Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


雨がくれた贈り物 #19

✿主な登場人物✿
・山中 美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150cm。主人公
・山中 竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島 美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森 真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。
・福田 秋…美咲と同じバスケ部。 頼りになる副キャプテン。
・城嶋 愛…バスケがヘタクソ。足手まとい。秘密が多い子。
・山中 咲…美人な竜斗の姉。 竜斗とは雰囲気が違うが、似ている。

第十九章 『動物園デート』

週末の昼.... 駅前の時計で待っていた美優。

「遅いなぁ~…竜斗君。」

「おーい!美優ー!」

向こうの信号から手を振る竜斗。

竜斗は小走りで美優に駆け寄った。

「ごめんごめん、待った?」

「ううん、私もさっきついたんだ。 じゃあ、行こうか」

「ああ、行こうかっ。 あっ、そうだ。 ホレ」

竜斗は右腕を スッ と差し出した。

「え?」

「腕。 カップルなんだから腕組もうぜ。」

ニッ と笑う竜斗。

「うっ…うんっ…/////////////」

勇気を振り絞って腕を組みに行った。

そんな美優を見て、竜斗は プッ と笑った。

「なっ…何?」

「いや、ごめんごめん。俺今までこんな初々しいデートしたことなかったから
すげー、幸せでさ。 つい笑ってしまった。」

「なっ・・・・・//////////////////」

透き通る白い肌を真っ赤に染めた美優。

「恥ずかしい?」

ニヤッとしながら聞いてきた。

「竜斗君がそんな事言うからでしょ!もう、やめてよ!」

ポカッ と竜斗のを叩いた。

まったく正反対の2人だが、この瞬間の2人は”お似合いカップル”に見えた。


-そして、動物園に到着-

「わー、混んでるねー。」

「まあ、週末だからなー。」

竜斗はパンフレットを取って

「美優は何から見たい?」

パンフレットに載ってる地図を見せながら聞いた。

「うーん…。 パンダ!」

「よしっ、じゃあパンダ見に行くぞー!」

「オー!!」

2人は高いテンションで、パンダを見に行った。

そして、パンダのいる場所へ到着。

「わー… めっちゃいっぱいいる~…」

「うーん…困ったなぁー…。 入る隙間もないなぁ。」

「ハァ..... パンダと写真撮りたかったのにぃ~…」

ションボリ頭を落とした美優。

「うぅ~ん…。 じゃあ、ちょっとほかのも見てみないか? すいたら見に来ようっ」

「うん…」

2人はパンダの場所から離れた。

美優はまだションボリしている。

「……しょうがねぇなぁ。 ホレ。」

スッ と手を差し伸べた。

「えっ?」

「いつまでもションボリしてるんじゃねぇよ。 ほらっ、手出せ。」

「うん!!」

美優は竜斗の手を握って、満面の笑みを浮かべた。

「ハハッ、よかった。 元気になってくれて。」

竜斗もすごく幸せそうに笑ったのだった。


-そして、2時間後-

「あっ、見て!竜斗君!もう人いないよ!!!」

「おっ、本当だ。 よし!いくぞ!美優!!!」

「うん!!」

走ってパンダの元へ向かった。

「かわいい~!ササ食べてるー!!」

「本当に好きなんだな、美優。」

「うんっ、パンダ大好き!やっと写真撮れるよ! 竜斗君、お願いできる?」

竜斗にスマホを渡した。

「オッケー」

「うん!」

美優はピースのポーズをとった。

「いくぞーって…ん?」

「どーしたの?」

「待ちうけまでパンダかよ。」

「うん!前は家族の写真だったの! 私待ちうけは大好きな物にするんだぁ~」

嬉しそうに笑う。

「ふぅ~ん?じゃあいくぞー。」

「うん!」

-パシャ-

「ありがとうっ!わー、パンダちゃんと移ってる!これプリントしよっと」

「なぁ、おみやげ買っていかねー?」

「うん、いいよ~」

2人はおみやげ屋さんへよった。

「わー!大きいパンダのぬいぐるみ! ストラップも!」

「はは、はしゃぐなぁ~。」

「あ!クマのきぐるみとかもあるー!!」

「美優、向こうのほう見てきといていいぞー。」

「うんー」

そして、買い物すること15分

「美優、そろそろ行くぞ!閉まっちまう。」

「あっ、本当だ!!」

2人は大急ぎで出て行った。

「美優、送るよ。」

「あ、ありがとう・・・・・。」

竜斗は美優を送るために一緒に帰ってくれた。


-家に到着-

「送ってくれてありがとうっ」

「美優、手出して。」

「え?うん」

美優は手を出した。

竜斗はカバンを探って綺麗にラッピングされた袋を掌に置いた。

「これは?」

「まあ、開けてみろ。」

美優は袋を開けた。

「ウソッ・・・・」

出てきたのは、かわいいパンダのぬいぐるみストラップ。

「お前がほか見てる合間に買ったんだ。」

「え、でも…。 あ、お金払うっ・・・・」

「いらない。 コレは俺たちの初デートの記念プレゼントだから。」

美優の手を握って、ニコッと笑った。

「ありがとう……。じゃあ私もっ、ケータイ出して。」

「ん?はい。」

美優はスマホとスマホをくっつかせた

「これ…私とパンダの写真。 一応今日の記念写真だし…これしかないけど。」

「ありがと、待ちうけにするわ。」

「うん・・・・」

「じゃ。」

「じゃあね」

竜斗は帰っていった。

家の中に入ったに数分後、メールが来た。

「ん?メール?」

そのメールは竜斗の写真と本文。

本文の内容は

”大好きなものなら待ちうけにしとけよ”

「……当たり前じゃん。」

竜斗の写真を待ちうけにした。

この時、美優は溢れるほど幸せだった。

「あー…早く明日にならないかなぁ~…」

すごく幸せそうな微笑みを浮かべ、

”この幸せが続きますように” と願ったのだった。


※実話ではありません(続きます)

アバター
2013/01/06 23:58
うぅ

ラブラブですね~!!!
続きすっごく気になります!
アバター
2013/01/06 20:03
あ、いつも小説で訪問しています!!
前の前の作品から読んでます!!
めっちゃ面白いです!!
これからも、頑張ってください。
楽しみにしてます^^



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