景気について
- カテゴリ:日記
- 2012/11/12 23:59:16
僕の職場でもこの不景気の中
退職していく同僚が後を立ちません
会社の求める数字目標はかなり高く
達成するための努力と低迷し続ける実績とのGapで
なんだかギスギス、寒々としていて
僕も体調が優れません
景気はよくするべきでしょうか?
その答えはNOといったら驚きますかね
ここ2ヶ月、日銀は量的緩和という政策を行いました
簡単にいうと1兆円規模でお金を印刷して
市中にばら撒いています。
これを続けているのが世界の現状で
もう印刷はとめられません。
その後何がくるのでしょう?
人間はおおまかに2種類に分けられます
・歴史に学ぶ人
・経験で学ぶ人
歴史に学ぶ人はこういいます
「世界恐慌がまた来るね」
経験で学ぶ人はこう言うかもしれません
「そんなの過去は過去、やってみないとわからないじゃないか」
(しかも全世界、横並びで同じようなことをやってます)
ではお金を印刷した結果
金(Au)の価格はどうなったでしょう
むかしはお札とGOLDを等価交換していました
日本
1999年9月 金1g=836円でした
2012年11月 金1g=4445円で5倍になっています
米ドルベースでは
1999年9月 金1トロイオンス=255ドル
2012年11月 金1トロイオンス=1733ドルで6.8倍です
お金を印刷するとはこういうことです
この13年間でお金自身の価値が5から7分の1に縮小しているのです
つまり
金の価値が変わらないと仮定した場合
(かなり乱暴な設定ですが)
13年前の500万円は今の2,500万円と等価であるということです。(ゼロ金利であるにもかかわらず!)
経済成長なり担保・背景・裏づけとなるものなしにお札だけ印刷しても「危機の先延ばしにしかなりません」
さらに先延ばしにすればするほど振幅幅が大きくなり
恐慌も大きくなります
(バブル景気終了やリーマンショック以上になります)
しかもある程度まで進行すると最後は2次曲線を描いて加速します
ここ2ヶ月、お札をいくら刷っても
砂に吸われるがごとく無力なのです
あきらかに近づいてますね
確実に
政治混迷がニュースでよくとりあげられますが
いま政治がすべきことは
中央に権力とお金を集めて予算配分することではなく
逆に政府の力を弱めて
自浄作用に任せるのが最短で恐慌をソフトなものにする
唯一の手段です。
考えても見てください
政治家は民衆に受ける政策を魅せなければなりません
それはとりもなおさず
だめになりつつある景気を何とか無理くり上向いたように見せる
「危機の先延ばししかできない」ことになるのです
実際の経済は拡大しておらず
500万円が2,500万円に薄まっただけで
かさ上げされたに過ぎません
(それでも日経平均株価はハブル時の4万円にはほど遠い9,000円)
下がるべきときに
景気は下げるべきなんです
銀行金利だって
ゼロ金利はやめるべきなんです
金利がつけば
競争力のある産業
成長すべき分野にお金は自然と回っていきます
お金とはそういうものです
なのにおごり高ぶったえらそうな権力者にお金を集めると
競争力のある産業や
成長すべき分野へのお金の流れは遮断されてしまい
低成長産業の保護へ回ってしまいます。
結果、好景気への遠回りとなるばかりか
深刻な経済恐慌と社会不安を巻き起こします。
「先送りしただけの問題」も当然支払わなくてはなりません
日本は40兆円弱しか収入がないのに
予算は90兆円とかです
毎年50兆円借りてきているものを国民全員が払わされていくのです
15年分の累積なら金利抜きだけでも750兆円ですね
1.3億人で割るといくらになりますか?
ギリシャではそんな借金は政治家がかってにしたことだ、と国民は言います。
本当にそうでしょうか
耳障りのいい話だけ聞いて投票したツケを払うときがきたのではないでしょうか
いま、もし選挙があったとしたら
議員数は今の10~20%で十分です
予算も年30兆円に縮小できると幸いです
僕の知っているオバマ再選の予言は当たりました
尖閣諸島の緊張も艦隊がにらみ合うような
かなりやばいところまでいくかもしれませんが
より大きな事件により
どうでも良くなるくらいのことが起ころうとしています
2013~14年はいろんな意味で大きな大きな転換点になりそうな気がします。
民主党議員総反発でした
保身に走るのは当然としても
ここまであからさまとは。。。
国家国民を真剣に考えられないのが現実なら
こんなにたくさんの議員は要らない