Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


小さな森の恋 #23

✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…本名はジル・マティだが、仮名を使っており、仮名、アリス・コニー

第二十三章 『』

カツカツカツカツカツ......

「おっ、アリス先生だぞっ!!」

「めっちゃ綺麗…挨拶しにいこーぜっ!!」

「おお、いいぜっ!!」

「せーんせー!!」「せんせーい!」

──────────ドコッ!!!!

「イッテェ!!!!」

「鼻の下伸びてる!!このエロ野郎っ!!」

ジルが来てから、毎朝このようなやりとりがあちらこちらでやっている。

ジルの人気ははかりしれなく、まさに学校のマドンナ先生。

でも、ティーナは不安になった。

(追われてる身なのに…。いくら雰囲気変えてるからって…)

不安はこみ上げるが、ティーナには何もできない。

ティーナはため息をついて、教室へ向かった─────。

「ハァ……」

「あれ??ティーナブルー??」

「ラン…朝から元気だよねー…」

ランという女の子は、ティーナと仲のいい子だった。

「まーねーんっ♪昨日彼氏がさー!!!」

「せーんせ~い!メアド教えてよーん☆」

「アンタには早いわよ、ボクちゃん。」

大人の笑顔で ニコッ と笑った───。

「ハハハッ、やっぱチョー美人だわー!!今まであった女の中で一番だよ!」

ジルはいい加減、ハラがたったのか、ボールペンを男の顔に刺さる直前のところで

とめて、ナイフを突きつけるかのように、顔の中心に向けた。本当の直前のところで。

「あんたそれで私を落とせるとでも??私をなめないで。」

「は・・・はい」

その光景には誰もが惚れた───。

「カッケェ~…//////」

どうやらこの男も惚れた様子。

「ねっ…ねえ…あれってランの彼氏じゃ…??ㆀ」

と、ティーナがそっとランのほうを見ると───。

「やだ…何今の…信じられない…悪夢よ…」

唖然とするランと目があった彼氏。

すると、ニヤッ とした顔で近づいてきた.......。

「よう、ラン~。今の見てたか?」

「う…うん…」

「ヤバイだろー?女の落とし方。お前はさ、あれだけですぐ落ちたよな~」

「え…」

「ったく、すぐ落ちるから楽すぎて面白くなかったぜー。なかなか手ごたえなかったしー」

「ジョン…?」

「でも、あの女はすぐに落ちなかった…。手ごたえありそうじゃん?なあ?ラン」

「うっ・・・・・!」

ランは涙を流して、はしっていてしまった。

「ヘッ、たいしたことねぇ~な。」

(ラン…)

パァァァァァァァアンッ──────!!!

と、ジルが教科書を叩き落した────。

「皆さん、今は授業中よ?わきまえて。」

ジロッ.... と睨んだ目はすごく怖かった。

(なんかいつもと違う…いつものお色気作戦はどこに…)

急変したジルを見つめて、不思議に思うティーナだった。


※実話ではありません。







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