Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


雨がくれた贈り物 #6

✿主な登場人物✿
・山中 美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150cm。
・山中 竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島 美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森 真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。

✿あらすじ✿
身長150cmの美優は身長168cmの超美人、美咲と比べられる毎日....
そんなうんざりした日々に現れた大雨の奇跡。
だが、素直にはなれない美優。 もうアタックする竜斗。
そんな中、シャイな真と、鈍い美咲との恋も始まっていた....!?

第六章 『勘違い』

「ハッ.......!!! イタッ!!!!」

美咲は部活中、バスケットボールをとりそこねた。

「ちょっと、美咲ー!しっかりしてよ、どうしたのー?」

遠くから聞こえる同じチームの人の声。

「ごめんごめん、秋!次はしっかりやるから!」

「キャプテンなんだからしっかりしてよねー!」

この子の名前は 福田 秋。

このチームを影から支える副キャプテンだ。

「エイッ!」

-パシュッ!-

ボールが入った。

「フゥ、はい!休憩!皆休んで!」

監督が叫ぶ。

「ハイッ。」

「あ、美咲。 来なさい。」

監督が美咲に手招きをした。

「ハイ、監督。」

美咲は駆けつけた。

「アンタ今日どうしたの? 秋に渇入れてもらうまでまったくだったじゃない。」

「はい、すみません.....」

「何があっても試合とは関係ない!動揺しないこと。わかったわね?」

「ハイッ!!」

美咲は監督に ペコッ と挨拶をして、部室に戻った。

「美咲ー。おかえりー」

「秋、ごめんね今日は。」

「いいや、私もああいう時ある。 美咲、深く考えちゃダメよ。」

と、スポーツドリンクを差し出した秋。

「本当秋には頭あがらないわ。」

......と、ドリンクを受取った。


-そして下校-

「美咲、今からカラオケ行くけどいかないっ?」

「ごめん、そろそろ期末近いから帰るー;」

「オッケー!じゃあ、また行こうねー」

と、秋と別れた。

そして、帰り道........

「やっぱ6月だから空曇ってるなぁ~…。 気味悪い....」

美咲の後ろから見える影.....

「わっ!!」「ひゃぁぁぁぁぁあっ!!」

後ろから真が背中を押した。

「まっ…真ぉ…? いい加減にしなさいよ!╬」

「まーまー、いいじゃん、許してよっ。」

ニカッ と笑った真。

「…真さぁ、あの手紙なんだけど.....」

「エ゙ッ!もう読んだの!?/////////」

「アンタでしょ、今日渡せって言ったのはぁ~…。 ったく。」

美咲はあきれた。

「…で、返事は?」

「……かっ、考えさせて。」

「お、おおう…」

すぐ振られると思ってた真は、この答えに驚いた。

「…じゃ、じゃあね!私帰るわね!」

「エッ、あっ、オイ!!!」

美咲は急いで帰っていってしまった。


-山中家-

「おかーさん、勉強ちょっと疲れたからお風呂先入っちゃっていい?」

「あら、めずらしいわね、美優ちゃんが勉強?」

フフッ と笑う母。

「なっ、失礼な!!」

-ピーンポーン♪-

「あら、お客さん? 美優ちゃん、出て~?」

「わかった。」

美優は玄関まで走った。

「どちら様ですかー?」

-ガチャッ-

「やっほー、こんな遅い時間にごめんね~美優。」

「みっ…美咲ァ!?」

「うん、今日さ美優の家泊めてくれない?」

大きい荷物を持ってる美咲。

「いい…けど…。 明日も学校だけど…?」

「知ってるよ、明日私朝練だしねっ。 でもどーしても今日泊めてほしいの!」

うるうるした目で頼み込む美咲。

「い…いいよ。」

「あらまぁっ、美咲ちゃん!久しぶりね~! また美人になったんじゃないっ?」

「やだー、美優ママだって、いくつになってもきれいですよ~」

「あら、ヤダ、美咲ちゃんってばぁ~❤」

(なんなのこのやりとり~…)

まるで近所のおばさんトーク。

「…で?美咲なんでどうしても今日なの?」

「いやね?お母さんがね、美優の中間テストの点数知っちゃったらしくって~」

「エ゙…まさか…ㆀ」

「その通り、お母さんがこのままじゃ美優ちゃん留年するから教えて来いって。」

美優は青ざめた。

「て・つ・や・でっ❤」

美咲のウインクが恐怖のウインクだった。

「イッヤァァァァァァァァァァァァアアッ!!!」


-翌朝-

「あー、目しょぼしょぼするわー…」

美優は朝一人で登校していた。

「アレ?美優ちゃん今日遅くない?」

後ろから聞こえる竜斗の声。

「りゅっ…竜斗君っ!?…今日は、寝坊しちゃってー・・・」

「へー、そうなんだ」

竜斗は隣に来た。

「……竜斗…君…。」

美優はやっぱり確信した。

竜斗が好きなんだと。 

「今日は美咲ちゃんいないんだー」

そうつぶやく竜斗の顔は美優から見たら

ガッカリしてるように見えた。

「竜斗君…やっぱ…り…」

美優は竜斗が美咲が好きなんだろうと勘違いしてしまったのだった。


※実話ではありません。

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2013/01/06 15:05
美人さんの友達って時に複雑よね
当人は 案外気がついちゃいないんだけどね^^;



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