小さな森の恋 #23
- カテゴリ:自作小説
- 2012/11/17 17:36:12
✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…本名はジル・マティだが、仮名を使っており、仮名、アリス・コニー
第二十三章 『』
カツカツカツカツカツ......
「おっ、アリス先生だぞっ!!」
「めっちゃ綺麗…挨拶しにいこーぜっ!!」
「おお、いいぜっ!!」
「せーんせー!!」「せんせーい!」
──────────ドコッ!!!!
「イッテェ!!!!」
「鼻の下伸びてる!!このエロ野郎っ!!」
ジルが来てから、毎朝このようなやりとりがあちらこちらでやっている。
ジルの人気ははかりしれなく、まさに学校のマドンナ先生。
でも、ティーナは不安になった。
(追われてる身なのに…。いくら雰囲気変えてるからって…)
不安はこみ上げるが、ティーナには何もできない。
ティーナはため息をついて、教室へ向かった─────。
「ハァ……」
「あれ??ティーナブルー??」
「ラン…朝から元気だよねー…」
ランという女の子は、ティーナと仲のいい子だった。
「まーねーんっ♪昨日彼氏がさー!!!」
「せーんせ~い!メアド教えてよーん☆」
「アンタには早いわよ、ボクちゃん。」
大人の笑顔で ニコッ と笑った───。
「ハハハッ、やっぱチョー美人だわー!!今まであった女の中で一番だよ!」
ジルはいい加減、ハラがたったのか、ボールペンを男の顔に刺さる直前のところで
とめて、ナイフを突きつけるかのように、顔の中心に向けた。本当の直前のところで。
「あんたそれで私を落とせるとでも??私をなめないで。」
「は・・・はい」
その光景には誰もが惚れた───。
「カッケェ~…//////」
どうやらこの男も惚れた様子。
「ねっ…ねえ…あれってランの彼氏じゃ…??ㆀ」
と、ティーナがそっとランのほうを見ると───。
「やだ…何今の…信じられない…悪夢よ…」
唖然とするランと目があった彼氏。
すると、ニヤッ とした顔で近づいてきた.......。
「よう、ラン~。今の見てたか?」
「う…うん…」
「ヤバイだろー?女の落とし方。お前はさ、あれだけですぐ落ちたよな~」
「え…」
「ったく、すぐ落ちるから楽すぎて面白くなかったぜー。なかなか手ごたえなかったしー」
「ジョン…?」
「でも、あの女はすぐに落ちなかった…。手ごたえありそうじゃん?なあ?ラン」
「うっ・・・・・!」
ランは涙を流して、はしっていてしまった。
「ヘッ、たいしたことねぇ~な。」
(ラン…)
パァァァァァァァアンッ──────!!!
と、ジルが教科書を叩き落した────。
「皆さん、今は授業中よ?わきまえて。」
ジロッ.... と睨んだ目はすごく怖かった。
(なんかいつもと違う…いつものお色気作戦はどこに…)
急変したジルを見つめて、不思議に思うティーナだった。
※実話ではありません。