ふしぎなキリスト教 橋爪大三郎 1
- カテゴリ:勉強
- 2012/12/29 01:10:31
講談社現代新書2100
橋爪大三郎 大沢真幸 共著
キリスト教とは どういうものなのか 解説した本
無宗教 無神論者の私が読んでみた。
二人の著者が対談形式というか
一方が質問をして 相手が答えるという形で進行する。
まず歴史的背景
最初にユダヤ教があって あとから キリスト教が分化して
さらに イスラム教が分化していく
現代において 世界の軋轢のもとになっている宗教は
もとは同じところから生まれている。
世界のはじめ
「光あれ」 ・・・・・ 光が生まれた
そうして天地創造からスタートして
というところから始まるのが旧約聖書のユダヤ教
神という絶対的存在があって その示す方向に進んできた
だけど 人のすることだから 少しずつ ずれてくる
そうすると 預言者が現れて 神の言葉を伝えて修正をする
西暦0年に生まれた イエス・キリストが ・・・・・
そこで イエスは実在したのかという設問
歴史的事実は クロスチェックという方法で検証する
クロスチェックとは
立場の違うそれぞれの側の資料をチェックすること
つまり教会と ローマ帝国
教会は 当然のこととして 実在したと言ってるけど
ローマ帝国側には イエスが実在したという資料は
一切 ない !!
しかし 自分からクロスチェックしないといけないと書きながら
実在したということにして話しを進めていく。
な なんだ それは 学問的に解説する本じゃなかったの?
などとつっこみを入れながら 読み進める。
イエスが書き残した文書も なし
弟子たちが 後になって 見たり聞いたりしたことを
文書にして残したものが 福音書
新約聖書は 4つの福音書と パウロの書いたものを
合わせたもの
キリスト教は カトリックとプロテスタントに分かれていくけど
現代に通じる話になっていくのは プロテスタントのほう
ユダヤ教も イスラム教も 利子を禁じている
だけどそれでは 商売は発展しない
そこで考えた
利子を取ってはいけないというのは 同じ教徒のあいだのこと
異教徒からなら利子を取ってもいい
ということにして 利子を取った
「ベニスの商人」 この話は
異教徒のシャイロックが利子を取る悪人 という設定
なぜ利子を取るのがいけないことなのかというと
お金を借りる人は 困っている人
その困っている人にお金を貸してさらに利子を取る
それは相手を苦しめることだ
だから良くないことだ。
そういう意味。
逮捕して 裁判をして 判決を下す
こういうことは記録が残りそうな話だけど どうなんでしょうね
キリストは存在しなくて パウロのフィクションだったりして
次の予約が入ってると延長できなくて ちょっと走り読みみたいになっちゃって うろ覚えだけど
カトリックが政教一致 プロテスタントが 政教分離だったかな
政治家と同じ体質だと思うから
好かないのだけれど...
キリストが存在したとして....
彼は識字者だったのかな?
時代的、階級的に文盲だった確率の方が高いような。。。
それから、初期のローマ帝国という組織にとって
危険で目障りな存在であったキリスト教について
わざわざ文字に残すようなことはしなかったような気がするな
ペルガメーナだって貴重品だったろうから
わざわざ、気に食わないヤツの記録を残すなんて
無駄遣いしないと思うの
当時の皇帝ティベリウスにとっては
キリストの言葉より
シーザーが残したガリア戦記の方が価値があっただろうし。。。