夜空を見上げて
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/12/26 07:13:48
会社の帰り いつも一人で立ち寄るカフェがある
そこには 色々な人間模様・・・
まだ仕事の途中抜け出して あるいは営業先から戻り ちょっと一休み
ノートパソコン広げて 今日の仕事のチェックを入れる人・・・
ちょっと訳あり?ぶつぶつと仕事の不満や家庭の不満を歳の離れた女性に話している男性
ほとんどが 毎日同じ人達が戯れている
きっと私も その中の一人に見られているんだろうな・・・と思いつつ
その日 一日起きた仕事場での事を思い出す
あの時 あのように対処していればな・・・とか
どうして あの人は あのような言い方しかできないのかな?とか
人のあらを探す事しかしないのかな?って・・・
相手がいない時に言いまくる・・・女性に多いよね そういう人
だから 私は 昔から井戸端会議が嫌いです 絶対に参加しない
そんな思いを残しながら カフェを出て 家路に向かう
そして バスを降りてから 家までの間 必ず夜空を見上げる
そうすると 夜空に輝く星たちが「おかえりなさい 今日も一日ご苦労様」って語りかけてくれているような
一日の疲れがスーッと抜けていく
誰もいない家・・・誰も「おかえり」と言ってくれない 真っ暗な寒々とした部屋
でも 私は「ただいま」と言い帰る家がある事に感謝して 部屋に入る
慌てて 灯りをつけて ストーブをつけて 冷え切った体を温める
そして 白くくもった窓を手でぬぐい また 星空を見る
ねぇ・・・夜空見上げてみて・・・素敵だよ・・・
みんなの幸せ 願っているよ
ねぇ・・・夜空見上げてみて・・・素敵な星空だから・・・
みんなの心に 余裕を与えてくれるよ
辛い事があって 泣きながら見上げている人も その涙は星屑となり 夜空に吸い込まれていくよ