雨がくれた贈り物 #19
- カテゴリ:自作小説
- 2013/01/06 19:12:45
✿主な登場人物✿
・山中 美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150cm。主人公
・山中 竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島 美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森 真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。
・福田 秋…美咲と同じバスケ部。 頼りになる副キャプテン。
・城嶋 愛…バスケがヘタクソ。足手まとい。秘密が多い子。
・山中 咲…美人な竜斗の姉。 竜斗とは雰囲気が違うが、似ている。
第十九章 『動物園デート』
週末の昼.... 駅前の時計で待っていた美優。
「遅いなぁ~…竜斗君。」
「おーい!美優ー!」
向こうの信号から手を振る竜斗。
竜斗は小走りで美優に駆け寄った。
「ごめんごめん、待った?」
「ううん、私もさっきついたんだ。 じゃあ、行こうか」
「ああ、行こうかっ。 あっ、そうだ。 ホレ」
竜斗は右腕を スッ と差し出した。
「え?」
「腕。 カップルなんだから腕組もうぜ。」
ニッ と笑う竜斗。
「うっ…うんっ…/////////////」
勇気を振り絞って腕を組みに行った。
そんな美優を見て、竜斗は プッ と笑った。
「なっ…何?」
「いや、ごめんごめん。俺今までこんな初々しいデートしたことなかったから
すげー、幸せでさ。 つい笑ってしまった。」
「なっ・・・・・//////////////////」
透き通る白い肌を真っ赤に染めた美優。
「恥ずかしい?」
ニヤッとしながら聞いてきた。
「竜斗君がそんな事言うからでしょ!もう、やめてよ!」
ポカッ と竜斗のを叩いた。
まったく正反対の2人だが、この瞬間の2人は”お似合いカップル”に見えた。
-そして、動物園に到着-
「わー、混んでるねー。」
「まあ、週末だからなー。」
竜斗はパンフレットを取って
「美優は何から見たい?」
パンフレットに載ってる地図を見せながら聞いた。
「うーん…。 パンダ!」
「よしっ、じゃあパンダ見に行くぞー!」
「オー!!」
2人は高いテンションで、パンダを見に行った。
そして、パンダのいる場所へ到着。
「わー… めっちゃいっぱいいる~…」
「うーん…困ったなぁー…。 入る隙間もないなぁ。」
「ハァ..... パンダと写真撮りたかったのにぃ~…」
ションボリ頭を落とした美優。
「うぅ~ん…。 じゃあ、ちょっとほかのも見てみないか? すいたら見に来ようっ」
「うん…」
2人はパンダの場所から離れた。
美優はまだションボリしている。
「……しょうがねぇなぁ。 ホレ。」
スッ と手を差し伸べた。
「えっ?」
「いつまでもションボリしてるんじゃねぇよ。 ほらっ、手出せ。」
「うん!!」
美優は竜斗の手を握って、満面の笑みを浮かべた。
「ハハッ、よかった。 元気になってくれて。」
竜斗もすごく幸せそうに笑ったのだった。
-そして、2時間後-
「あっ、見て!竜斗君!もう人いないよ!!!」
「おっ、本当だ。 よし!いくぞ!美優!!!」
「うん!!」
走ってパンダの元へ向かった。
「かわいい~!ササ食べてるー!!」
「本当に好きなんだな、美優。」
「うんっ、パンダ大好き!やっと写真撮れるよ! 竜斗君、お願いできる?」
竜斗にスマホを渡した。
「オッケー」
「うん!」
美優はピースのポーズをとった。
「いくぞーって…ん?」
「どーしたの?」
「待ちうけまでパンダかよ。」
「うん!前は家族の写真だったの! 私待ちうけは大好きな物にするんだぁ~」
嬉しそうに笑う。
「ふぅ~ん?じゃあいくぞー。」
「うん!」
-パシャ-
「ありがとうっ!わー、パンダちゃんと移ってる!これプリントしよっと」
「なぁ、おみやげ買っていかねー?」
「うん、いいよ~」
2人はおみやげ屋さんへよった。
「わー!大きいパンダのぬいぐるみ! ストラップも!」
「はは、はしゃぐなぁ~。」
「あ!クマのきぐるみとかもあるー!!」
「美優、向こうのほう見てきといていいぞー。」
「うんー」
そして、買い物すること15分
「美優、そろそろ行くぞ!閉まっちまう。」
「あっ、本当だ!!」
2人は大急ぎで出て行った。
「美優、送るよ。」
「あ、ありがとう・・・・・。」
竜斗は美優を送るために一緒に帰ってくれた。
-家に到着-
「送ってくれてありがとうっ」
「美優、手出して。」
「え?うん」
美優は手を出した。
竜斗はカバンを探って綺麗にラッピングされた袋を掌に置いた。
「これは?」
「まあ、開けてみろ。」
美優は袋を開けた。
「ウソッ・・・・」
出てきたのは、かわいいパンダのぬいぐるみストラップ。
「お前がほか見てる合間に買ったんだ。」
「え、でも…。 あ、お金払うっ・・・・」
「いらない。 コレは俺たちの初デートの記念プレゼントだから。」
美優の手を握って、ニコッと笑った。
「ありがとう……。じゃあ私もっ、ケータイ出して。」
「ん?はい。」
美優はスマホとスマホをくっつかせた
「これ…私とパンダの写真。 一応今日の記念写真だし…これしかないけど。」
「ありがと、待ちうけにするわ。」
「うん・・・・」
「じゃ。」
「じゃあね」
竜斗は帰っていった。
家の中に入ったに数分後、メールが来た。
「ん?メール?」
そのメールは竜斗の写真と本文。
本文の内容は
”大好きなものなら待ちうけにしとけよ”
「……当たり前じゃん。」
竜斗の写真を待ちうけにした。
この時、美優は溢れるほど幸せだった。
「あー…早く明日にならないかなぁ~…」
すごく幸せそうな微笑みを浮かべ、
”この幸せが続きますように” と願ったのだった。
※実話ではありません(続きます)
ラブラブですね~!!!
続きすっごく気になります!
前の前の作品から読んでます!!
めっちゃ面白いです!!
これからも、頑張ってください。
楽しみにしてます^^