✿主な登場人物✿
・山中　美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150ｃｍ。
・山中　竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島　美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森　真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。
・福田　秋…美咲と同じバスケ部。　頼りになる副キャプテン。
・城嶋　愛…バスケがヘタクソ。足手まとい。秘密が多い子。

✿あらすじ✿
美咲とケンカしてしまった美優。
”美優は私を信用してない”といわれてしまった美優は
どうすることもできなくなった。
だが、やはり謝らなくてはいけないと美優はバスケ部がいる
美咲の元へと向かったけど.....!?

第九章　『憎しみ』

「っ・・・・。」

「っ！美咲…」

美咲は美優に気付いた。

「…秋、待ってて。」

美咲は美優の元に走って行った。

「私、美優に話がある。」

美咲は美優の手を引っ張って、校舎の裏へ行った。

「美咲っ・・・・」

「もう全部話そう！ねっ！」

美咲は美優の手を握った。

「私…いつも寂しかった…。　美優、全部隠すんだもん。」

「それはっ！！！　美咲が心配すると思って・・・」

「だからお互いそういうのやめよ？幼稚園から一緒だったじゃん。」

「うんっ、うんっ・・・」

美優は涙を流した。

「もぉー・・・なくなぁー！」

美咲も涙を流した。

「あっ、美咲！こんなところに！　早く戻って、美咲がいなかったら練習ならない！」

「あっ、はーい。　じゃあね、美優！」

「うんっ」

美優は帰っていった。

美咲は部活に戻った。

「秋、今どんな状況？」

「えーと、愛が変な行動とってずっと点数取られてる。」

「まぁ～た愛！？╬」

美咲と秋は走って戻っていった。

「あっ、秋さぁ～ん、ごめんなさい！点数また取られちゃいましたぁっ☆」

そんなバカな態度を取った愛のせいで

場の雰囲気は凍りついた。

「・・・・・・・・・・・・・・・」

－コツ....　コツ....　コツ....－

愛のとこまで歩いていった秋。

「あ・・・あき・・・？」

「？秋さん？」

「・・・・・・・・・許さない」

──────────────パシィッ！　－ドタッ！－

愛がビンタされた。

「なっ・・・秋・・・さ・・・」

「今すぐやめろ！！やる気ないならやめろ！！！お前なんか！！！」

秋は殴りかかりにいった。

「ちょ───！秋っ！」

美咲は秋を止めに行った。

「・・・美咲、あなたはどうして止める？」

「えっ・・・・？」

「城嶋　愛。　コイツはバスケをなめてる。　秋に殴られて当然の女。」

「かっ・・・監督・・・何言ってるんですか・・・？」

監督のおかしな発言に戸惑う美咲。

「城嶋愛はクズ。　人間じゃない。　バスケをなめてるクズ女。」

「ちょ・・・いいすぎじゃないですか・・・！？」

「……全部私は知ってる。　この女がどんだけクズかって事を。」

「・・・・・監督、どうしちゃったんですか！？」

「…監督がそういうんなら、やめさせませんか？」

秋は愛を離した。

「まって！それだけはやめてください！」

「あなた、なんでバスケ部に入ったの？」

「みっ・・・美咲さんと・・・秋さんが入ってる・・・から。」

「えっ・・・！？」「はぁ？」

「・・・・なら決まり、今すぐやめなさい。」

監督は愛を引っ張って、外へほおりだした。

「監督ぅ！！！」

監督はかぎをしめた。

「・・・るさない。」

愛は拳を握り締めて、その場を去っていった。

愛の目はあきらかに、大きな憎しみをもった人間の目だった。


※実話ではありません。