雨がくれた贈り物 #7
- カテゴリ:自作小説
- 2012/12/26 10:24:17
✿主な登場人物✿
・山中 美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150cm。
・山中 竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島 美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森 真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。
・福田 秋…美咲と同じバスケ部で副キャプテン。
✿あらすじ✿
身長150cmの美優は身長168cmの美人親友、美咲と比べられる毎日.....
そんな美優が大雨の日に出会った一人の男、竜斗。
だが、竜斗は信じられないほどのチャラ男だった。
チャラ男が嫌いな美優だが、竜斗の魅力に引き込まれていったのだった。
そんな竜斗との帰り道.... 美咲の事を気にする竜斗。
美優はそれが好きなんじゃないかと勘違いして......!?
第七章 『ケンカ』
-ガラッ-
「アハハハハッ。」
ほかの友達と楽しそうに笑ってる美咲....
「なんで美咲ばっかり.....」
美優はつぶやいた。
「あっ、美咲、来たよー」
美優を指差す秋。
「美優、おはよっ。」
遠くの席から手をふる美咲。
美優はその時、美咲がすごく遠く感じた....
まるで、別世界にいる人のように.....
「美優ちゃんっ、前でポケ~っとしたら危ないよっ。」-ポスッ-
頭にアゴをのせてきた竜斗。
「なっ////////// わかってるよ!!!!!!」
竜斗を押した。
「ったく、冷たいんだからー。 おっ、美咲ちゃーん!」
「えっ?お、竜斗また遅刻ギリギリだよー?」
「そうだね、チャイムなりそうだし、私も席に戻るね!」
秋は自分の席に戻った。
「美優?何つったってんの?早く座りなよー!」
「あっ、うん。」
美優は一番後ろの、美咲の隣の自分の席に座った。
そして、うつむいた美優。
「美優どうした?今日元気なくない?」
美咲は気付いた。
「えっ?ううん、大丈夫だよ!」
頑張って笑顔をつくる美優
「美優ってさ、そうやっていつも秘密にするよねー。」
「えっ?」
ひじをついて、手のひらにアゴをのせた美咲。
少し冷たそうな顔をして言った。
「…美優っていつも私には何も話してくんないよね、そういうとこ嫌い。」
「えっ・・・・・・・?」
──────────────ガラッ。
そっけない顔をして、冷たく突き放すように言った美咲。
その後に聞こえたのは教室のドアを開ける音。
授業が始まる。
「はいはーい、今日はP25の~…」
美優はまったく授業に集中できない。
隣にいる美咲..... 美咲は何もなかったかのように
普通に授業を受けている。
「じゃあ、この本文を美優ちゃんに読んでもらおうかな!」
当てられた美優。
だが、気付いてない。
「美優ちゃーん?当てられてるけどー?」
秋の声も耳に入ってこない。
「せんせー、美優ちゃんってば昨日徹夜で勉強したそうなんでー今日は見逃してやってくれませんかー?」
手をあげて言ってくれた竜斗。
「もー、しょーがないわねー。 じゃあ隣の美咲ちゃん、変わりによんで?」
「ハイ、 What is........」
-キーンコーンカーンコーン♪-
「もう美咲ちゃんは本当に頭いいのね!バスケもできるし! 本文も完璧!」
先生はルンルン気分で教室を出て行った。
「・・・・・・」
「ねえっ、美咲っ────。」
手を伸ばした美優。
「やめてよ!」-パシィッ!-
振り払った美咲。
「み・・・さ・・・。」
「私のこと信じてないんでしょ? もう美優なんて知らない。」
美咲は走って教室から出て行った。
「ちょ・・・美咲っ・・・!」
秋は追っていくように走って教室を出て行った。
「美咲がいなくなったら…私…。」
失望した美優。
美咲と仲直りはできるのだろうか・・・・・?
※実話ではありません。
でも なんとなく分かるな 美咲ちゃんの気持ちね
自分を見る美優の目が なんだか友達を見る目じゃないって思ってるんよね
うんうん 仲直りできるよね^^