心を繋ぐ
- カテゴリ:音楽
- 2013/01/12 13:32:56
長いひとり言ですが、お付き合い頂けたらうrしいです。
私の歌には、『手紙』或いは『レター』という言葉がよく登場します。
手紙は私にとって、つい最近までとても日常的で、生活の一部でした。
最近でこそ携帯電話(メール)に取って代わってしまったけれど、
自分自身は特別に意識して手紙と向き合うということはなく、割りとラフに、
便箋と封筒というものをいろんな場面で使用していました。
私の祖父や叔母がそもそも筆まめで、日常の道徳や教訓、教育、連絡事項まで、
口頭で言えば済みそうなことでさえ、きちんと封筒に入れられた文書にして、
「これを読みなさい。」そう言って手渡してよこすことがよくあったのでした。
日々の暮らしの中で、封筒と便箋による『手紙』に慣れ親しんでいたせいか、
物心つくと中毒的とまで思えるほど、誰かに『手紙を書きたい』衝動が生まれ、
同時にそれは、ポストを開けて手紙を発見した時の快感と感動に繋がりました。
やがて私の手紙熱は国内での文通(今は死語?)から海外へと広がり、
最終的には10人ほどのペンフレンドと随時手紙の交換をするまでになりました。
最低でも2、3日に1通は我が家のポストにステキな封筒の返事が届きました。
しかしながら私は当時、全く英語は苦手だったし、殆んど話せない。
今も相変わらずだけれど、ただ、ポストに自分宛の手紙を発見するその快感と、
見知らぬ土地や国の文化と人との交流の喜びに浸っていたいがために、
毎日毎晩、国語、漢和、英和(和英)の辞書やテキストと格闘していました。
(それほどしていても残念ながら英語は苦手で、満足に話せないです。)
その後私は、卒業と就職を機に県外へ出ました。
その後も毎日のように私のポストには、
祖父や叔母、母や妹たち、国内外の友人から、手紙が届きました。
毎日、ポストを開けるのが日課であり、この上ない楽しみでした。
それによって活力を得、双方の健康と幸福な近況を確認しあいました。
今、『空色のレター』と言う曲を作っています。
随分前に一度、取り敢えずの完成形として公開したことがありますが、
何度聴いてもその歌には本当に伝えたいものが表現できていなくて、
自分の非力を痛感するばかりで、結局公開を取り消しました。
そして今再び、歌を録り直しその曲に取り組んでいるのです。
しかし全く満足いく歌が歌えず、char312のアレンジに頼りっぱなしです。
時間や環境の制約の条件も諸々多い中で、
「気の済むまで納得のいく物を目指して」と言うわけにもいかず、
今の条件の中で精一杯やれるだけのものを作るしかない。
とても歯がゆい気持ちを抱えながらも、毎日毎晩の打ち合わせで、
聴いて下さる人の気持ちに届けることだけを考えて、
この思いを精一杯込めて『空色のレター』を作っています。
そして、そう、今この曲を作りながら、ふと、気付いたのです。
広大な海や山や遥かな距離や時間さえも越えて、
遠くの家族や友の元気な姿に馳せる思いだったり、
形も無く目にも見えないけれど必ず繋がっている心だったり…。
封筒や便箋に姿を変えてはいるけれど、本当の姿は、
子供の頃からきっと誰でもどこかに持っていた、
『誰かを思う心』なのかな…。
それはある時は太陽の輝きや暖かさになり、
さびしさや悲しみや孤独をそっと包み、
ある時は故郷から離れて暮らす子供を思う親心だったり。
(いつも野菜を送ってくれる、私を思う母の気持ちを投影してみたり。)
私の曲の中の『手紙(レター)』はそういうものを象徴しているのかなあ、
そんなことをしみじみと考えたのでした。
『空色のレター』をもうすぐあなたのもとへお届けできると思います。
公開できたら、どうぞ、聴いて頂けたら光栄です。
本日はいちいのとりとめのないひとり言にお付き合い下さり、
心より感謝いたします。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます。^^
曲、昨夜やっと完成し、muzie(音楽投稿サイト)に投稿しました。
著作権や盗作などのチェックが問題なければ、明日、以下のURLに公開されます。
私としてもギターさんとしても、制限された条件下で今できる精一杯です。
でもとても満足できる仕上がりになったと思います。
公開されたら是非聴いてみて下さいね。
気に入ってもらえるといいな。
▼表示されたページの下の方に曲リストがあります。
(プロフィールにもURLを載せてあります。)
http://www.muzie.ne.jp/artist/r022253/
たくさんの人から届けられて、
きっと大きくはてしなく広がる『空色のレター』が出来上がるのですね^^