、ドアから見える人が全然とおらない図書室にいた秋と竜斗。
なんやら深く話し合ってる様子。
「美咲…今なら言える気がする。」
と、秋と竜斗を見ながらつぶやいた。
「・・・・・ん?」
美優は深く息を吸って
「私…竜斗君と別れたの…」
とつぶやいた。
そういった美優は、一粒だけ涙をこぼした。
その一粒は、美優の心を大きく動かした証拠だった。
※実話ではありません(続く)
※愛という字の解説は自分なりに作った物です(汗)
続き気になります
「愛」の解説≒aichaさんの自作だったんですね‼
いやぁ、信じ込みましたよ♡
リアルだったので^^*
でも、そうかもしれませんね愛って。
次回楽しみにしています