Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


小さな森の恋 #40

✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。ティーナの恋人。
・ヴァン・レナード…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…本名はジル・マティだが、仮名を使っており、仮名、アリス・コニー

第四十章 『ジルの本当の理由』

「…フッ、あなたはなんでかばうの?」

ジルの銃弾は、ニーナではなく、かばったティーナのおなかへと撃ち抜かれた。

「ハァッ、ハァッ、あなたに…もうこんな事してもらわないためです…。」

ティーナは震えた手で出血してるおなかを抑えた。

「…お人よしにもほどがあるわよ。おせっかいさん。」

そんなティーナを見て鼻で笑うジル。

「笑ったっていい…。バカにしたっていい…でも…人をキズつけることはやめて…」

ティーナは涙を流した。

「いう事を聞けばなにかしてくれるの?」

「あなたのために…言ってるんです…。」

「ティー…ナァ…。」

クリスは医療の知恵を持ってるというのに固まっている。

「私のため?あなた…自分達のためにいってるんじゃなくて?」

「違ッ──────!!!!」

パン──────!!!!!!!

ティーナの頬をぶった。

「黙って早く眠って?あなたは少ししゃべりすぎよ。」

「やめ・・・ろ・・・」

ジルはティーナを蹴った。 思い切り…。

「good bay ティーナ。」

ジルはただその一言だけ言って、行ってしまった。

「・・・・・・ティーナ。」

「先生を…呼んで…。ゴホッ────!」

クリスは急いで先生を呼んできた。

「大丈夫です、今助けますから!!!!」

ティーナはオペ室へと運ばれていった・・・・・・・。

そして、その日から一日が過ぎた。

「・・・・・・・・・・・・・。」

「………あの、黙らないで下さい。気まずいです。」

リズとニーナは気まずい空気に包まれていた。

「あっ、ごめんなさい。つい…痛ッ──────!!!」

リズはニーナに思いっきりお見舞いのリンゴを投げた。

「なんであんたと同じ部屋なのよ───!あんたがいなかったら…あんたが…」

リズは涙を流した。

「リズッ…リズッ…」

「黙れ!!!気安く呼ぶな!!!あんたがいあなかったら…私は…おねえちゃんに…」

リズはジルのあの言葉が一番ダメージだったようだ。

”私には家族なんかいらない”

「…ごめ…んなさい…。」

ニーナも涙を流した。

「謝らないで、余計イライラする。」

「じゃあ、どうすればいいの…?どうすれば許される…?」

問いかけた瞬間、リズは信じられないほど怖い顔でニーナを睨んで言った。

「死んでくれたら…許す。」

「えっ・・・・・・・・?」

「死んでよ、命で償ってよ。それでも完全には許されないけどね。」

「そん・・・なぁ・・・」

「・・・・・お姉ちゃんに殺されたら完全に許すんだけどなぁ…。」

独り言のようにつぶやいたリズ。

「ジルに・・・・!?」

ビックリしながら問うニーナの顔をまるで別人のような顔で言った。

「気にしないで?ただの独り言だから。」

そして、バカにしたような笑顔を見せた。

「リズ……。」

ニーナの手はブルブル震えていた。

「フフッ、バカみたい。そんなんになるんだったら捨てなかったらよかったのにね。」

満点の笑みでニーナに言ったリズ。

「ごめんなさい、ごめんなさい、許して…」

「死んだらね」「死んだらねっ」

まるで瞬間移動をしたようにジルはニーナの首にナイフを突き立ててた。

「お遊びはここまでよ、ニーナ・アニー。いままで遊びに付き合ってくれてどうも…でも」

ジルは悪魔のような笑みを浮かべた・・・

「ジ・エンドよ。楽しかったわ、ニーナ・アニー。できたらあの世ではもう顔を見せないでね」

刃を突き立てて、刺すと同時に聞こえたニーナの悲鳴…。


※実話ではありません。





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