Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


雨がくれた贈り物 #7

✿主な登場人物✿
・山中 美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150cm。
・山中 竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島 美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森 真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。
・福田 秋…美咲と同じバスケ部で副キャプテン。

✿あらすじ✿
身長150cmの美優は身長168cmの美人親友、美咲と比べられる毎日.....
そんな美優が大雨の日に出会った一人の男、竜斗。
だが、竜斗は信じられないほどのチャラ男だった。
チャラ男が嫌いな美優だが、竜斗の魅力に引き込まれていったのだった。
そんな竜斗との帰り道.... 美咲の事を気にする竜斗。
美優はそれが好きなんじゃないかと勘違いして......!?

第七章 『ケンカ』

-ガラッ-

「アハハハハッ。」

ほかの友達と楽しそうに笑ってる美咲....

「なんで美咲ばっかり.....」

美優はつぶやいた。

「あっ、美咲、来たよー」

美優を指差す秋。

「美優、おはよっ。」

遠くの席から手をふる美咲。

美優はその時、美咲がすごく遠く感じた....

まるで、別世界にいる人のように.....

「美優ちゃんっ、前でポケ~っとしたら危ないよっ。」
-ポスッ-

頭にアゴをのせてきた竜斗。

「なっ////////// わかってるよ!!!!!!」

竜斗を押した。

「ったく、冷たいんだからー。 おっ、美咲ちゃーん!」

「えっ?お、竜斗また遅刻ギリギリだよー?」

「そうだね、チャイムなりそうだし、私も席に戻るね!」

秋は自分の席に戻った。

「美優?何つったってんの?早く座りなよー!」

「あっ、うん。」

美優は一番後ろの、美咲の隣の自分の席に座った。

そして、うつむいた美優。

「美優どうした?今日元気なくない?」

美咲は気付いた。

「えっ?ううん、大丈夫だよ!」

頑張って笑顔をつくる美優

「美優ってさ、そうやっていつも秘密にするよねー。」

「えっ?」

ひじをついて、手のひらにアゴをのせた美咲。

少し冷たそうな顔をして言った。

「…美優っていつも私には何も話してくんないよね、そういうとこ嫌い。」

「えっ・・・・・・・?」

──────────────ガラッ。

そっけない顔をして、冷たく突き放すように言った美咲。

その後に聞こえたのは教室のドアを開ける音。

授業が始まる。

「はいはーい、今日はP25の~…」

美優はまったく授業に集中できない。

隣にいる美咲..... 美咲は何もなかったかのように

普通に授業を受けている。

「じゃあ、この本文を美優ちゃんに読んでもらおうかな!」

当てられた美優。

だが、気付いてない。

「美優ちゃーん?当てられてるけどー?」

秋の声も耳に入ってこない。

「せんせー、美優ちゃんってば昨日徹夜で勉強したそうなんでー今日は見逃してやってくれませんかー?」

手をあげて言ってくれた竜斗。

「もー、しょーがないわねー。 じゃあ隣の美咲ちゃん、変わりによんで?」

「ハイ、 What is........」

-キーンコーンカーンコーン♪-

「もう美咲ちゃんは本当に頭いいのね!バスケもできるし! 本文も完璧!」

先生はルンルン気分で教室を出て行った。

「・・・・・・」

「ねえっ、美咲っ────。」

手を伸ばした美優。

「やめてよ!」-パシィッ!-

振り払った美咲。

「み・・・さ・・・。」

「私のこと信じてないんでしょ? もう美優なんて知らない。」

美咲は走って教室から出て行った。

「ちょ・・・美咲っ・・・!」

秋は追っていくように走って教室を出て行った。

「美咲がいなくなったら…私…。」

失望した美優。

美咲と仲直りはできるのだろうか・・・・・?


※実話ではありません。

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2013/01/07 16:28
あら 喧嘩しちゃったかぁ
でも なんとなく分かるな 美咲ちゃんの気持ちね
自分を見る美優の目が なんだか友達を見る目じゃないって思ってるんよね
うんうん 仲直りできるよね^^



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