北の国から '84 夏 について
- カテゴリ:30代以上
- 2012/11/21 19:38:53
北の国からは、24話の連続ドラマ、
プラス8編のスペシャルドラマとして、
21年間に渡って放送された倉本 聰の作品です。
その中で、'84 夏は、特別なものと私は感じています。
昔、見たニュースステーションの中で、
倉本 聰がゲストだったとき、
久米宏が、全体の中から、
'84 夏の話に、わざわざ触れて、
インタビューしたことからも、
このパートが、私だけでなく、
多くの人に、共感を得ていたんだと、
このとき実感したものでした。
そのテーマは、ウソです。
(そう思うのは、あくまで私の主観ですが、、、)
人間は、3歳にして、ウソをつきはじめるそうです。
もちろん、問題視する必要がないウソと、
やめるよう導いていかなければならないウソと、
両方芽生えるそうですが、、、
問題視する必要がないウソの方は、
随分前に見たNHKの実験番組で、私は、遭遇しました。
その番組で子供が、ウソをつく実験は、
実に、人間の創造性が生まれる瞬間を見るようで、
素敵なものでした。
少し説明させてもらうと、
それは、人形劇で、二つのお家があり、
最初にブタさんが登場します。
そして、そのブタさんが、見てる子供たちにお願いするのです。
オオカミに追われているので、ボクがこっちの家に入ったことは
黙っていてね。と、片方の家に隠れるのです。
やがて、オオカミが、やって来て、子供たちに聞きます。
どっちの家に、ブタさんが隠れた?と。
この実験結果は、
2歳くらいまでの子供は、ブタさんが隠れた家をそのまま指差します。
が、3歳くらいの子供あたりから、逆の家を指差すようになるのです。
このとき、私は、あまりの感動で、うるうるしてしまいました。
こんな小さな子が、ウソをつかって、ブタさんを守ってあげようという
想いが、すでに芽生えはじめてることに、、、
そして、北の国から '84 夏の方は、
もう一つのやめるよう導いていかなければならない
ウソの方のお話です。
それは、叱られないようについてしまうウソのことです。
このウソ、子供には、やめるよう導いてと云いつつ、
実は、大人がよくつくウソだと私は思います。
'84 夏で、主人公、純は、このウソを抱えてしまいます。
丸太小屋の火事の原因は、自分にないといい、
本を盗んだことを正吉の所為だという。
もちろんドラマ上、そのウソをついてしまう過程を、
見事に、仕方ない流れ、
やむない流れに仕立てて演出しているので、
それが、現実に人がウソをつくリアリティに、
うまくマッチングしていきます。
企んで誰かを落し入れようとする悪意ある
行為のウソとは、違うのです。
だから、あーー、そんな風にウソついたことあるよって、
自分と重ねあわせていくのです。
そして、あまりに有名なあのラストシーンにつながるのです。
ラーメン屋でのそのウソを告白する純の名シーンであります。
そして、五郎の「子供が、まだ、食ってる途中でしょうが!」
の怒鳴り声へとつながるのです。
これと同じようなウソを抱えた人は、
誰もが、このときの純のように懺悔したいはずです。
しかし、現実には、そのような機会はありません。
(それは、宗教がないこの国に、つながるのかもです。)
そのウソを抱えて、気付かぬふりして、やがて、忘れていく。
そこを、このドラマ、むしかえすように、ついてくるんですね。
だから、、、火事を出したのは、僕の責任で、、、。
それが、云えなかったのは、、、
僕は、、、卑怯で、弱虫だったからで、、、
と純のセリフ、、、
おっと、これを書きながら、また涙が出てきそうになるのは、、、
ボクの日頃のウソの所為なのかも、、、
私は、あのラーメン屋のシーン、
まわりがひいてしまうほど、やばいくらいに泣きます^^
この '84夏は、ボクの北の国からのナンバー1かな。
この前のシーンでも、ゆきこおばさんと正吉と家族で、
食事するシーンが、あるでしょ。最悪に辛いシーン。
(これがまさに倉本聡のすごさかな。)
ゆきこおばさんの選択(草太ではなく不倫相手を選ぶ)が、
納得いかないで、もんもんとした五郎に、
そんな心の状態を知らない純が、
昔の父さんなら、風力がだめなら水力をって、云っちゃうんだよね。
ゆきこおばさんへのいら立ちと一番突かれたくないことを
聞かれた五郎は、純に対し、じゃぁお前やってみろ、
借金返すのに朝5時から夜遅くまで働いてるオレにまだ働けって云うのかと。
こういうのって、親の立場からして、
こんなこと云っちゃいけないってわかってるけど、、、実際にあるよね。
更に演出がうまいのは、五郎は、ゆきこおばさんのことで怒りがあるのに
雪子おばさんに云えないで我慢してるってとこなんだよね。
これがないと、ここで五郎が、ここまで酷く純に、云ってしまうリアリティがなくなる。
うまいなーって思う。
と、おっちゃんは、また、ながながとしゃべるのでありました><
多分、再放送で2回は観たかと・・・。
最後はどうしても涙が出ちゃうよね。
そして、なんとも切なく、胸が痛くなる・・・
これは私にも身に覚えがあるからなのか???
