Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


小さな森の恋 #22

✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
・ジル・マティ…本名はジル・マティだが、仮名を使っており、仮名、アリス・コニー

第二十二章 『アリス・コニー先生、本名ジル・マティ』

「ティーナ、おはよう」

笑顔で朝の挨拶をしてくれたヴァン。

でも、ティーナは笑顔で返せるはずもなく.......。

「お…はよう…」

顔が引きつってしまった────。

「どうしたんだよ、ティーナ。今までどおりでいいぞ??告白とか気にするなって!!」

と笑顔で駆け寄ってくるヴァン。

「気にするわよっ…!!!」

────と、ヴァンの手を払ってしまった。

「あ…ごめんなさい…」

といって、ティーナはそこにいられなくなり、逃げていった。

「ティーナ…」

そして、落ち込んでしまったヴァン。

そんなことも知らず、ティーナは教室へと向かった────。

そして、一時間目が始まった。

「はい、それでは今日は皆さんに紹介したい人がいます。来てください。」

教室の外に向かって、呼びかけた先生。

────カツカツカツカツ.....

ハイヒールの音が響く.....。

────カツカツカツカツ......ガラッ────!!

「遅れてごめんなさい…ってギリギリセーフだったかしら??」

「あっ・・・・・」

そこにいたのは、キレイな黒髪で短い髪になり、きれいにエリートのような

先生ファッション。美しく、可憐に変身し、スパイのときの”ジル”とは大違い。

香水のにおいもまったく変わっており、まるであのときの面影はまるでなかった。

「今日からここの副担任の”アリス・コニー”先生です。よろしくお願いしますね」

カツカツカツカツ......。

「アリス・コニーです、よろしくお願いします。わからない事たくさんあるから皆さん…」

スッ、と教卓に座り、まさにお色気ポーズで

「よ・ろ・し・く・ね❤」

ほのかに香り香水のいい香りと、大人の色気、おまけにポーズまで…。そして美人。

スカートも超ミニだった そのせいで男生徒は全員メロメロだった───。

「さっ…さすが…」

「フフッ❤」

男を落とすのに、5秒もかからないジルだった。

「まあ、アリス先生!!そんなことしないでくださいっ…!!!」

この学校でも、一番人気のマドンナ先生だった↑ローラン先生は嫉妬。

「あら、ローラン先生だってマドンナ先生でしょ??このくらいしとかないとねぇ~」

「なっ…」

といって、カツカツカツ....と後ろのほうへ歩いていった。

「皆さん!!授業始めますよっ!?ページ開いてっ!!」

「えー??アリス先生の授業はー??」

こんな声が飛び交った。

「私は次の授業だから皆楽しみにしててねっ❤」

───と、得意のウインク。

「はーい!!」

すんなりいう事を聞く男子生徒。

こんな事今までにない光景だったのだ。

「もうっ!!集中しなさーい!!!!」

なんだかんだで、一時間目終了────。

次は二時間目だ。

「皆お・ま・た・せっ❤」

と、ウインク まるでウインクは魔法のようだった。

「待ってました!」

「フフッ、じゃあ、授業始めていくわね。 あら??そこの子…」

といって、男子生徒に近づいていくジル。

「はっ…はぃ…??」

ジルは、ス...... と頭に手を伸ばして、スッ.... と髪の毛を触った。

「え!!!///////////」

そして、ジルは ニコッ と大人の笑顔を見せて

「取れたわ、もういいわよ」

と、一言。 どんだけ視力いいのかはおいといて

ジルのこの一言と笑顔で男生徒はメロッメロだった。

「じゃあ、授業始めようかしら??」

そういいだすと次は男生徒が─────。

「あー、頭痛いー!!!!」

と、おそらく仮病の男が出てきた。

「あら、大丈夫??保健室行く??」

「せっ、先生が計ってみてくれませんか??」

(何言ってんだ、エロ野郎)

皆でも思うと思うが、ティーナも心の中でつぶやいてしまった…。

「ええ、いいわよ」

と、すんなりOKし、男子生徒へ近づいていった。

そして、まさかのおでことおでこをあわせて計った。

「うーん、ないわよ??念のため、保健室行ってらっしゃい」

と、またあの笑顔。

これには、さすがの男子生徒もメロメロで倒れそうなくらいなので保健室へ。

この光景を見た男子達は皆急に”おなか痛い”だの”熱がでた”だの仮病を使い始めた

「もう、しょうがない子たちねっ、フフッ❤」

と、またあの大人の笑顔────。

そして、男子生徒は失神してしまったのだった。

(えー!?なにこれ!!)

ティーナも驚きを隠せない。

ティーナ以外の女子は、皆あきれていたのでした。

「あら、授業にならないわね…どうしましょう??」

「じゃあ~、先生と女子だけの、恋バナはど~です?」

「え~??恋なんて全然よ~??」

「嘘でしょ!」

(いや、本当でしょ)

スパイやってたのに恋できるか!!!!

と、心の中でツッコミをいれたジルだった。

「まあ、授業なんだから、静かにねっ♪ 静かにだったら自由時間与えるわ。」

と、ニコッ と笑い、皆は騒いだ。

(ジルさんが先生でやってけるのー?;)

不安がこみ上げてきたティーナを見て、ジルは ニコッ と笑ったのだった。


※実話ではありません。




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