小さな森の恋 #39
- カテゴリ:自作小説
- 2012/12/08 15:37:52
✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。ティーナの恋人。
・ヴァン・レナード…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…本名はジル・マティだが、仮名を使っており、仮名、アリス・コニー
第三十九章 『ニーナとジル』
タッタッタッタッタッタ─────!!!
「あら、もう来ちゃったの?もう少し待ってくれたっていいのにね。」
ジルは風のように消えていってしまった。
「ふぅ、すぐに自動販売機見つかってよかった~!」
ティーナはカフェ・オレを手に持って座った。
「ん…」
「ニーナさん!!!」
ニーナが目を覚ました。
「ニーナさん!わかる!?私だよ!!!」
「ジ…ジル…?」
「えっ・・・・」
「あっ、アニーさん目を覚ましたんですね!すぐに先生呼びますねっ」
看護婦は先生を呼びに走っていった。
「ニーナさん、わかる?私。ティーナです!!!」
「・・・・ジル・・・ジル」
「アニーさん、大丈夫ですか?どこも痛くないですか?」
「はい、大丈夫です。」
「完璧に回復してる…。なんて早い回復なんだ…。」
「……ジル」
ニーナは悲しい表情を浮かべた。
「もう大丈夫だ。あと少しだけ入院すればな。」
「ありがとうございました!」
先生は病室を出た。
「・・・・・ティーナさん、ほかに誰か来なかった?」
「へ?」
「リズの荷物持ってきたぞー」
「あっ、ありがとう。」
「…ありがとうね、クリス君」
ニーナはニコッと笑った────。
「何でオレの名前…」
「知ってるわよ。あなたを小さくしたのはこの私だし、あの時呼んだのは私よ?」
「そうだったんだ」
ティーナは驚いた顔でニーナを見た。
「そうだったんすか…」
「まだ力が残っててよかったわ・・・。ギリギリだったのよ…。ジルにやられて・・・・」
ニーナは何かに気付いたような顔をした。
「ジル…どこに行ったの…?ジルと話したい…会いたいわ…。」
ニーナは撃たれてとどめまでやれたかけたのにこんな事を言ってた。
「ニーナさん、あっちゃダメですよ!ジルさんは…あなたの事を…母親って言う目ではみてませんでした………!まるで…ずっと憎んできたただの女を見てるような目…でした。」
そういわれたニーナはすべてを失ったような絶望的な顔を見せた。
「ジルは…私を恨み続けてるのね…。私が甘かったわ…。」
ニーナは涙を流した。
「ニーナさん、あなたをかばうことはできません。」
「・・・・え?」
「この件についてはあなたをかばえません。ジルさんに…同情します。」
ティーナはまっすぐな瞳でニーナを見た。
「…そうよね、誰でもそう思うわよね。あの人に似てるからって…捨てたのよね…。」
「ジルさんがどんな思いで生きてきたと・・・」
「わかったような口きくんじゃないわよ。」
ティーナの頭に銃を向けてじっとたってるジル。
「ジルさん……。」
「あんたみたいな幸せバカになにがわかるのかしら?」
「ジルさん・・・私は・・・」
「お喋りはそこまで。私も本当の目的に移らないとね…」
パン!!!!パン!!!!パン!!!!
※実話ではありません。
続き気になります