Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


小さな森の恋 #29

✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン・レナード…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…本名はジル・マティだが、仮名を使っており、仮名、アリス・コニー

第二十九章 『悲しい事ばかり』

「・・・・・・・・・・・・リズ・マティ。」

ティーナは部屋のベッドに座っていた。

「ティーナ?お風呂沸いたけど、入る??」

「あっ、うん。・・・・・・・・ん??」

フッ.... と横を見ると、またあの明かりが見えた。

「・・・・・・・・・・結婚かぁ」

ティーナは”あの事”を知っているのでしょうか…??

それを知ってて結婚するでしょうか?? 粉になってまで…誓いが欲しいのでしょうか??

「・・・・よしっと。」

ティーナは、また家を飛び出していってしまった。

「あっ、ティーナッ!?」

ティーナは、走った.....すごく走った.....

そして、やっと、クリスの明かりへとたどり着いた。

「あっ、ティーナッ!!!!」

「クリスッ・・・・・!!!」

すると......

パァァァァァァァァァアアアンッ!!!!!

「っ・・・・・・・・」

抱きつきに行こうとするティーナの前には、銃弾が通った。

「そこまでよっ!!2人とも。」

「・・・・またアンタか・・・」

「あなた達はもう二度と会ってはいけないのよ。 わかってるはずよ??」

「・・・・・・・・・・何が??」

「あら、ティーナ。あなたは知ってるんじゃない?? 結婚したらどうなるか…。」

「えっ・・・・・??」

「ジルさん、やめて??お願い・・・」

ティーナは唇をかみ締めた。

「いいえ、知るべきだわ。 この世界の中で…どんだけ結婚が重い事か。」

「ど・・・どういう事だ・・・?オレたちの世界と違うのか・・・?」

「そうよ、この世界で人間と結婚するということはねぇ・・・・」

「やめてっ・・・・!!!」

「粉になって消えるのよ。 妖精が。」

クリスは固まってしまった。

「本当・・・なのか・・・?」

「・・・・そっ、それは・・・」

「そりゃ、知ってるわよねぇ…。幼馴染の母親もそれで死んでるんですものね。」

「・・・・!?なんでそれを・・・!?」

ジルは、フゥ とためいきをついて言った。

「…とにかく、別れなさい。 早く別れないと、その男。 殺すわ。」

「えっ・・・・・・!?」

「悪いわね、こっちは報酬がかかってるのよ。さぁ、ここで別れなさい。今すぐ。」

「そんなっ・・・・」

「わかりました、別れます。」

「えっ!?」

クリスは真剣な目をしていた。

「フンッ、その目…嘘じゃなさそうね。 信じていいのね・・・?」

「もちろんです、なぁ?ティーナ。」

返す言葉もないティーナ。

「フッ、とにかく、別れたって事でいいのね?」

「はい。」

ジルは フンッ と笑って、電話をとりだした。

そして、どこかに連絡している様子。

「もしもし、2人を引き離し成功しました。」

「・・・・・誰?」

ティーナは耳がいい。

そっと、耳をすませると......。

「はい、そうなんです。 たった今、別れさせました。」

「フォッ、フォッ、だいぶ無理やり別れさせたんじゃなぁ......」

「でも、それぐらいしないとくれないでしょう?? 報酬…。」

「フォフォ、そうじゃなぁ。 じゃあ、今から家に来なさい。約束の分を....」

すると、ティーナは無理やり携帯を奪った。

「おばあちゃんだったんだ…。おとなしくしてたと思ったら影でこんなこと・・・」

ティーナは携帯を下に叩き落して、どこかへ行ってしまった。

※実話ではありません。


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2012/12/07 16:57
おわ!
やばい展開ですね~
まだ続きがあるので見たいです^^(勝手にすみませんm



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