小さな森の恋 #42
- カテゴリ:自作小説
- 2012/12/10 20:45:00
✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。ティーナの恋人。
・ヴァン・レナード…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…本名はジル・マティだが、仮名を使っており、仮名、アリス・コニー
第四十二章 『リズの役目』
「うんしょっ、うんしょっ、うんしょっとっ──────。」
リズは汗を流して、ニーナの死体を一生権命埋めていた。
「うんしょっ・・・っと・・・。」
埋め終えたリズは、汗をタオルでふき取った。
「フ──────!!これでジルさんにも…喜んでもらえ…る…。」
リズは満足そうに笑って、死体を入れてたバックを持って帰っていった。
────その頃、クリスとティーナ
「終わろう…。お願い…」
「ハ…冗談だろ?やめろよ…ティーナ…。」
苦笑いするクリス。
「冗談じゃない、わたしは本気、あなたと別れたい。」
ティーナはクリスに貰った指輪を スポッ と取って投げつけた。
「・・・・・本気・・・なのか・・・。」
ティーナはなぜか涙一粒ながしてなかった──────
まるで何も考えてないように、あの日あんなに誓った指輪を飛ばしたのだ。
「・・・・・わかった、もういい」
それをわかったのか、クリスも悲しげな顔をして指輪を拾い、病室から出て行った。
「っ───────。ごめんなさい。クリス…怖いの…。」
クリスが出て行った数秒後.... まるで、ティーナはいままで溜め込んでたような
多くの涙を流して、大きな声を出して、叫んで泣いた。 病室中響き渡ったくらい───。
「・・・・・・イタッ、あっ、すみませんㆀ」
「ああ、こっちこそごめんなさい。」
ミィーナとクリスが肩と肩をぶつけ合ってしまった。
そして、キラリと光る物が落ちた。
「?」
それに気付いたミィーナは スッ と手を伸ばして拾った。
「なに?コレ・・・。指輪?」
”そうだ、あの人が落とした指輪なんだわ”
ミィーナはクリスの指輪と気付き、クリスを追っかけていった。
「あの、すみません!」
病院の外を出たクリスを呼び止めた。
「・・・?なんですか?」
クルッ と振り向くクリス。
「コレ、あなたのですよね?」
ミィーナは指輪を スッ..... と差し出した。
「あっ、これ…。 落としちゃったんですね、さっき。」
クリスは指輪を受取った。
そんなクリスの顔をうかがって、ミィーナは首をかしげた。
「え、なんですか?」
「いや、見かけない顔だなぁ~って…ごめんなさいね。 失礼よね」
「ああ、いやいいですよ。」
「…あの、よければコーヒーでも飲みません?せっかくあったし…なんかの縁かもっ」
ミィーナは ニコッ と笑って、クリスを誘った。
弱ってるクリスに、村一番の美女ミィーナに誘われては、行かないわけがない。
「いいですね、行きましょうか」
クリスはニコリと笑って、ミィーナと近くのカフェへ向かった。
そんなことも知らないティーナは、ずっと病室で泣き声をあげてたのでした。
そして、ミィーナとクリスは近くのカフェへ到着。 時間はお昼だった。
「綺麗な指輪ですよねっ、すごくほれ込んじゃいましたよ。 誰か付き合ってる方でも?」
無神経というべきか…。 ミィーナは突撃なことを聞いた。
ミィーナが無神経なわけではなく、何も知らないからだ。
「え?ええ?ああー、えー?うーん。 まあ、元カノ?のんです。」
クリスは顔を寂しげにした。
「アレ?」
ミィーナは首をかしげた。
「この指輪…見覚えあるなぁ…」
ジィ─────、と見たミィーナ。
「気のせいでしょ。」
笑うクリス。
「ですよね、なわけないですよねぇ~、ハハハハハッ」
2人はどこかいい雰囲気。 怪しい雰囲気だったのです。
※実話ではありません、