しかし、けん丼の洞察力はすごいね!
ドラマ評論家になれるよ^^
北の国からだけじゃないんだけど、
倉本聡の作品は、全て登場人物に
生まれてからの年表があって、
(履歴は倉本聡が脚本を書く前に完成してる。
それも台本なみの厚さらしい。)
最初に役者さんに渡されてるから、
役作りがいらないくらい
人物のディテールは、出来上がっているとのこと。
その上に、20年というスパンが加わると
ドラマ見てて、富良野にこの人たち
ほんとにいるんじゃないかくらいの
錯覚すらボクはします^^
で、ナッティさん、五郎さんマスターできました?^^
今度、聞かせてね^^ 純~~!って^^
ドラマ枠の方見られてたんですね。
だったら、'84年夏
見てほしいなぁー。
なんだったら、DVDイタリアまで送りますけど^^
( ↑ イタリア人ばりの新手のなんぱ!)
って、今までこうやって人にすすめてきて、
見てもらったためしがないんで、
半ばあきらめぎみですが、
よろしくお願いします。
子供のウソに対する
親の対応は、ほんと大変ですよね。
前半のようなウソは、人の創作力を養うものだから、
育てて(干渉しないで)あげなければいけないし、
後半の方のウソは、正しく導いてあげなくてはいけない上に、
この純のように自ら乗り越えてもらわなくてはいけないし、、、
大人のウソは、確かに人とのお付き合いで、
潤滑油的な意味もあるから使わなくてはいけないこと
多いですよね。それは、人の知恵でもありますしね。
ウソの幅は、広く大きくて、良くもあり悪くもあり、
奥深い人の不思議だとかんじます。
この先、北の国からの続編は、ないので淋しいですが、
優しい時間、風のガーデンに続くすてきな作品、
ボクは、楽しみです。そのときは、また、お話しましょう^^
ボクの北の国からを見るきっかけは、
この'84 夏のスペシャルからなんだよね。
24話の方は、ぜんぜん見てなくて、
いきなりこれから見たんだ。
ふくちゃんも、もし良かったら
この1話だけ、見てみたら、途中からだけど、
ストーリーは、わかるので。
それで、合うって思ったら、
ボクみたいに全24話にはまってしまうかも^^
ボクの話は、いつも遠浅だけど、北の国からは海より深いよ^^
( ↑ その分、貝はよくとれるよ!←意味不明だが下ネタの香りが、、、)
でも、私は、そんなダメな自分に、
たまーに触れてないと、
安心できない自分がいるんですね。
ちょっと、マゾ的反省かな^^
純の家に 居候している 正吉
肩身がせまくて 純のために 本を盗んだり 黙って 火事の犯人になったり。
そんな状況にさせている どうしようもない母親が でも 大好きで仕方ない。
そんな正吉に 多分 純は お兄ちゃんのように 甘えていたのでしょうね。
でも 純も 甘えてついたウソが どれだけ正吉を傷つけていたかを知る・・・。
その後まもなく訪れる別れが また せつなくってね~~~!!!
正吉~ しあわせになれよ~って 思わずにはいられませんでした~。
普通のドラマ枠の頃だったかな...
'84年は多分、忙しくて見ていないと思う
今みたいに録画できる時代ではなかったし。。。
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ウソって、絶対に縮小していかないんだよね
雪ダルマ式に、どんどん大きく成長していく....
北の国から一回も見たことないから。。。
うちの子もそろそろ嘘をつきはじめています。
自分を守りたい嘘がまだ多いです。
嘘をついても、後から謝れる勇気って子どものうちかな・・。
大人になるとつかなくてはいけない嘘も増えてくるので。
北の国からとても大好きな作品です。というか倉本聰さんのファンです。
どこか涙したり共感するのは、やはり自分の過去体験がダブるんでしょうね。
泥のついた3万円は、映像なしでも泣けますww
北の国から一回も見たことないから。。。
でもとっても奥の深いお話なのね。
けんじさんのブログみたくァ '`,、'`,、'`,、'`,、(●´∀`●) '`,、'`,、'`,、'`,、'`,、
これまでたくさんの嘘ついてきたな。。。(;◔ิд◔ิ)