雨がくれた贈り物 #5
- カテゴリ:自作小説
- 2012/12/24 17:59:59
✿主な登場人物✿
・山中 美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150cm。
・山中 竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島 美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森 真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。
✿あらすじ✿
身長150cmの美優は美人な美咲に比べられる毎日にうんざりしていた。
そんな美優が大雨の日に恋してしまった相手は竜斗。
熱を出した美優に『お前を本気で落とす』と宣言された美優。
そしてもう一人の男、真は美咲に気がある様子だが......?
第五章 『噂』
-朝-
「あ、美優おはよう~」
待ち合わせ時間、待ち合わせ場所で待ってた美咲。
「あっ、美咲…。 おはよう。」
鏡を見ながら待っていた美咲を見て思った美優.....
(美咲はやっぱ綺麗だなぁ..... 今日も髪まとまってるし....。)
ハネッ毛の美優は、ストレートでまとまってる美咲が羨ましかった。
「…?美優?」
「あっ、ごめん、ごめん。 行こうか。」
美咲と美優は学校へ向かった。
-学校-
「お、美優ちゃんじゃん。」
「えっ…」
下駄箱で待ち伏せしてた竜斗。
「竜斗じゃん。 どうしたの?」
「えっ?美咲知り合いなの?」
「うん、昨日しゃべったんだよ。」
「ふぅ~…ん。」
「あっれ~?やきもちやいてるぅ~?」
ニヤニヤして、美優の顔を伺う竜斗。
「…で、なんで待ってたの?竜斗。」
「え?言ったら美優ちゃんの期待裏切っちゃうからなぁ~」
ニヤッとする竜斗。
「どうぞ、期待とか何もしてないし。」
そっけない美優。
「そう?じゃあ言うわ。 美咲ちゃん待ってたんだよ。」
「え?私?」
美優は固まった。 なんだかんだ言っても好きな美優。
「あっれー?美優ちゃんやっぱりガッカリしてなぁーい?」
ニヤニヤする竜斗。
「しっ、してない! じゃあ美咲、私先行っとくね!」
上履きを履いて、走って行った。
「…で、私に何の用?」
「あー、真にさ頼まれたんだよ。 朝美咲ちゃん引き止めといてーって。」
「え?今日真は?」
「部活。 バスケ部だから忙しいんだよなぁー」
「…で、真が何?」
少しあきれた様子で聞く美咲。
「そんなあきれてやるなよー。 アイツも緊張してんだよ。 コレ渡して欲しいらしい。」
と、1通の手紙を渡した。
「…真から?」
「ああ、直じゃ言いにくいから手紙で精一杯思いこめたそうです。」
「はぁ…。 わかった、読んどくね。」
───────キーンコーンカーンコーン♪
「あっ、鳴ったよ。 早く教室行こう。」
「あぁ、そーだなっ。」
2人は並んで教室に向かった。
「ねえねえ、次の竜斗君の狙いは美咲ー?」
「でも、お似合いじゃないっ? 美男美女で!」
「これはすごい組み合わせよね~」
怪しい噂が舞った.....。
-そして、教室-
「…?なんだ?騒がしい。」
女子がチャイムが鳴ってるのにしゃべり続けている。
「…?どうしたんだろうね?騒がしい。」
美咲の少し先から聞こえてくる会話。
「竜斗君と美咲がぁ!?」
「うん、付き合ってるんだってー!」
「…ハァ!?」-ガタッ!!!-
イスが後ろに倒れた。
「…え、聞こえちゃってた?」
「聞こえるわよ!何なのその噂!」
「うーん、確かに美咲ちゃんでもいんだけど~。美咲は真のモンだし?」
「え!!!真君と!?」
竜斗の一言でまた騒がしくなった教室。
「美咲ちゃんは美人でモデルみたいだから好きだけどねっ。」
「・・・・・・・・・・はぁ?」
「え」
急に顔が変わった美咲。
「ふざけないで竜斗!そんなんで私落ちないわよ!?╬」
怒った美咲。
「えー?冗談だってー。 俺が好きなのは美優ちゃんだもん。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
沈黙が続いた。
そして.......................
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!?」
教室で鳴り響く声。
「ちょ!!何変なこと!!!//////////////////」
顔を真っ赤にした美優。
「竜斗って…美優が好きだったんだぁ…」
驚く美咲。
騒ぎは収まらず、その騒ぎは授業時間以外ずっと騒がれた.....
-放課後-
「あっ、騒ぎがうるさくて読むの忘れてたぁー…」
「何それ、手紙…?」
「うん、でもいまから部活だしなぁー…。 美優、先帰ってて。」
「うん!部活頑張ってね!」
美優は帰っていった。
「さて、行きながら読むか…。」
-美咲ちゃんへ-
俺は美咲ちゃんが好きだ!!
今はコレしか言えません、お返事待ってます。
「・・・・え?」
美咲は固まった。
※実話ではありません。
やっぱね シンプルが一番!