金狼の重圧…16
- カテゴリ:自作小説
- 2012/11/28 22:40:03
「結局、教えてもらったウルフの携帯番号も使われていなかったか…」
「やっぱり諦めるしかないな、ハヤトにはそう言って説得しよう。それに気味も悪いしな」
ユウジとシンは二人でウルフの情報を探り、追っていた。が、まったく手がかりを掴むことはできなかった。
そして、バタフライが今まさにウルフと対戦しようとしていることも知る由もなかった。
ここまで手がかりがないと言うことで二人は、他人がウルフになりすましているなんてことも想定しはじめていた。それを考えると不気味だが、ウルフとの対戦の撤退も視野にいれなければ、そうバタフライを説得しようと思っていた。
「とりあえずハヤトに連絡してみるか」
「ああ、そうしよう」
シンは携帯電話を取り出しバタフライを呼び出した。・・・・しかし、バタフライは電波の届かない場所にいるらしい。
「電波の届かない場所にいるってよ」
「…あいつ…」
今日はもう帰ろう。そう言って二人はコンビニに立ち寄った。
軽食、飲み物、雑誌など一通り手に取り、レジへ。レジには見慣れた顔がいた。EM乗りではないが三人共通の友人であるケンと言う男がこのコンビニでアルバイトをしていた。
「よう!」
「おいっす。あれ?ハヤトは?」
「いや、ちょっとな」
いい返事のできない二人にケンは畳み掛けるようにウルフの噂を話しを始めた。それも重要な噂を。
「ああ、あれだろ?聞いてるぞ、ゴールデンウルフのこと。復活して地区トップのみんなを病院に送ってるって話なんだろ…ハヤトもやるの?大丈夫なのか?」
「そうか、ケンも耳にしてるのか」
「そりゃ、野次馬の俺たちでも耳にするさ。それよりもだよ、なんだかすげーよな、ゴールデンウルフと対戦した奴等…」
少し眉間にしわを寄せながら話すケンに二人は何かを感じていた。
「何が凄いんだよ?」
たまらずユウジはケンに聞き返した。
この次が重要な噂。この話は二人にとって初耳だった。
「知らない振りしなくてもいいんだよ。そりゃ凄いって!3人が3人とも精神が崩壊したなんてさ…何があったんだろうな、ちょっと怖いよな」
「精神が崩壊?…どういうことなんだ?」
「なんだ、本当に知らないのかよお前ら。なんかウルフと対戦したあの3人、対戦後に精神が崩壊しちまったって。みんな面会謝絶らしいぞ・・・違うのか?だからハヤトのこと心配してんだぜ」
「…まさか…」
ユウジはもう一度、バタフライの携帯にかけるが…やはり、電波の届かないところにいる。
「もしかして、あいつ…もうウルフと会ったんじゃ?」
ユウジとシンの二人は震えながら顔を見合わせた。そして、ケンに挨拶もせずにコンビニを飛び出した。
「…今の話が本当なら…ハヤトが危ないぞ」
シンの感じていた得体の知れない何かを手に入れ、全ての挑戦者を飲み込んでいったウルフの画像が、二人の脳裏に映し出された。異様な対戦、誰も見ていない対戦、そして全員の精神が崩壊。これでウルフの復活に何もないと言ったら…それは嘘だ。
二人はあてもなくミッド地区へと向かった。
読みごたえありますね!^^
すごいです!ウルフさん^^(ニコタのウルフさんですよ)
★身長は166㌢ぐらいです
★好きな食べ物はキットカットです
身長高いですねぇ
私も高いんですけど
でゎbye‐bye
推測や憶測がかたちの無い、それぞれの想像を掻き立てる・・
どんな展開になるんでしょうか・・・^^v
ミステリー・・・サイバーパンク的な要素も感じられます。
バーチャルに宿るはウルフの情念か?
この先、何が起こるか楽しみです。
今度は最後までちゃんと書くからまた読んでください
それにAstory~しんちあ~ 短編 みたいな感じに終わるんじゃなくて
ちゃんとhappyendで終われるように書きます