青い記憶のVACATION~前編~
- カテゴリ:自作小説
- 2009/07/17 10:40:00
久々に自作小説です(^^)夏に入ったので、夏物の小説です☆
夏休みのある日、夕子と理緒はプールへ行こうとしていた。
「今日も暑いね~。」
「ね~、プール人いっぱいいそうだね。」
と、話しながら歩いていた時、夕子が突然立ち止まった。
「夕子?どうしたの?」
「ねえ理緒ちゃん、向こうのほうで何か青く光らなかった?」
「ええ?」
夕子の言うとおり、よく見ると何か青い光る物があった。
近づいてみると、光っていたのはガラスのかけらのような物だった。丸っこい部分と、割れ目のようなギザギザの部分がある。
「ガラス玉か何かのかけらかな?」
夕子が手にとって見ると、次の瞬間、かけらと理緒の手が青く光りだした。
「わっわっわ~~!何これ!?」
理緒はあわてて両手を振った。
すると、理緒の両手の間に、映像のようなものが現れた。よく見ると、それは海の映像だ。
「わ~、なんだろうこの海?」
「きれいだね~。」
その映像は一瞬で消えてしまった。すると今度は、ガラスのかけらから青い光の線が出てきた。
「な、何これ!?なんか気味が悪いよ~!」
夕子は怖くなってガラスのかけらを手放したが、光の線は消えない。
「・・・ねえ、この光を辿って行ってみようよ!このかけらの残りが見つかるかもよ。」
「ええ~?嫌だよ~、怖いよ~。」
理緒は興味心身だが、夕子は怖がっている。
「ねえねえ行ってみようよ!もしかしたらあのきれいな海があるところに行けるかもしれないよ?」
「う~ん・・・、よしっ。行ってみよう!」
二人はプールに行くことを忘れて、光の線を辿り始めた。
十数分後、同じようなかけらが児童公園の近くで見つかった。割れ目をあわせてみたら、ピッタリと合った。
「2つ目のかけらだ。」
「全部でいくつあるんだろう?」
さらに光の導く方向へ進んだ。
中学校の近くに差し掛かった時だった。光のさすほうから2人の男の子が走ってきた。
「ん?誰だろう?」
と、近づいてみると、その2人もガラスのかけらを持っていた。
「理緒ちゃん、あの2人もかけら持っているよ。」
「ほ、本当だ・・・。」
4人は一斉に止まった。
「あれ?こいつらもかけら持ってるぜ。」
「何でお前らも持っているんだ?」
夕子と理緒はこれまでのいきさつを説明した。すると、
「え!?お前らもか!?」
「ということは、あなたたちも?」
どうやら4人ともガラスのかけらから出た光の線に導かれたようだ。
「ん?なあ、俺たち4人、なんかどっかで会ったことねえか?」
男の子の1人がそう言った。4人は顔を見合わせた。
「ん?そういわれてみれば・・・。」
「なんか、4人でどっかで会ったような・・・?」
「う~ん・・・・・・。」
「あ。そんなことより、かけらこれで全部みたいだし、くっつけてみようぜ。」
もうひとりの男の子が言った。
「よし、せーので行こう。」
「せーの!!」