Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


小さな森の恋 #37

✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン・レナード…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…本名はジル・マティだが、仮名を使っており、仮名、アリス・コニー

第三十七章 『ニーナの過ち』

「コレ・・・・・」

ティーナは写真を見て、驚いた顔をした。

「………気にしないで。ただの子どもの写真よ。」

といって写真を取り上げた。

「その子、ジルさんでしょ?」

ティーナが言った───。

ニーナは驚いた表情を浮かべた。

「なんで分かったの・・・?」

「私、ジルさんの過去聞いたんです…。っていうか…見たんですよ。」

「見た…?」

ニーナは不思議そうな顔を浮かべた。

「あ、えーと。リズさんのお母さんが手紙かいてたんですよ。死ぬ前に…」

「死ぬ…前に…?死んだの…?」

「はい、それで…その手紙にすべてかかれてたんですよ。」

ティーナはギュと拳を握った。

「ジ…ジルさんは…一人で自立してます…。」

「え?」

ティーナは唇をかみ締めた。

「リズさんに援助してたんですけど…。リズさんが自分が妹だって言ったら急にジルさん
が”私に家族などいない、いらない”って……」

「ジルがっ・・・!?そんな子になっちゃったのね…」

ニーナは悔しそうな顔を浮かべた。

「ふざけないでください…。あなたが捨てたんですよ!?」

「仕方なかったのよ…。あの頃のあの子は…すごく…あの人に似てたのよ…」

「だからって・・・・!」

パァァァァァァァァァァァアンッ─────!

「えっ・・・・・・・」

銃声と共に血を流し、倒れるニーナ。

「うっ・・・・・・」

「ヤダ…ニーナさんっ…!?」

後ろから聞こえてくるハイヒールの靴音......

「何がカウンセラーよ、バカバカしい。」

そこには、ハイヒールで大きな銃を持ったジルが立っている。

「ジルさん…」

「自分の子どもも育てれない母親が、何がカウンセラーよふざけんじゃないわよ!」

隣にあるテーブルの蹴ってニーナに当てた。

「うっ…、ジ…ル…」

ニーナはおなかを撃たれて意識薄れてる。

そこで、ジルは ニヤ と笑って机にある果物ナイフを取った。

「苦しいわよねぇ…痛いわよねぇ…」

というと、急に睨みだして、ジルはニーナの首にナイフを突きつけた。

「このままにしてても死ぬだろうけど…もっと苦しめたいわねぇ…」

「ジルさん、やめて!!!!」

「私はあなたに捨てられて感情を失ったわ。
それも全部あなたのせい。あなたのせいで全てが壊れたのよ?私。
あなたに捨てられて、ケミィも死んでしまった…。あなたを恨むしかないのよ・・・。
会ったら殺そうって決めてたわ…。フフッ、こんな近くにいたなんてねぇ・・・。

もっと、苦しませてあげる。」

ジルの目は正気を失っている母親を見る目ではなかった。

「ジルさん、しっかりしてよ!!」

「黙ってなさい、あなたも殺されたいの?」

「・・・・・・・・・!?」

「さぁ、そろそろ眠りの時間よ…。永遠の眠りのね…」

ナイフが首元で立った・・・・・・・・・・。

「やめて───────!!!」

「お姉ちゃんっ─────!」

リズの大きい声が病室に鳴り響いた。

「あら、誰かと思えばこの女に捨てられたお嬢ちゃんじゃない。」

ニヤリとリズのほうを見た。

「え・・・・・?」

「ついでに、あなたが私にお姉ちゃんと呼ぶ日は来ないわよ?お嬢ちゃん。」

「あなたは私のお姉ちゃんなの、何がなんでもおねえちゃんなの!」

パァァァァァァァァアン────!

「それ以上口を開くと…一生目覚ませないわよ?」

「わっ、私だって銃持ってきてるんだからねっ・・・・」

震えた両手で銃を構えた。

そんなリズを見て鼻笑いをしたジル。

「そんな震えた手でどうするの?」

ジルは、カチャとリズのほうに銃を向けた。

「しょうがないからいいこと教えてあげる。私に銃を向けた子はね…」

ジルは急に狙いを定めた。

「生きていけないのよ。」

パン!!!パン!!!パン!!!!

「・・・・・・・・嘘でしょ?お姉ちゃん…本気で…撃つなんて…。あんなに優しかったのに」

「言ったでしょ?あなたを家族としてみてない、私は家族なんて要らないのよ。ただ…
妹が…あなたを心配してたから援助してただけよ。あなたなんか死んでもいい存在なのよ
少しうぬぼれすぎじゃないかしら?」

ジルは、クルッと振り返ってニーナの目を見て笑った。

「また遊びましょ、ゲームは始まったばかりよ。」

といって、行ってしまった。

「・・・・・・ニーナさん、しっかりしてください・・・リズさんも・・・」

ティーナはしっかり救急車を呼んでいた。

しかし…間に合うとはかぎらないのだった。


※実話ではありません。

アバター
2012/12/07 17:19
ジルどうしちゃったんでしょう

続き楽しみです
アバター
2012/12/07 17:11
うわっ
ジルこわいですね;w



月別アーカイブ

2019

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.