小さな森の恋 #25
- カテゴリ:自作小説
- 2012/11/21 16:13:05
✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン・レナード…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…本名はジル・マティだが、仮名を使っており、仮名、アリス・コニー
第二十五章 『部屋の明かり』
「ねえ、ラン…大丈夫…??」
ティーナが顔を覗き込んで、心配した。
「えっ??ああ、うん!!大丈夫!!ごめんね、心配かけちゃって」
と笑っているが、あきらか無理してる笑顔なのだ。
「………ラン」
そんなランに気付いたティーナは不安になった────。
「大丈夫…だから…」
ランはどんどん闇へと歩いていく考えになっていった.......。
そして、ティーナは帰宅した。
「ただいまー、っと」
「あら、ティーナ。おかえりなさい」
「お姉ちゃん…」
ティーナはお姉ちゃんに会うのに戸惑いを感じていたのだった。
そして、姉の隣には......
「あっ、違うのっ…!!!今日はただ、ティーナのためにっ…!!!」
「そっ…そっか!!!あっ、着替えてくるねー!!」
”余計なことしないでよ!”といいたかったが、今の姉にはその言葉はキツイだろう。
ティーナはそう考えた。 だからあえて何も言わなかったのだ。
そして、ティーナは着替えた。 すると、ティーナの部屋の窓の外から明かりが見えた。
「……クリス??」
その明かりを見て”ピンっ”ときたティーナは急いで家を飛び出した。
「なっ・・・なんなの・・・??ティーナってば…」
ミィーナと、ヴァンは2人きりになった。
「ティーナがいないなら、俺は帰るな。」
と、立ち上がったヴァンの手をつかんでミィーナは言った。
「いっ…行かなくてもいいじゃない!!せっかく作ったんだし…」
「お前一人で食べろ、俺は帰る」
冷たい言い方だが、これもヴァンの優しさなのだ。
「…なんでなの??なんでいつもそうやって…ティーナ、ティーナって…」
手をつかんだまま、顔をうつむかせて、言った。
「好きなのに…なんでなの…私のどこが悪いの…??」
「ミィーナっ!!前にも言っただろっ!?お前には悪い所がないけど俺は…」
「言わないでっ…!!!!!!!」
ガッ.... と手につめを立てた。
「イテッ・・・・・・!!!!」
「あっ…ごめんなさい…つい…。」
パッ と離した。
「……ティーナの様子見てくる。」
ヴァンがドアノブを握った瞬間..............
「ティーナを探さないほうがいいんじゃない??」
「…え?」
シ──────────ン。 一瞬時間が止まった....。
「あっ…いや、あわてて出て行ったし、急用かな~って…」
すると、ヴァンはミィーナのとこへ行って、ガッ と胸ぐらをつかんだ。
「お前なんか嘘ついてねーか??なんか知ってんだろ…??」
「っ・・・・・・。」
すると、ヴァンの頭の中でなにかのささやき声が聞こえた。
”ティーナとクリスがまた会ってる。 早く阻止してあげないとマズイわよ”
それは”ジル”の声だった.... だが、ヴァンは何も知らない。
ジルの事だって何も知らないのだ。
「ティーナと・・・アイツが・・・!?」
誰がささやいたなんてどーでもいい。
そう思って、ヴァンはティーナのためにひたすら走った。
(間に合ってくれっ…!!!!!)
そして、その頃…どこか遠くでは......
「しっかりやりなさい、ヴァン・レナード。あなたがあの子の未来を変えてあげるのよ…。
今のままじゃ…あの子の未来はないわよ。」
ジルは何か知ってるようです。
そして、”ある事”になるまえに、何か阻止しようとしてる様子。
ジルは何を知ってるのでしょう・・・・。
※実話ではありません。

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- ぱち公
- 2012/11/21 17:19
- 続き気になります
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