☆ひまわり
- カテゴリ:映画
- 2012/12/11 00:06:07
これは見事なまでの反戦映画になっていています。普通、反戦映画というのは悪役が設定されているのですが、この映画ではそのようなことは全く感じられません。闇雲に、戦争反対というのも分かりますが、このような描き方もあるんだなと、感心させられます。
また、この作品は当時のソ連に始めて外国のカメラが入ったそうですが、若き日のソフィア・ローレンはどのロケ地でも大歓迎だったそうです。
【スジ】
貧しいお針子のジョバンナ(ソフィア・ローレン)と電気技師のアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は、ナポリの浜辺で出逢う。限られた時間しか与えられない二人は、2週間の休暇のうちに結婚することになる。しかし、休暇明けにはアントニオは出兵しなくてはならず、なんとか逃れようと精神病を装うのであるが、あっさりと見破られてしまい、そのことが災いしてソ連へ送られてしまう。
ソ連戦線は極寒の地であり、ソ連兵もイタリア兵も次々と倒れていくようなところであり、アントニオも例外ではなく、生死の境をさまようことになった。しかし、マーシャ(リュドミラ・サベーリエワ)に助けられる。
戦争は終わり、ジョバンナはアントニオの母とひっそりと暮していた。そんな彼女のものへ、アントニオの行方不明の通知が届いた。いても立ってもいられない彼女は、復員兵からわずかな情報を得て、その生存を固く信じてソ連へ出かける決心する。
ロシアの担当高官に案内された地は、見渡す限りのひまわりの畑(ここがこの映画の見せ場です)。その一本一本の下に雪の中で死んでいったイタリア兵、ロシア兵たちが無数に眠っていて、アントニオもそこに眠っているだろうという。
しかし、ジョバンナはアントニオを探しつづけ、ついにアントニオを救ったマーシャに出会うことになる。そして、そのマーシャはアントニオと結婚し、子供までもうけていたのである。ショックを受けたジョバンナはなすすべもなく、帰路に着くのであるが、その姿をアントニオは見てしまった。
イタリアに戻ったジョバンナに、しばらくたって突然アントニオから電話が入る。なんとイタリアに来ているという。そして再会するのであるが、それまでの時間はあまりにも長すぎて取り戻せるものではなかった。そして、やがて別れのときが来たが、アントニオの乗った汽車は戦場へ向かったときと同じホームから出発するのであった。
美しい映像が、悲しさを強調している見事な映画でした。
見渡す限りのひまわり畑と、そのシーンに重なった
切ないイメージの音楽がとても印象的でしたね。
先輩が初デートでこの映画を見に行くと楽しみにしていたので
よぉーく覚えていますww
私はいっぱしの大人になってからレンタルして見ました。
この映画のひまわりは美しく悲しかったです。
撮影に使われたあのひまわり畑は、スペインで撮影したそうです。
つい最近、知りました。