Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


小さな森の恋 #20

✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。

第二十章 『結ばれる』

「…ちょ…あんた…」

ジルは固まってしまった…もちろん女刑事も────。

「ティーナッ!!!!大丈夫かっ……!?」

幸い、ティーナのキズは浅い切り傷だったが、血が出てる───。

「なっ…なんでかばったっ…!?人間なのよっ!?」

「たっ…大切な人だから…」

「えっ??」

「大切な人だから、守りたいのっ…!!!」

「お前っ・・・・・!!!!!」

女刑事は、急に顔を変えて、ティーナにナイフを向けた。

「ティーナっ、逃げろっ・・・・!!!!」

ジルは、フッ!!! と、2人の足元に魔方陣を作って、どこかへ飛ばした。

「なっ・・・魔法かっ・・・・!?ジル・マティッ!!!!!!」

女刑事がフッ.... と振り向いたときには遅かった。

ジルはスパイ。隠れようと思えば、どこへでも隠れれるのだ。

ジルは風のように消え去っていってしまった───。


その頃の、2人は────。

魔方陣で飛ばされた場所は、2人が出会った場所。

「ここ…懐かしいなぁ…」

「しっかし妖精って小さいのに、ナイフだけでかかったな…」

「ああ、まあ…あのナイフは人間に使うためのナイフだから使う人は絶対優秀なのよ。」

「ほぉ~…。あの刑事がねえ…」

静かな空気が流れる....。

「あっ、あのさっ!!!!ここ、懐かしいよねっ!!ねっ??」

とにかく、話題を出さなきゃと焦っていたティーナ。

そんなティーナを見て、 フッ と笑い、言った。

「そーだなぁっ、ここでであったんだっけ…君と…」

「じっ…実は…妖精の粉降らしたの私だったんだよね…」

「えっ!?そーなのかっ!?」

「うっ…うん…」

すると、クリスは照れくさそうに顔を”ポリポリ”とかいて言った。

「おっ、オレさぁ…聞いちゃったんだけど…。”大切な人だから”って…?」

「へぇっ・・・・!?////////」

ティーナの顔は真っ赤になる。

「いや、”大切な人だから”って言ってたからさ…」

クリスも顔が真っ赤になる。

「そっ…それはぁ…」

ティーナは急にモジモジし始めた。

そして、あの時言った言葉が急に恥ずかしくなった。

(えーいっ!!もう言っちゃえっ!!!!)

ティーナは決心して、キリッ!!とクリスを見つめた────。

「私、妖精の粉初めて降らせたとき、あなたに一目ぼれしたんですっ!!!!!」

────と、顔を真っ赤にした。

「え゙ッ…/////」

クリスまで、顔を真っ赤にした。

「あなたの笑顔を見て好きになったけど…人間だし…。しかも…あなただって…」

「好きだよ。」

「え・・・・・・・??」

「オレも…ティーナが好きだ。」

「・・・・・・・・クリス」

この日、2人は結ばれた…。

ここから、どう進んでいくのか、2人はまだ知らなかった。

※実話ではありません。






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