Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


小さな森の恋 #35

✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン・レナード…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…本名はジル・マティだが、仮名を使っており、仮名、アリス・コニー

第三十五章 『母の部屋』

「ママの部屋だよね…?ママって…人間に恋してたんじゃ…」

ティーナは震えてた…。 震えて、涙をながし、ボロボロだった───。

そして、もう一度あの本を手にした。

「……これはママのメッセージ?”あなた達は恋しちゃダメ”だと言ってるの…?」

ティーナが、本を直そううとしたら ポロッ とメモが落ちてきた────。

「……ん?メモ…?」

そのメモは、ティーナの母の字で、小さな文字でたった一言の文章が書いてある。

”やっぱり私には無理です この気持ちは止められません。”

と、小さく、綺麗な文字で書かれている────。

「・・・・ママもこの本読んだんだ。 読んだのに嫌いになれなかったんだ・・・」

────────コンコン。

「ティーナ?大丈夫なの?」

「あっ、うん…。」

ティーナはメモをポケットの中に入れて、部屋から出て行った。

「大丈夫?ティーナ…顔真っ青だけど?」

「え?そう?大丈夫、大丈夫。」

といって、ティーナは走っていってしまった。

「そう?」

そして、フッと目を母の部屋に向けた。

すると、ミィーナも見てしまった…あの本を…。

「・・・・人間に・・・つい・・・て?」

ハッ と何かに気付いた顔をした。

─────────その頃のティーナは


「ハァ・・・ハァ・・・。ママってばなんでこんなメモ・・・」

「あら?あなた大丈夫?」

息を切らしたティーナを見て心配そうな顔を浮かべる女性。

「え・・・?ああ、大丈夫・・・・」

といって瞬間、ティーナは倒れてしまった。

「ヤダ、大丈夫っ!?」

声をかけても目を覚まさないティーナを、女性はどこかへ運んだ。

そして、4時間後────。

「んっ────。」

ティーナは、バッと起き上がった。

「あら、起きた?」

ティーナがいたのは病院のようなベット。

そして、いいアロマの香り───。

「ごめんね?今診断中なの、もう少し待ってて?」

「あ、はい・・・」

ニコッ と笑った女性の笑顔は、すごく心が癒されるものだった───。

すごく美人で、スタイルもいい、声まですごく美声なのだ。

まるで心が和んで、癒されてしまう。

締められたカーテンの外から聞こえてくる声───。

「そうねぇ…辛いわよねぇ…でもね、あなたがすべて悪いんじゃないのよ」

どうやらだれかと話してるみたいだ。

「でも、辛いんです。 皆に攻められてっ…。」

ないてるような声でしゃべる女性の声。

「ええ、わかるわ。わかってるのよ?でも大丈夫この本を読め治るわよ」

「人間に・・・ついて・・・?」

「!?」

あの部屋でみた本と同じ題名…。

「ええ、私が書いたの。それできっと気持ちの整理ができるわよ。」

と、 ニコッ と笑顔をつくった。

「はい!頑張ります!」

その人のさっきまでの泣き声は嘘のような明るい声で行ってしまった。

「クスッ、頑張りなさい。」

そして、女性はカーテンを開けた───。

「お待たせ。ごめんね?待たせちゃって。 どうぞ?」

女性は、そっとソファのほうにティーナを案内した。

ティーナも言われるがままに、ソファに座った────。

そして、女性はいい香りのお茶を持ってきてくれた・・・・・・。

すごくいい香りで、心がすごく癒される────。

「あの…これ…」

「ミントティーよ。心が癒されるの。カモミールのほうがよかったかしら?」

「あ、いえ…ミント好きです」

女性は優しい笑顔を浮かべていった。

「そうよね、あそこの森で取れるミントはすごくいい香りで、おいしいのよ。」

「へっ・・・へー・・・。」

「あ、そうだ。もう体はいいの?大丈夫?」

「あ、もう大丈夫です、ありがとう。」

「フフッ、そう?あなたも何か悩んでるのね……。」

「え?」

ティーナは首をかしげた。

「あなたずっとうなされてたのよ…。」

ティーナはポケットを探ったするとメモがない。

「ああ、メモの事?あれは私が預かったわ。」

「え!?」

「”私には無理です”ねぇ…。今でも覚えてるわ…あの頃の…ミティさん。」

「え・・・・?」


※実話ではありません。




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