Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


小さな森の恋 #19

✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。

第十九章 『クリスの運命の天秤』

コツコツコツコツツコツ......

「ほら、入りなさいっ!!座りなさいっ…」

女刑事は、クリスを引っ張って、取調室へと入れた。

「イテッ....。」

警察は人間が大嫌い。

犯人となれば、なおさらで扱いが酷かった───。

「……私もいていいかしら??」

「ええ、どうぞ。 被害者でもあるんですしね…」

ジルは、キッ───!!! とクリスを睨んで、イスに座った.....。

「さぁ、クリス・ドレッド。 あんたはジル・マティの妹、ケミィ・マティを殺したの??」

一応聞いてるが、女刑事の目はあきらかに”お前以外誰がいる”という目だった──。

「オレは…やってない。きっとほかの誰かがやったんだ。」

バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ────!!!!!

「あんた以外誰がいるの??クリス・ドレッド。」

───と、力任せではかそうとする女刑事。

「そんなんにオレは負けない。俺はやってねえっ!!!!!」

「……どうしてもはかないのね。」

と、つぶやくと、ポケットから携帯を出して何者かに連絡した───。

「こちら、○○○警察署。人間の殺人犯確保。どうしても吐かない様子。アレ持ってきて。」

女刑事が口にした”アレ”とはいったい……。

「”アレ”…??」

さすがのジルもそれは知らなかったようだ。

「持って来ました!!!!」

「おう。」

といって、もう一人の刑事が持ってきた物は”ナイフ”だった───。

先がすごくとがっていて、切れ味もよさそうな新品のようなナイフ。

「どーしても吐かないなら、これであなたの体の一部一部を切っていく。」

───と、睨んで、ナイフと手でトン、トン、と掌で音をたたせた。

「そんなこと言われても…やってないんだから、吐くことなんてなにもない。」

ナイフを見ても、気持ちのぶれないクリス。

「ハァ……。クリス・ドレッド。真実なんてどーでもいいの。私たちはねぇ…」

といって、クリスの耳元に近づき、スゥッ.... と息をすっていった。

「私たちは、人間が嫌いなの。冤罪でも人間の顔を切っていくのが幸せなのよ…」

といって、バッ!!!! とナイフを上に挙げた───────!!!

「やめてぇえっ!!!!」

──────────グサッっ!!!!!!

「あっ・・・・・・・!!!!!」

女刑事が、”あっ・・・”と気付いて、声を出した時。

遅かったのだった────────。

※実話ではありません。

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2012/11/16 17:44
すみません、1話から、よませていただきました。勝手に・・・
面白いですね^^



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