Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


雨がくれた贈り物。 #1

✿主な登場人物✿
・山中 美優…心優しく、可愛らしい女の子。身長が小さく150cm。
・山中 竜斗…すごくチャラ男。女遊びが激しい。すごくモテ男。
・北島 美咲…美優の幼稚園からの幼馴染で親友。
・大森 真…竜斗の親友。いつも竜斗といる。

第一章 『雨がくれた贈り物』

あの大雨の日.....  あなたは私に傘をかぶせてくれました。

ボロボロで、シンプルなビニール傘だけど、すごくそのビニール傘が

綺麗に見えました。 あなたを愛してます・・・・・・。

「あー、遅れる遅れるっ!」

今は6月。 ちょうど梅雨時の時期だった。

「美優ー?ちゃんと傘持って行くのよー?」

この日は天気予報で雨が降るといわれていた。

「はーい、わかったぁ~! 行ってきま~す」

美優は母に向かって大きな声を出し靴を履いた。

かわいい花柄の傘を手に持って、さっそく向かった。

「あっ、美咲~! おはよう!」

「おっ、美優~。 おはよう!」

北島美咲。 背も高く、美人で、髪もストレートの茶髪。

「今日雨降るらしいよ、傘持ってきた?」

美咲はカバンから小さな傘を出して

「へっへぇ~ん!折り畳み傘があるんだなぁー!」

と、ニコッと笑った。

「さすが美咲だね!!」

「ハハハッ、じゃあいこっか」

美優と美咲は並んで学校へ向かった。

「あー、梅雨時はジメジメしてていやだねぇ~…。 髪がバサバサになる。」

下駄箱のとこについた美咲は手ぐしで髪を整えた。

「えー、美咲綺麗だよ?普通に綺麗にまとまってるし。」

「本当?ならいいんだけどーん♪」

と、上履きを履いた。

「美咲はさ、いつも綺麗だよ…。 背も高いし…」

「…え?なんか言った?」

「あっ、ううん!何にも!行こう!」

美優は上履きを床において、上履きを履いた。

「うん…」

美咲と美優は教室へ向かった。

──────────ガラッ。

「オッ、来たなっ」

「え」

男子が美優に近づいてきた。

「ハハハッ、本当に釣りあわねーなぁ!」

と大笑いした。

「コラ!!黙ってなさい!!」

「はいはい。」

男子は教室から出て行った。

「…美優、気にしなくていいからね!」

「え?何が?気にしてないよ~」

と笑った。

「うん…ならいいんだけど」

美咲も美優も席へついた。

(昔からこうだ…美咲は美人でつりあわない…)

美優は悲しげな顔をした。

「サイッテー!なんなのよ!!!」

教室の端っこで聞こえた大きな怒鳴り声。

「ッテ~なぁ…。本当に面白くない女だな。ったく。」

「お前またなかしたのか?ったく、いい加減真面目に付き合えよー。」

「うるせぇー。 飽きねーからいいだろ?」

と、笑った。

(あー、やだやだ。 イケメンだからってなんでもしていいワケないっての。)

と竜斗を睨む美優。

「美優?どうしたの?目つき悪いよ?(汗)」

「えっ、何もないよ!!!」

「……そっか」

美咲は少し寂しそうな顔を浮かべた。

だが、美優は気付かない。

そして、学校下校時間────────

「あー!図書室に本返しに行くの忘れてたー! 美優、先帰ってて」

「ああ、うん。 わかったぁ~…」

美優はかわいい花柄の傘を手に取って、帰り道をいつも通り歩いた。

すると雨は急に激しくなり、美優の傘も.......

──────────バキッ!!!

「ああああああああぁっ!嘘でしょ!?」

傘が折り曲がって、折れて壊れた。

おかげで傘はさせなくなり、美優はずぶぬれ。

「………もう…やだ…。」

美優はその場に崩れ落ちた。

(もうやだ…美咲と比べられて…私背小さいし…もう…やだ…)

次第に美優は涙を流し始めた。

すると、前には大きな影....... かからなくなった雨.......

美優が見上げるとそこには・・・・・・・・・・

「大丈夫?」

山中竜斗。 ビニール傘の先に見える顔はどこか不安気な目をしている.....

でも美優はモテ男が嫌いだ。

「だっ、大丈夫です!!!」

立ち上がって、振り返り、走って帰ろうとしたが

美優はおっちょこちょい。 走った瞬間前にこけた。

「い…った…」

足から血が出てきている。

「大丈夫っ!?待って、今手当てしてあげる。」

竜斗はバンソウコウを美優の足に張ってくれた。

美優は少し、竜斗に見とれてしまった.........

そして、張った竜斗は美優に傘をかぶせて ニコッ と笑った。

「俺は山中竜斗。 君は山中美優でしょ?同じクラスだよね。」

覚えてくれていた......

「・・・・・・・・ハイ。」

この瞬間…大嫌いな雨に感謝した瞬間だった。

美優は恋に落ちたのだった。


※実話ではありません。

アバター
2012/12/29 12:15


読みましたよ☆
本当に、※白愛蜜酒さんの小説は面白いですね
入り込めちゃいます‼
アバター
2012/12/21 14:30
できれば俺の小説にも感想入れてくれると嬉しい;

アバター
2012/12/21 13:47
いいね!

話の構成大分レベル上がってきてるよ!!
描写の入れ方も上手いし^^

竜斗優しーい!俺も惚れちゃうw

続きが気になるな^^




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