小さな森の恋 #47
- カテゴリ:自作小説
- 2012/12/18 20:06:20
✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。ティーナの恋人。
・ミィーナ…ティーナの姉。村一番の美人でモテる。
・ヴァン・レナード…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…すごく強い。 時々前暮らしてた場所の言葉をつかってしまう
・リズ・マティ…ジルの妹だが、父親が違う。ジルが大好き。
・ジェシカ・メニィ…No1石研所の所長。メガネで勇ましい女性。
第四十七章 『』
「で、なんの用?」
メガネの勇ましい女性。
でも若い。 せいぜい25歳くらいの若さ。
こんな人が所長なんて…と思ったリズ。
「…あっ、えーとこの石見て欲しいんですけど…」
「こっ…これはっ…うぉぉぉぉぉぉぉおおッ!!!」
ジェシカは目をキラッキラに輝かせた。
「えっ?えっ?;」
リズは何事か分からない。
「これは見たことのない石だよっ!ちょっと妹のレミに…」
ジェシカはあわてて、3階へあがっていった。
「レミッ、レミッ───!初めてみる石持ってきてくれたよ!!」
すると、下へ下りてくる足音.......
「あっ、紹介するね?コレ、妹のレミ。 チョ~美人でかしこい自慢の妹っ。」
顔を輝かせて紹介するジェシカ。
「うるさい。 自分の事は自分でやるからひっこんでてくれる?」
すごくクールでカッコイイ女性... たしかに美人。
ジェシカとは違ってメガネはかけてない。 金パツ美人というところだろうか。
「ハハハ、こういうところがすきなんだよー!」
と、意味不な発言。
「…ハァ、あたしはレミ・メニィ。 一応コイツの妹。」
と、ジェシカを指で指す。
「もぉ~、お姉ちゃんでしょ? まあ、レミは私より頭いいし、美人だからいいけどぉ~」
「まっ、こんなバカだけど一応所長だから。 で?石持ってきたのアンタ?」
金パツ美人、レミがリズに近づく。
「……コレ…です…」
レミにあの綺麗な石を見せた。
「…?コレ…どっかで…」
レミは本棚をあさり始めた。
「ハハッ、ねっ?レミのほうが頭の回転早くて、頭もいいのよ。」
誇らしげに言うジェシカ。
所長というのにこんな軽くていいのだろうか…。
「これだわ…。 でもなんでこの時代に…?」
「レミ、その本は…だいぶ古いみたいだけど…?」
その本は、ホコリがかぶっていた。
「……ジェシカ、その石…だいぶすごいヤツだ。 調べる価値はあるわよ。」
と、本をジェシカに渡した。
「え?どれどれ…」
ジェシカは本を開いた。
「…名前、結界石…本当にピンチになった時盾になってくれる........。って…!」
ジェシカはビックリした表情を見せる。
「わかった?ジェシカ。 この石は、もうこの時代には残ってないはずの結界石。
昔の超魔術師 ”アラファン” が作った結界石。 でも…もう壊されて今はかけらでしか
残ってない。 しかもそのかけらは石岩博物館に展示されている。」
「ってことは…コレは…もう一つの結界石…?」
ジェシカは目を輝かせた。
「めっちゃいいじゃん!ねっ、ねっ、それかして?調べさせて!!!」
「は…はい。」
リズは石…つまり結界石を渡した。
「…これを渡しに来たってしってるヤツらがいるはず。 門番をもっと固めて。」
珍しい石だから、ほかの研究所の人たちが来ると予想したレミ。
…その予想は見事に的中した。
「あちゃー…めっちゃ来てるわぁ~…」
窓から見える色んな研究所が送った人々たち.....
スパイというものだろうか。 だか、レミやジェシカは見破っていた。
すると、レミはフラッ......とどこかへ向かった・・・・
「あのっ、どこへ?」
リズが聞くと、すごく険悪な顔でリズを見て・・・・・・
「倒しに行くんだよ。」
リズは背筋がゾクッとなった。
そして、レミは行った。
「…大丈夫。 レミは強いから。 あの子は私より全部上なんだ。」
「フゥ、終わった終わった。 やっつけて警察に送り込んだから大丈夫。」
「お疲れ、レミ。 じゃあ早速❤」
パリィィィィィィィィンッ─────!!!!!
ガラスが割られた音......
そこにいたのは
「あああっ・・・ジ・・・ル・・・さん・・・」
「皆やられたみたいね…。 まっ、あんな真正面から行ったら当たり前かしら?」
自信に溢れる顔.....
「何しに来た…?だいぶご挨拶な登場じゃないの。」
レミは戦闘ポーズに構えた。
「あらあら、私と戦うの?やめときなさい」
「フッ、こっちのセイフだわ。」
レミはジルを睨んだ。
そんなレミを見て、戦闘ポーズに構えた。
「後悔しても知らないわよ。」
そして、ジルが、レミの足を蹴った。
まるで風のように一瞬でそれは信じられないほどの痛みだった。
「ウッ..........!」
レミは思い切り倒れた。
「だから後悔するって言ったじゃない。でもこの蹴り一発だけで負けるなんて…まだまだね。それでここの門番ナンバーワンなのね。 ここもたいした事ないってことかしら?」
フンッ と鼻で笑って、リズに近づいた。
「あら、あんただったのね。 まあそんなことどうでもいいんだけどね。」
ジルはジェシカに近づいた。
「それ、渡して?」
「えっ…あぁぁ…ダメ…です…。」
「あら、そう。 じゃあ.....」
ドスッ────────!!!!!
ジェシカの足を蹴った。
レミと同じように倒れ、結界石から手を放した。
「フッ、姉妹揃ってこれじゃこの研究所も終わりね。」
といって、結界石を拾った。
「これはいただいていくわねっ。」
といって、窓から出て行ってしまった......。
「ウゥ....ウァァァァァァァァァァアアッ!!!」
レミがおお泣きした。
「レ…ミ…。」
「………あの人の狙いはなんなの…?」
リズは涙をボロボロ流して、崩れ落ちた。
※実話ではありません。