杉浦日向子作品集「ゑひもせす」
- カテゴリ:マンガ
- 2012/12/16 01:38:10
杉浦日向子作品集「ゑひもせす」より 「吉良供養」
絵柄がキレイな人情話、コミカルで楽しい廓(くるわ)話と、
バラエティにとんだ作品のなかで、
最後に収められている「吉良供養」
「忠臣蔵・吉良邸討ち入りの段」について
彼女なりの調査結果と見解を作品にまとめたもので、
上下話に分かれています。
まず赤穂浪士の討ち入りを、一般的な美談としてではなく、
日本史上まれに見る残虐な行為ではないか?そして、史実を冷静にみて
きわめて客観的なスタンスで再構築している作品です。
吉良上野介はけっして悪人ではないらしい。
名君で、礼儀作 法のお目付け役として非常に有能な実力と実績の持ち主だった。
謝礼やつけとどけの習慣は常識と捉えていたため、浅野内匠頭に業を煮やして少々大人気ない態度を取ったのかなぁ?
公平に見ると、お互いに非があったといえ、吉良さんだけが責められるものではないようです。
むしろ原因は浅野さんの武家社会のしきたりでは非常識に感じる態度だったと。
それをほとんど逆恨みで 切りつけられて、そのうえ庶民感情のやり玉に挙げられ
隠居。あげくの果てにほとんど罪のない20名以上の家臣とともに惨殺されて
その後300 年も悪者扱いではたしかに浮かばれません。
大石さんも本当はやりたくなかった?っぽい感じもあり不運がかさなった悲劇;;
いろんな見方があるなぁと感じた作品でした。
歴史を一方的に見ちゃダメってことかなあ。
ありがとうございます(。◕ ∀ ◕。)
私もテレビドラマなどで悪者なのかなぁって思っていました^^;
調べると面白いですよね!!
『吉良の妻の実家を継いだのは大石内蔵助の血縁。2人は親戚同士でした』
とのこと。
広く知られているのは、ホンの一部のことなのですね。。
わたしも吉良上野介はなんとなく悪者だと思ってたし・・・・・(@_@。