金狼の重圧…18
- カテゴリ:自作小説
- 2012/12/02 15:41:19
ゲームが終了しボックスのハッチが開く。中から高い笑い声が聞こえてきた。半狂乱とも思える高笑いでバタフライは勝利の美酒に酔っていた。
「はっははっははっはっははははっは。どうだ、俺が最強だぁ!!!」
バタフライがボックスから出てくる。ここへ来た当初とは、全く違う異様なテンションだ。そんな最強の男をミカミは祝福した。
「おめでとう。これからは君がウルフに替わって全ての頂点だ」
「全ての頂点?…それは良い響きだな」
友人のウルフが負けたこととなったのにも関わらず、ミカミは平然とした顔を保っていた。まるでこんな対戦など、どうでもいいかのように表情を良い方にも悪い方にも崩さなかった。バタフライを賞賛した言葉を贈っている時も無表情に近かった。
そこへ、バタフライをここへ連れてきた男がミカミに耳打ちする。ミカミは軽く頷いた。ユウジとシンが近くへ来たようだ。
「おい、ミカミさんよ。このミッド地区の奴らに言っとけよ。これからの最強はウルフじゃなく、このバタフライだってな」
「ああ、分かったよ」
はしゃぐ子供をあやすように頷いてみせるミカミ。
「ハヤト!」
そこへ工場廃墟の扉が開き入って来たのは、ユウジとシンだった。
「バタフライ、君の仲間が迎えに来たようだ」
ミカミの声は聞こえていないようすで無視をするバタフライ。真っ先にユウジとシンはバタフライに駆け寄ってきた。
「ハヤト!大丈夫か?」
「俺は勝ったぞ、ゴールデンウルフに勝った。俺が最強になった」
「何ともないのか?」
「当たり前だろ!俺は最強の称号を手に入れたんだ!はははっはっはっは」
「なんともないのか?…それは良かった」
ユウジとシンはその普段見せないバタフライの異様なテンションに首を傾げ、そして内心は疑念を感じていた。2人はこの廃墟の異様な空間、異様な機械、そしてミカミも目に入らないでいた。バタフライの変わりようにただただたじろぐばかりだった。
なんて、www作りますww
100個目おめでとうございます*
これからもよろしくね*
なにか不気味でとてつもなく怖いものに感じますww
どんな展開になるのでしょう・・・
ここに来て、先が読めない展開になりましたね。
すっごく続きが気になります。