小さな森の恋 #36
- カテゴリ:自作小説
- 2012/12/04 15:43:52
✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン・レナード…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…本名はジル・マティだが、仮名を使っており、仮名、アリス・コニー
第三十六章 『癒す女性』
「あの…母の事知ってるんですか…?」
女性はため息をついて、ソファに座って足を組んだ。
「自己紹介がまだだったわね。私はニーナ・アニー。よろしくね?」
「あ、ティーナです…」
「私はここのカウンセラーなの。心を癒す仕事よ。」
と ニコッ と笑った───。
「そ・・・うですか・・・」
ティーナは心の中で予想してしまった。
”お母さんは・・・カウンセリングを受けていたのね・・・”と。
「ミティさんはカウンセリングを受けてたの。”人間に恋しちゃった”と。」
「ママは…そこまで悩んでたんですね」
すると一つの疑問が現れた。
「なんで私の母って思ったんです……?」
「え?ああ、そうね…。データを取ってるのよ、ミティさんの。」
といって、真っ黒のファイルをティーナに差し出した。
「ずっと話したいと思ってたのよ 彼女の家族に。」
「・・・・・・私たちに?」
「ええ、あの人…家族に心配かけたくないって言って何も話してなかったのよねぇ。」
ティーナは真っ黒のファイルをページを開いた。
「二ページ目はその子がここにきた時の日記を書いてもらってたのよ。」
「・・・・ハァ。」
ティーナはページを開いて、二ページを見た────。
”今日は、あの人に会った。 会っちゃいけないとわかってるけど
やっぱり会いたくなってしまう…。 先生、許してください。”
「これは、初めてきた時にダメだって言ったのに会っちゃった時の事ね。」
”今日はニーナ先生に言われたことを守りました。 会わない。
そのことだけを心に決めて、今日を過ごしました。”
「フフッ、この日はちゃんと守った日ね」
そして、ティーナはパラパラとめくっていった。
”先生、私はもう無理です、おかしくなりそうです…。
ごめんなさい、会いに行きます、あの人に会いに行きます。”
「この日…母の命日…」
「そうなの、この日少し様子おかしかったのよ。」
「ん・・・?」
”先生も一生許されない過ちをしたことがあります。
でも忘れて歩んでいくしかないんです。あなたはやり直せます。”
「・・・許されない・・・あやま・・・ち・・・?」
「えっ?あっ・・・」
バッ とファイルを取り上げたニーナ。
「あの・・・何かしたんですか・・・?」
「何にもないわ。忘れて。」
と、フッと後ろを振り向いた瞬間…一枚の写真が落ちた。
「ん?・・・これ!!!」
「あっ・・・・・・・・・・・!」
※実話ではありません。

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- ぱち公
- 2012/12/06 18:55
- 続きがすごくきになります!!!
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