繰り返す地球
- カテゴリ:自作小説
- 2012/12/22 19:39:43
僕は地球を管理するもの
管理といっても
こうやって人間にまぎれて様子を見る
ほとんど傍観者みたいなものだ
僕が管理人として働くのは1垓年に一度
地球は必ずこの時にだめになる
アイツラ
理由は人間のせいだ
アイツラ
どうしても人間は地球を壊すそのせいで俺は地球を作りなおさなければならない
月を管理するものに俺はいつも言われる
「なら生物を作れないようにしたらいいじゃないか」
いや、俺は、水や緑があって、生物もいる美しい星にしたいんだ
アイツラ
でも、生物を生み出すと必ず人間が生まれる
アイツラ
その人間のせいでまた地球が汚れる
その繰り返し
アイツラ
どうしたら人間は生まれなくなるのだろう
俺は考えていた
アイツラ
ある日、いつもの様に俺は人間を観察していた
そして彼女に出会った
彼女はとても綺麗で、優しかった
綺麗で優しいやつなんかたくさんいた
だが俺は彼女に引かれた
“好きになってはいけない”
解っている
ここでそう思っていても俺は
彼女に触れてしまった――
それから二人は恋人になった
二人はとても仲が良かった
だけど・・・
ある日、そう
地球ができてちょうど1該年目の日だった
やっぱり地球は人間のせいでダメになった
また作りなおさなければいけない・・・
でもそうしたら彼女は・・・・
消えてしまう
俺はふと彼女の話を思い出した
「人間の魂ってどんどん来世へと移っていくんだってだから、来世でも・・・」
その時は車の音で最後が聞こえなかった
俺は人間の魂が来世に移っていくなんてバカバカしいと思った
だけど、もし、本当にそうなら・・・
俺は、地球が美しい地球になった時
来世の君を見つけ出す――
それから何十回、何百回と地球を作りなおした
地球がいつまでも美しいように
――いつになったら地球は美しいままになるのだろう――
――いつになったら
――君に会えるのだろう――
うん、確かにその通りだよねぇ。。。
人間ちょっと調子にのり過ぎたよねw
これを題材に漫画を描いてみたい・・・