Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


雨がくれた贈り物 #17

✿主な登場人物✿
・山中 美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150cm。主人公
・山中 竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島 美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森 真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。
・福田 秋…美咲と同じバスケ部。 頼りになる副キャプテン。
・城嶋 愛…バスケがヘタクソ。足手まとい。秘密が多い子。
・山中 咲…美人な竜斗の姉。 竜斗とは雰囲気が違うが、似ている。

第十七章 『信じてみる』

美優は家に到着した。

部屋着に着替えて、ベットに寝転び、大きく伸びをした。

「うぅーん…。 美咲元気になってよかったぁ~…」

つい微笑んでしまう美優。

すると、ドレッサーの上においているスマホが鳴った。

「……電話?」

ベットの上で寝転んでいた美優は手を伸ばして、スマホを手に取った。

そして、[出る]のボタンを押して

「はい、もしもし?」

『もしもし?俺だけど…』

電話してきた人は竜斗だった。

少し、気まずそうな声。

美優は ボフッ とベットに座って

「何?」

冷たそうに聞いた。

そんな声に気付いた竜斗は

『お前の誤解解きたいんだけど…。 今会えるか?』

少し緊張した震えた声でつぶやくように言った竜斗。

美優もその緊張した声に少し気付いた。

「べっ…べつにいいよ。 じゃあ、前の公園でね。」

といって、すぐに電話を切った。

ドレッサーの前に座ってひきだしからピンク色のクシを取り出した。

鏡を見て、大嫌いな自分のクセッ毛を必死に梳いた

そして、2分といて

「よしっ!いこうっと!」

ひきだしを開けて、うちわを二本、持って行った。

そして、小走りで行くこと5分......

公園には、ブランコに乗っている竜斗が見えた

竜斗の元へ小走りで駆け寄っていった美優。

「竜斗君っ」

竜斗のとこまで駆け寄った。

美優に気付いた竜斗は、動いてるブランコを止め、美優をみて


「お、美優、隣すわってくれ。」

ニコッ と笑った竜斗。

そんな竜斗の笑顔にいつもドキドキしてた美優だが、

このときばかりは、スルーし、となりのブランコに座った。

「・・・・やっぱ怒ってんの?」

顔をうかがうように覗き込む竜斗。

そんな竜斗の子どものように困った瞳につい戸惑ってしまった美優。

美優は パッ と目をそらした。

「怒ってるに決まってるじゃん! だって…福田さんと…」

美優は唇をかみ締めて、うつむいた。

そんなあせった美優を見て、竜斗は美優の前に立って

「確かに俺は秋と付き合ってた!いや…ほかの女もいっぱいいたよ…。でも今は…
今は誰とも付き合ってない。 付き合う気もない…!・・・・美優以外は」

真剣な眼差しで美優を見つめる。

美優はそんな瞳を疑ってかかることはできなかった・・・・

「・・・・じゃあ信じてもいいの?」

「信じて欲しい。」

竜斗の思いに偽りはなかった.......

そして、美優はもう一度竜斗を信じることにした

美優はカバンからうちわを取り出して

「暑いね!うちわ持ってきてよかったよ!」

といって、もう一本、花火の広告が載っているうちわを渡した。

「…?8月花火大会か」

花火の広告を見ながらつぶやく竜斗。

「そーだね、でも今6月だし…」

あおぎながら言う美優。

竜斗もブランコに座って、あおいで

「絶対行こうぜ、純粋なカップルとして」

とつぶやいたのでした。


※実話ではありません(続きます)


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2013/01/05 08:29
話せるよー^^



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