暖かな光と暗き暗黒
- カテゴリ:自作小説
- 2009/07/23 20:23:27
「お前さんは、誰かを憎いと、邪魔だと思ったことはあるかい?」
「そりゃ幾らでもな・・・、人は、優しい、暖かい光をたたえる一方で、闇夜よりも濃く、深い暗黒を抱えることもあるからな」
「それは、特定の奇異な人のことじゃないのか?」
「いや、誰もが、その危うさを秘めているよ。 そしてその危うさを捨てたとき人は人で無くなる」
「なんとも、おぞましいことだな」
「一度闇に囚われると、そこからは簡単には抜け出せない。それこそ果て無き憎悪と狂気の闇からな・・・」
「人が人で居るためには、闇とどう付き合っていくかってことか」
「そうだな、闇は決して醜い感情なんかじゃないんだ、誰もが抱く極ありふれた感情だ、囚われる前に吐き出しちまったほうがいい」
「俺には、お前が居てよかったよ。 遠慮なく毒が吐けるってもんだ」
「俺は 高いぜ」
「高い上にザルだから困るよ・・・」
闇に囚われてしまうことは、あると思います。
愛憎は表裏一体であることは、わかりますけどねw
なかなかの含蓄をお持ちですね。
憎悪のルーツに「孤独」があるのは同感です。
ただこの孤独は、人間的な繋がりがないという、物理的なものではなく。
もっと内的なものであると思います。例え、幸せな家庭に収まっていても、この闇はやってくるでしょう。
ちなみに、このザルは人間のことです。
大酒飲みのひとのことで、きっとこの2人は酒場で闇を吐き出しているんだと思います。
人間の憎悪は「孤独」から生まれていくそうです。
そして他人の芝生は青く見える。そう、明るい暖かい光が差し込んでいる。
他人と自分を比較して、闇夜よりも濃く、深く暗黒になったとき、Kくんの言う「人は人でなくなる」のだと思います。
通常通り、喜怒哀楽ができれば、問題はないですが、狂気の闇に落ちる前に
ザルではない誰かに、相談できたらいいですね。
人間は1人じゃ、生きていけないってことじゃないかな。
読書百遍、意おのずから通ず。95回も得をした計算になるな。
高いかどうかはしらないけど、安いよりはいいんじゃないかな?
んで、わかった^^;
ありがとう
でも、高いしザルか・・・
そっかぁ・・・・
そんなに高いか!?w