雨がくれた贈り物。 #1
- カテゴリ:自作小説
- 2012/12/21 12:50:31
✿主な登場人物✿
・山中 美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150cm。
・山中 竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島 美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森 真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。
第一章 『雨がくれた贈り物』
あの大雨の日..... あなたは私に傘をかぶせてくれました。
ボロボロで、シンプルなビニール傘だけど、すごくそのビニール傘が
綺麗に見えました。 あなたを愛してます・・・・・・。
「あー、遅れる遅れるっ!」
今は6月。 ちょうど梅雨時の時期だった。
「美優ー?ちゃんと傘持って行くのよー?」
この日は天気予報で雨が降るといわれていた。
「はーい、わかったぁ~! 行ってきま~す」
美優は母に向かって大きな声を出し靴を履いた。
かわいい花柄の傘を手に持って、さっそく向かった。
「あっ、美咲~! おはよう!」
「おっ、美優~。 おはよう!」
北島美咲。 背も高く、美人で、髪もストレートの茶髪。
「今日雨降るらしいよ、傘持ってきた?」
美咲はカバンから小さな傘を出して
「へっへぇ~ん!折り畳み傘があるんだなぁー!」
と、ニコッと笑った。
「さすが美咲だね!!」
「ハハハッ、じゃあいこっか」
美優と美咲は並んで学校へ向かった。
「あー、梅雨時はジメジメしてていやだねぇ~…。 髪がバサバサになる。」
下駄箱のとこについた美咲は手ぐしで髪を整えた。
「えー、美咲綺麗だよ?普通に綺麗にまとまってるし。」
「本当?ならいいんだけどーん♪」
と、上履きを履いた。
「美咲はさ、いつも綺麗だよ…。 背も高いし…」
「…え?なんか言った?」
「あっ、ううん!何にも!行こう!」
美優は上履きを床において、上履きを履いた。
「うん…」
美咲と美優は教室へ向かった。
──────────ガラッ。
「オッ、来たなっ」
「え」
男子が美優に近づいてきた。
「ハハハッ、本当に釣りあわねーなぁ!」
と大笑いした。
「コラ!!黙ってなさい!!」
「はいはい。」
男子は教室から出て行った。
「…美優、気にしなくていいからね!」
「え?何が?気にしてないよ~」
と笑った。
「うん…ならいいんだけど」
美咲も美優も席へついた。
(昔からこうだ…美咲は美人でつりあわない…)
美優は悲しげな顔をした。
「サイッテー!なんなのよ!!!」
教室の端っこで聞こえた大きな怒鳴り声。
「ッテ~なぁ…。本当に面白くない女だな。ったく。」
「お前またなかしたのか?ったく、いい加減真面目に付き合えよー。」
「うるせぇー。 飽きねーからいいだろ?」
と、笑った。
(あー、やだやだ。 イケメンだからってなんでもしていいワケないっての。)
と竜斗を睨む美優。
「美優?どうしたの?目つき悪いよ?(汗)」
「えっ、何もないよ!!!」
「……そっか」
美咲は少し寂しそうな顔を浮かべた。
だが、美優は気付かない。
そして、学校下校時間────────
「あー!図書室に本返しに行くの忘れてたー! 美優、先帰ってて」
「ああ、うん。 わかったぁ~…」
美優はかわいい花柄の傘を手に取って、帰り道をいつも通り歩いた。
すると雨は急に激しくなり、美優の傘も.......
──────────バキッ!!!
「ああああああああぁっ!嘘でしょ!?」
傘が折り曲がって、折れて壊れた。
おかげで傘はさせなくなり、美優はずぶぬれ。
「………もう…やだ…。」
美優はその場に崩れ落ちた。
(もうやだ…美咲と比べられて…私背小さいし…もう…やだ…)
次第に美優は涙を流し始めた。
すると、前には大きな影....... かからなくなった雨.......
美優が見上げるとそこには・・・・・・・・・・
「大丈夫?」
山中竜斗。 ビニール傘の先に見える顔はどこか不安気な目をしている.....
でも美優はモテ男が嫌いだ。
「だっ、大丈夫です!!!」
立ち上がって、振り返り、走って帰ろうとしたが
美優はおっちょこちょい。 走った瞬間前にこけた。
「い…った…」
足から血が出てきている。
「大丈夫っ!?待って、今手当てしてあげる。」
竜斗はバンソウコウを美優の足に張ってくれた。
美優は少し、竜斗に見とれてしまった.........
そして、張った竜斗は美優に傘をかぶせて ニコッ と笑った。
「俺は山中竜斗。 君は山中美優でしょ?同じクラスだよね。」
覚えてくれていた......
「・・・・・・・・ハイ。」
この瞬間…大嫌いな雨に感謝した瞬間だった。
美優は恋に落ちたのだった。
※実話ではありません。
読みましたよ☆
本当に、※白愛蜜酒さんの小説は面白いですね
入り込めちゃいます‼
話の構成大分レベル上がってきてるよ!!
描写の入れ方も上手いし^^
竜斗優しーい!俺も惚れちゃうw
続きが気になるな^^