Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


小さな森の恋 #24

✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…本名はジル・マティだが、仮名を使っており、仮名、アリス・コニー

第二十四章 『ジルの作戦』

「ジッ…アリス先生っ!!!!」

”ジルさん”と言いそうになった口を押さえてジルのもとへいった。

「あら??おチビちゃん。どーしたの??」

「あの…話があるんです…今日私の家に来てくれませんか?」

「ええ、いいわよ。 私も話しがあるの。じゃあまたね」

ジルの話とはいったいなんなのか…。

そう考えてるうちに、3時間目突入した────。

「3時間目は科学ですよー??皆、なんでまだ英語出してるの??」

「だってさぁ~、オレ、科学のミラ先生より英語のアリス先生のほが好きだからー」

ジョンが言った。 ランの彼氏だ。

「ジョン・・・・」

悲しみがこみ上げるラン。

そんなランを見て、悔しくなるティーナ。

そして、その姿を見て悔やむ人がもう一人いた───。

「っ……。」

「ちょっと!!”トニー先生!?”」

「えっ、あっ、はいっ??」

「何、ボーっとしてるんですっ…!?注意してください、助手でしょ!?」

科学のミラ先生は冷たかった。

ランの悲しい顔を見つめて、悔やむ男…それはまさかの

”トニー先生”という科学の助手の先生だったのだ。 どうやら新人の様子。

「トニー先生かわいそうだよねー??」(ボソッ)

女子がこそこそ話を始めた。

「うんうん、ミラ先生さ~、ちょっとクールでカッコイイからってあの態度はなくない?」

「そー!!そー!!つかさ、正直言ってアリス先生のほうがキレイだし??」(ボソッ)

「キャハハハハッ、言えてるー!!」(ボソッ)

ボソボソ話で話してるが、ミラの耳には入ってた様子だ。

「あんた達、そんなに話したいんなら廊下で話しなさい。この教室にはいらないわよ?」

「はぁっ?」「あ゙ぁ~?」

「あんたのほうがいらないよ、ねえ?皆?英語のほうがいいよねー?」

と、女子が叫ぶと、ジョンが フッ.... と手をあげて言った────。

「はーい、英語とかの前に~オレはミラよりアリスのほうが好きだから~」

パシッ!!!!!!

教室中に響きわたるビンタの音─────。

「ラッ…ラン…」

殴ったのは、まさかの”ラン”だった────。

「ふざけんじゃないわよっ!!!なにがアリスよ…最低っ────!!!」

ランは涙を流して、殴った手を グッ.... と握り締めて逃げていった───。

「あっ・・・・・・」

トニーの横を スッ..... と通って、行ってしまった───。

「ハァ.....ったく、女心わかってもないのに、好きとか言っていいのかしら??」

と、ただ一言残して、教室を出て行った。

「あのっ、授業は…」

「こんな状況で授業したら、気分悪いわよ、トニー先生っ。」

と、言って、職員室へ戻っていった───。

だが、トニーはついていかず、気になるあの人のもとへいった。

タタタタタタタタタタッ───!!!!──────ガチャッ

「君っ………!」

そこは、屋上だった───。

「先生……」

そこには、涙を流したランがいた。

「大丈夫…??」

「大丈夫です、ごめんなさい、抜け出しちゃって…」

「いいや、いいんだ。」

「悔しくて…。 前振られたばっかりだから…あの人に…」

涙を流すランを、トニーは キュッ..... と抱きしめた。

「え…??あの…先生…??」

「あっ、ごめん、ごめん!」

トニーは、パッ と離した────。

「いえ…なっ…なんですか…??」

ランはなぜか平然としてる。

「え、いや、その」

そんなに平然にされたらカッコイイ答え方もできるはずなく。

「そうですか?じゃあ、私、戻ります。」

───と、ランは帰っていってしまった───。

驚くほど平然だったラン。

だが、ランは教室の前まで行くと.....。

(なんだったんだろ…今の…)

あらためて考えてしまった。

そして、よくよく考え、あの光景を想像すると.....

「.////////////////////」(かぁっ.....)

カァッ と顔が真っ赤になってしまった。

ドキドキしなかったんじゃなく、固まってしまったのだ。

トニー先生はオマケにイケメンのほうだよね、と言われてる。

(なっ…なんなのこの気持ち…。アイツのときとは違う…。)

この気持ちがどういうふうに進むのかは、誰も予想できなかった───。


※実話ではありません。







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