小さな森の恋 #49
- カテゴリ:自作小説
- 2012/12/20 18:44:25
✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。ティーナの恋人。
・ミィーナ…ティーナの姉。村一番の美人でモテる。
・ヴァン・レナード…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…すごく強い。 時々前暮らしてた場所の言葉をつかってしまう
・リズ・マティ…ジルの妹だが、父親が違う。ジルが大好き。
・ジェシカ・メニィ…No1石研所の所長。メガネで勇ましい女性。
第四十九章 『ティーナの決意』
「…するよ、結婚!!!」
「え、マジ!?お前…いいのか…?」
「うん!!!する!!!クリスが好きだから!!」
ティーナの決意は固かった.......。
─────────その頃。
「ねぇ、ちょっとよろしいかしら?」
「はい?なんです…か…って、お前…!!!」
ヴァンとミィーナの前に現れたマリー。
「?知り合い?」
「…ああ、ちょっとした…な…。」
「クスッ、私の事知ってるんですの?やだ、有名人でしたのねぇ」
クスクス笑うマリー。
「なんで小さいのかしらねぇ~けど…。 何しに来た?」
「まぁ、妖精さんに会いに来ただけですわよ?」
「……ふぅ~ん。 どーでもいいけど早く帰れよ。」
「冷たいのね、あなた。 じゃあ帰りますわ。」
マリーはすんなり帰っていった。
「ねぇ、誰? 美人だねっ」
「…いやな予感する。」
ヴァンの予感はすぐ的中する。
マリーの向かったその先は・・・・・・・・・・・
「ふぅ~ん、ここが石の研究所なのね・・・。 古臭いわ。」
といって、中に入っていった。
「……!あなた、何しに来たの!?」
リズは急に震えた手で銃を突きつけた。
「あらやだ、そんな怖いものおろしてくださる?」
「うるさい!何しに来たの!!!」
涙を流すリズ。
「……うるさいハエが飛んでるわ.... 早く除去しなきゃ❤」
小さな携帯通信器で、誰かを呼んだ。
................すると、風のように来た。
「何かしら?」
「あのハエ、殺してくれない?」
と、指さした先にはリズが..................
ジルは戸惑った。
「報酬はぁ~…。 1億よっ❤」
耳元でささやくマリー。
そんなマリーを見て、ニヤッと笑ったジル。
「そう、それならやるしかないわね。ハエの除去。」
といって、リズのほうを向き、一歩前に出た。
そして・・・・・・・・・・・・・・・・・
「うるっさいハエだわ、本当に。」
クルッ と振り向いて、マリーのすねを思いっきり蹴った。
マリーは倒れた。
「イ゙ッ!!!!!」
マリーはすねを押さえた。
「何すんの!?ハエは向こうですわ!!!」
「黙りなさい、どっちがうるさいハエか決めるのは私よ。」
と、倒れてるマリーを見下した。
「ほっ...... 報酬1億よ・・・・?無駄なことをした・・・わね・・・・」
「そんな汚れた報酬はもう入らないわよ。 私はもうすべて終わったんだから。」
ジルはマリーに近づいていって、結界石をポケットから取り出した。
「ちょ、ちょ・・・!返しなさい!!!!」
「フッ、あなたはもう終わったのよ。 ずっとそこで待ってれば助けがくるわ。
大丈夫、少し足の骨を折っただけよ。」
ジルはフッと笑って、リズの手を取ってどこかへいった。
「あっ、ジルさん・・・・・・・」
遠くの森へと行った。
「リズ、アンタには本当に悪いことをしたわ。」
「…ジルさん」
「母親の死体を隠す手伝いまでさせたわ。ごめんなさい。」
「ううん、私も…母を恨んでた…し・・・。」
「私は家族が残した借金もあったのよ。 あ、里親のね。 でもその借金も終わったわ。」
ジルは…初めて見せるような綺麗な笑顔を見せた。
「リズ、あなたを援助してたのは妹に頼まれたからじゃないの…。私がしてただけなの。」
「えっ・・・・・・・・・・。」
「母を殺したのも…あなたのためだった。 本当に........。」
ジルは拳を握り締めた。
「あの人はあんたの優しさにつけこもうとあの手紙を書いただけよ。
私はスパイ、何でも知ってるの。 聞いたわ…叔父と話してるのを.........。」
──────プルルルルル......
「あら、兄さん?私よ、私~。 最近ね、昔捨てた子見つかったのよ。
最近お金もなかったし、あの子お人よしだから、その優しさにつけこんでお金もらうわ。
え?どうやってって?もちろん手紙よ。 同情してもらえるでしょ?フフフフッ。」
「・・・・・・・・・・・・!?あの女・・・・!」
ジルはこんなことまで聞いていた。
「ジルさん…そんな…一人で抱え込んでたんですか?」
「借金返し終わるまでは…ね…。 でも、もう終わった。」
フッ、とリズを見て・・・・・・・・・・・・
「一緒に住めるわ、リズ。」
「お姉ちゃんっ!!!!!!!」
2人は幸せに暮らす道を選んだ。
その頃、あの女はというと・・・・・・・・・・・
「離しなさいよ!!あともう少しなのよ!!逮捕しないで!」
逮捕されて、一生牢屋入りとなった。
※実話ではありません。
次で最終回です!見てください。