パクリとパロディ・パスティーシュは天と地だ
- カテゴリ:日記
- 2013/01/06 21:17:17
昔々、新聞の地方欄で、とある新聞記事を読んだ時、それはそれは驚き、その後、凄く腹がたった。
記事の内容は、もうどこか忘れたが、地方自治体が主催した小説コンテストの入賞作品を紹介したものだった。
その話の粗筋と、主人公の名前と設定。
これが、とある少女漫画とまったく同じだったからだ。
この時代、コンテストで審査した大人達は、間違っても少女漫画を読む世代じゃない。
よほどの漫画マニアでもない限り、気がつきもしないだろう。
若かった私は、抗議の電話をしたけれど、そうですか~の一言で門前払いを食わされた。
若い娘の戯言か、イタズラ電話として一蹴されたんだと思う。
二十年ほど前、空前のファンタジー小説ブームがあった。
雨後の竹の子みたいに、いろんなファンタジー小説が出版された。
とある少女レーベルの、とあるファンタジーもどき小説を読んだとき、愕然とした。
主人公の吟遊詩人と女戦士の出会いのシーンから話の中盤まで、これまたとある少女漫画家の描いた漫画とクリソツだったから。
その漫画は、小説が出版されるずっと以前に連載され、文庫化され、今もファンタジー漫画ファンに愛されている作品だ。
私もこの漫画のファンなので、驚き、あきれ、やはり怒りを覚えた。
だが、この時は出版社に抗議はしなかった。
私が抗議しなくても、他のファンがだまっちゃいないはずだから。
シリーズものの一巻のはずの作品は、その後すぐに姿を消し、作者も見かけなくなった。
以上、私が知っている、どこからどうみても、これはパクリでしょ?って事例だ。
最近、同じような設定の漫画やアニメ、小説、映画、TVがあると、すぐに「○○のパクリですよね」と、事も無げにネットで主張してその作品をけなしたり、非難したりする。
もちろん、その作品を見たり、読んだりしないでだ。
設定が同じとか、似ていたりするのはよくあることだ。
たとえば、平凡な人間が過去や未来、あるいは異世界にとばされて事件にまきこまれるってのは、神話の時代からあるアイディアだ
し、神話や伝説、昔話のモチーフをそのまま設定にもってくるのも、腐る程ある。
それはパロディだったり、オマージュだったりで、パクリとは言わない。
シンデレラの話を、主人公の名前だけ変えて、そのまま自分の創った話ですってのが「パクリ」と言うのだ。
最低限、非難するのは、その作品を見る、読むをしてからにしないと、とんでもない間違いを起こす。
おばさんは、かなり其の辺が不安に感じるのだが…。
私は、シンさんが書かれるブログやコメントが大好きですよ。
言の葉から、行間から、「シンさん」が垣間見えるのでw
オリジナリティは、いろんな経験や知識の積み重ねから生まれ出てくるものかな。
そう思うんですが、どうでしょう?
いろんな布のパッチワークから生まれる見事なキルト作品は、製作者のオリジナルだと思います。
それと似てるかな^^
それにしても、「星を追う子ども」がそんな内容だったんですか。
…縁がなく、公開時にみのがしてしもたけど^^;
それと、このブログに書いた事は、私にとっても自戒の文章でもありますよ。
聞く話によると、大学生のレポートや卒業論文が、まるまるコピペだったりするそうですね。
それをやる人には、それが悪いことだという感覚がないとも聞きました。
…むかし書いた文章を少し改訂して、こちらや某所にアップしたりしますが。
その時は、一言ことわります。
最初の数行でほりだしたくなる作品も増えてきました><
最近は同人誌からプロに引っ張っていくパターンが増えてきました。
あと、ネットで公開されてる作品を出版するとか。
…ラノベ作家は、使い捨て様態ですからね。
そんな中、ステレオタイプの設定で新境地を開拓した、80年代後半~90年代の若い作家たちはえらいなと思います。
なんだかね~。よく見かけるようになったよ、○○のパクリ、サイテーみたいなの><
いや、そうじゃないから。
君が絶賛してる××だって、○△と同じ設定だからと、コメントしたくなったりするよ。
同じ設定、似たような話でどんな切り口をみせてくれるか。
どう料理するのかを見る、読むのも、楽しみ方なのにねえ。
ライオンキングはリア王のリスペクトって説明があったけど。
どうみても、ジャングル大帝を思わせるよね@@;
コメントありがとうございます。
ご同意いただき感謝です^^
正月にやっと見た「星を追う子ども」もラピュタ+もののけ姫で、正直がっかりでした。
この組み合わせは「アバター」も同じですね^^;
かくいう私も自分の書いている文章や言っていることがオリジナルなのかと聞かれると
全然自信がありません。
ラトさんのおっしゃることはまったくその通りです。
今夜は自戒の念を込めて、自分に言い聞かせています。
パクリは社会のあらゆる分野に亘って見られる現象ですね。
◎◎論文が外国語の△△博士の著書の一部をそっくり和訳
したものだったりね。バレて不合格になった人もいます。
設定が同じでも、というか、ファンタジーの設定って、似通ってるのが多いw
登場人物の言動や展開で、似て非なるものに仕上げるのが、作家の力量やろうし
それが出来ない人は遠からず消えてく。
ファンタジーとは、ちょっと違うけど、ディズニーのライオン・キングは
ジャングル大帝のパクリやと、今でも思っとります☆
(劇団四季大好きで、何度となく見てる演目がほとんどやのに、これだけは1回見て冷めたw)
私もそう思います!!