雨がくれた贈り物 #4
- カテゴリ:自作小説
- 2012/12/24 11:59:42
✿主な登場人物✿
・山中 美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150cm。
・山中 竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島 美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森 真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。
✿あらすじ✿
身長150cmの美優は美人な美咲と比べられる毎日にうんざりしていた。
そんな美優が大雨の日に出会った男が竜斗。
チャラ男に恋をしてしまった美優。
美優はチャラ男が嫌いで振ったが、竜斗が本気になると宣言して.....?
第四章 『美咲は鈍い』
「ねえ、美優…。 大丈夫…?」
早退すると決めた美優に、美咲がお見舞いに来てくれた。
「うぅ~…頭痛い…。 ごめんね、カバン持ってきてもらっちゃって…」
頭をおさえて申し訳なさそうに謝る美優。
「何言ってるの、昔からの親友なんだもん、当たり前じゃん!」
ニカッ と笑う美咲。
「……頭痛い」
「コラコラ、無理しちゃダメよ?」
無理して立とうとする美優に止める先生。
「・・・・・・・・・」
それを羨ましそうに見つめる美咲.....。
「美咲、じゃあまたね…。」
といって、カバンを持って帰っていった.....。
「またね。」
寂しそうに手をふる美咲。
「美咲ちゃん、そろそろ授業はじまるわよ?早く戻りなさい。」
「はぁ~い…。」
美咲は教室に戻っていった。
-2時間目-
「はい、じゃあ後ろのプリント配ってね~。」
「……はい、どうぞ。」
美咲の前にいるのは真。
「あ、どうも。」
真からプリントを貰った.....。
一番最後の席の美咲。
美咲の分のプリントになにか書いている.......
「ん?」
-美咲ちゃんへ-
今日ちょっと話せない?
いつものとこで待ってるからな。
-真より-
.......との事。
「…直で言えばいいじゃん。」
あきれる美咲。
そして2時間目が終了した──────
-放課後-
美咲は屋上の階段へ向かった。
「おっ、真今日は早いじゃん。」
といって、真の横に座った。
「美咲ちゃん、話があるんだけど…」
「うん、何?」
ガチガチの真。
「おっ…俺と…」
「うん。」
ガチコチの真に気付かない鈍い美咲。
「俺とつきあっ・・・・・・」「真ぉぉぉぉぉぉおお!!」
遠くから聞こえてくる声.....
「えっ、竜斗!?」
「お前こんなとこで何してんだよ!探したじゃねーか!」
「なんでこんなタイミングでくんるんだよ~~…」
落ち込む真。
「アレ?美咲ちゃんじゃーん!」
「えっ、名前覚えてるの?」
「ハハハッ、クラス一のモテ女の名前俺が覚えてないワケないだろー?」
「やだー、冗談やめてよ」
モテるなんて思ってない美咲。
やけに仲がいい2人にやきもちやく真。
「もーいい。 美咲、また今度だ!」
「えぇ?真どうしたの?」
急に不機嫌になった真を不思議そうに見る美咲。
美咲の鈍さは治りそうになかったのだった。
※実話ではありません。
うん こんなもんだw