【あらすじ】東京西部の水沢村で、著名ピアニスト・高林佳菜がリサイタルを開くことになった。その村は佳菜が幼少期を過ごした思い出の場所だ。そんな佳菜のもとに脅迫状が届く。内容は『お前が水沢村に行けば、たくさんの者が死ぬ。この水が証拠だ』というもの。実はこの村では２０年間前に、化学工場から毒物が盗まれ、男の子が誘拐された上、会社に身代金が要求されるという事件が起き、男の子は無事だったものの、犯人と身代金は見つかっていなかった。その時の毒物と、脅迫状に添えられた布についていた液体の成分が一致したのだ。

【感想】佳菜役の佐津川愛美って、うわー、どっかで絶対見たことある、しかも何回も見たことあるから連ドラのレギュラーで見たことがある！ と思って見てたんですが、ついに最後まで思い出せず、後で調べたら梅ちゃん先生で信郎の恋人役演ってた子ですね┐(´д｀)┌　度忘れも甚だしいなｗ で、今回のメインゲスト中村蒼と佐津川が同年代の役だったのはまぁいいのですが、２０年前の事件ってちょっと古過ぎないかｗ まだ彼らは２０代前半なので、せいぜい幼稚園に通ってるくらいの時の話かと思いきや、１１歳って…。特に蒼くんなんかまだ２１ですよ。２０年前はまだ１歳だよｗ 思うに、時効が絡んだからじゃないかと思うのですが、今時効に関しては過渡期にあり、段階的に廃止された罪もあるため、正直２０年前の誘拐事件の時効が成立してるかどうか、私にはわからないんですよねｗ 一昔前なら凶悪犯罪は一律１５年ですみましたが、数年前に時効が引き伸ばされ、２年前には廃止も含め更に細分化されて、ちと素人には判断が難しい状況になってます。ま、それはいいとして。なかなか内容の方に入れませんが、まだもう１つｗ 実はこのドラマ、あまりに早い終了で(全８回)、打ち切りされたとの専らの噂です。当初テレビ誌などには全10回と発表されていたとかいないとか。でも、他の低視聴率のドラマに比べ、１度１桁に落ちたとはいえ、平均の１１％台は今クール５位で、打ち切りするほど酷い視聴率とはとても思えないんですよね。ただ高視聴率を期待してセブンとコラボまでした割に、大きく期待はずれだったことは否めず、これ以上続かせてもっと視聴率が落ちるのを防ぎたかったのかもしれないです。何故視聴率が悪かったかは、ファンでもわかると思いますが、とにかく演技面がだね…ｗ でもこれは役者の責任だけじゃなく、諸々の意志が交錯した結果だと思います。平たく言うと、ヘタなのはわかってるのに、それをフォローできなかった周囲も悪いってことだよねｗ さてやっと内容です。ます細かいことから入りますが、最初の殺人事件で何故ナイフに毒が塗ってあったのかを平塚は疑問視してましたが、２番目の事件で毒の入った水筒の水を飲ませて殺害したのをごまかすためだったのかーという話になってました。いやでも、この事件って犯人が最初の殺人を犯した時、２番目の殺人を犯すことまでは考えていなかったわけでしょ。じゃあ２番目の事件を見越して毒を塗ったわけじゃないと思うんですが。あと、２番目の事件の被害者は、犯人が「２０年前のあの日もこんな風に雨が降ったり止んだりしていた」という発言を聞いて、怪しんだわけですよね。平塚もその発言を聞いて、あれ？と思ったわけで。しかし頭のいい犯人がそんな発言を不用意にするわけがないと思うんですよね。まぁそれは難癖レベルなのでいいとして。何しろ最後に控えている疑問は、この話を根底から覆すほど大きなものなので、このくらいはどうでもいいですｗ その大きな疑問というのは、何故犯人は佳菜に毒と脅迫状を送ったか、というもの。まず、犯人が佳菜と連絡を全然取っていなかった場合、佳菜が村に来ることを止める理由がありません。２０年前の事件についてほじくり返されたくないから佳菜に村に戻ってきてほしくなかったのなら、脅迫状に２０年前の毒をつけた理由がわかりません。警察で成分を調べられたら、逆にしっかり捜査される可能性が高くなってしまいます。もし佳菜と連絡を取っていて、彼女のためにパトロンを殺そうと考えた場合、脅迫状が来たことをパトロンに知られたら、村でのリサイタルを中止されてしまう可能性が出てくるし、もし来たとしても身辺を警戒するので、犯行がやりづらくなります。と、いろんなパターンを考えてみたのですが、どれも納得がいきませんｗ 犯人が脅迫状と毒を佳菜に送った理由を、理路整然と言える人がいたら、ぜひご意見を聞きたいところです。なんか最後は雰囲気に呑まれそうになったけど、いろいろ考えたらおかしいとこだらけだったでござる。