雨がくれた贈り物 #28
- カテゴリ：自作小説
- 2013/01/20 19:01:19
✿主な登場人物✿
・山中 美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150ｃｍ。主人公
・山中 竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島 美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森 真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。
・福田 秋…美咲と同じバスケ部。 頼りになる副キャプテン。
・ケミィ・マリー…モデル。 すごく怪しい…。
・山中 咲…美人な竜斗の姉。 竜斗とは雰囲気が違うが、似ている。
・高月 莉那…美人で足が長く、背も170cmを少し超えるくらい。人気読者モデル。
第二十八章 『真実の愛が産む物』
「秋っ……」
竜斗が秋のもとへ駆け寄った。
「竜斗…説得しに来たの…？」
睨んでつぶやく秋。
「秋…、裏切ったことは本当に謝る。でも、美優は関係ないだろ？」
「………それだけ？」
「え……？」
竜斗の前に立って
「本当にそれだけ伝えに来たのかって聞いてるの。」
「えっ…どういう意味だよ…」
”フゥ”とため息をついて
「本当は完全に諦めてくれって言いに来たんじゃないの？」
と、何もかも見透かしてるような目で言った秋。
そんな目に戸惑いながら
「……そうだ。 秋、お前は俺なんかとっ・・・・・」
「シッ・・・・、何も言わないで・・・。 諦めきれず、ただキズを負うだけだから。」
と、教室のほうへ帰っていった。
「ごめん…秋…。」
と、つぶやいて竜斗も教室へ帰った。
－教室－
「あっ、秋っ…！大丈夫？」
秋に駆け寄った美咲。
「大丈夫だよっ、ありがとう。」
ニコッと笑った。
「そう？ならよかったけど…。 あの…美優の事なんだけど…」
「わかってる…。 同じ事何回も言われたら頭パンクしそうになるよ。」
と、切なそうにつぶやいた秋。
「ごめんなさい、秋…。 あなたの気持ち痛いほどわかるの…。 でもっ」
「美咲、わかってるから。」
と、微笑んで自分の席へ戻った。
その後ろでは、何か心の中で決意をしたような目をしている者が......
それは─────────
「……美優？」
※実話ではありません（続く）
