すっきりんクロニクル第4章 NEWYORK 入浴
- カテゴリ:自作小説
- 2012/12/13 23:05:18
ニューヨークのホテルの一室。
彼女はバスタブに浸かりながら外を眺めている。
高層ビルの合間を雪が落ちていく。
窓についた雪は少したつと溶けて景色をぼやかす。
普段はシャワーで済ませる彼女だったが
明日以降の予定が全くない状況の中で
高級ホテルでのフルコースの食事と軽い睡眠の後、
ひさしぶりの入浴を楽しむ気分になったのだ。
一週間前のことを思い出す。
大西洋横断トンネルを抜けカナダに着いた彼女は駅に向かった。
長い戦争の影響で電気や燃料は大陸側でも不足していた。
電車やディーゼル車は止まっていたけれど、人力トロッコ列車がその日に出発する事が分かり、すぐに乗車手続きをした。
人力トロッコ列車での旅は快調だった。自転車のような駆動装置を交替で漕ぐのは疲れたけれど、休憩時間に乗客の人達とする会話は楽しかった。
4日後。
列車はニューヨークのグランド・セントラル ステーションに到着した。
ホームに降りた彼女の前に一人の黒いフリックコートで正装した男が現れた。
彼女がウズマキ国女王で大金持ちの時代に投資し、今もオーナーである高級ホテルがニューヨークにある。
彼女がウズマキ国女王で大金持ちの時代に投資し、今もオーナーである高級ホテルがニューヨークにある。
そのホテルの支配人だった。
ロールスロイス ファントムXIIで彼女をホテルまで送り、スイートルームに案内した。
「お食事、ご宿泊。全てオーナーへの感謝の気持ちとさせてください。」
支配人は一礼してドアをゆっくりと閉め去っていった。しばらくするとルームサービスでフルコースのディナーが運ばれてきた。
ロールスロイス ファントムXIIで彼女をホテルまで送り、スイートルームに案内した。
「お食事、ご宿泊。全てオーナーへの感謝の気持ちとさせてください。」
支配人は一礼してドアをゆっくりと閉め去っていった。しばらくするとルームサービスでフルコースのディナーが運ばれてきた。
彼女は食事をし、ベッドで眠り、そして入浴した。
雪は降り続いている。
ニューヨークの摩天楼の間に雪の中を行き交う自転車や人々が見える。
一人でいると考えてしまう。
これまで。これから。
自分。世界。生きる事。死ぬ事。
本当の自分とは何か。
本当の気持ちとは何なのか。
自分の嫌いなところ。好きなところ。
嫌いな事。好きな事。
仕事。旅。
孤独。仲間。
感情。気分。
表現すること。
雪のニューヨークを少し歩き、手紙や文章でも書くかな。
あとで、このホテルに1週間くらい滞在することを支配人に告げよう。
そんなことを思いながら広いバスタブで身体を延ばす。
長い旅の合間。
世界の果てを目指して。
旅のはざまのリフレッシュ休暇的な感じですね。
旅はのんびり行きたいものです。
さて、さて。これからイギリスに出張です。
てらもっち@羽田国際ターミナル
心も体もリフレッシュして、いざ!?(●´∀`●)